自己紹介

このブログでは、僕が描いた神話や伝説などに関する絵や、その絵の解説を載せています。
(イラスト、記事の執筆:マゴラカ、ワンタ) ※2024年度より、月・水・金曜日の21時に更新していきます。

2022年10月10日月曜日

「トゥンニトゥアクルク」


トゥンニトゥアクルク<トゥンニトゥアッルク、ツンニツァクルク、トゥニテュアクルク>

カナダ北部一帯やアメリカ合衆国アラスカ州、グリーンランドに居住している民族であるイヌイットに伝わる(カナダ北東部にある東ハドソン湾・ポヴングニトゥク地方および、ケベック州に住むイヌイットに伝承されているとも)妖怪の一種。このトゥンニトゥアクルク(トゥニテュアクルク)は、雄の怪物である。トゥンニトゥアクルクは人間に似ているが、その頭は巨大で刺青に覆われている。雌は「カテュタユーク」と呼ばれ、トゥンニトゥアクルクとは外見が異なる。トゥンニトゥアクルクもカテュタユークもともに人間を後からつけたり、使われなくなって間もない「イグルー(雪の家)」の寝床に隠れて、たまたまそのイグルーに来た人間を驚かしたりする習性がある。雌の妖怪カテュタユークは、胴体がなく、大きな頭が直接足に付いている女性の姿をしている。胸は頬から直接生えてきており、性器は顎にある。または、頭に直接、鳥の脚が生えており、頬に乳房、顎に性器を持つ「頭足人(頭から直接足が生えており、胴体がない人間の姿)」の姿をしている。一説には、雄のトゥンニトゥアクルクも雌のカテュタユークと同じ、所謂「頭足人」の姿をしているとも言われており、トゥンニトゥアクルクの頭は刺青に覆われているとされる。また雄であるトゥンニトゥアクルクの方が、カテュタユークより少し大柄であるとも言われている。トゥンニトゥアクルクとカテュタユークの関係は、トゥンニトゥアクルクが夫でカテュタユークが妻の夫妻であると言われている。

出典:
神魔精妖名辞典
和漢百魅缶(「カテュタユーク」のページ)
妖界東西新聞(「こおった小川に居ますか居ぬか」のページ)
ピクシブ百科事典(「カテュタユーク」のページ)
世界の怪物・神獣事典(原書房)

作者ひとこと:
トゥンニトゥアクルクのデザインは、頭と足だけの姿の妖怪に描きました。顎に性器があり、全身は刺青に覆われている。

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