イクータユーカ<イクータユーク>
カナダ北部一帯やアラスカ州、グリーンランドに居住する民族であるイヌイット(カナダのハドソン湾東部に住むイヌイットの伝承に登場するとも)に伝わる怪物。イクータユーカという名前は「穴を開けるもの」を意味している。イクータユーカは、同じく怪物である弟とともに、自分達の縄張りに入って来た人間を一人残らず捕まえる。この怪物の兄弟は、犠牲者を捕らえると押さえつけ、うつ伏せに寝かして死ぬまで体に穴を開け続けるという拷問の様な仕打ちをする。こうして犠牲者がイクータユーカに殺されると、イクータユーカの弟は死体の上を石で覆う。イヌイット達は、新しい石の山「イヌクスート」が積み上げられているのを見て、犠牲者が出た事を知るのである。この怪物の兄弟はトゥイニット族という先住民の一人に追いつめられ、イクータユーカはとうとう成敗された。イクータユーカの弟は逃げ延びて二度と姿を現す事はなかった。このイクータユーカ(イクータユク)は人食いの女怪物であるとも言われている。イクータユクは弟と一緒に、つらら(氷柱)で造った円陣の中に人間を捕らえて、捕らえた人間をつららで刺し殺したとも言われている。
出典:
ピクシブ百科事典(「イヌイット神話」のページ)
世界の怪物・神獣事典(原書房)
作者ひとこと:
イクータユークのデザインは、巨大な針を持った六本足の虫の様な姿の怪物に描きました。イラストには、石を持ったイクータユークの弟も描いてみました。
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