大蓮寺(ダイレンジ)
日本の埼玉県川越市石原町に伝わる妖怪で、怪火の一種である。「大蓮寺」という名前は、この怪火が、かつてこの地にあった大蓮寺というお寺から出現したので、この名前で呼ばれている。この怪火は9月から2月の小雨の夜に田んぼの小道を歩いていると現れる。この怪火は人の目の前までやって来て、怪火が幾つにも分かれる。この大蓮寺に出会っても、構わずにいれば大蓮寺は自然と遠くに飛んで行ってしまうが、大蓮寺と出会った時に驚いて騒いでしまったり、大蓮寺の火を消そうとしたりすると、大蓮寺はその様な事をした人の目の前を遮ったり、その人の持っている傘に取り付いたりして、その人を酷い目に遭わせるとされている。大蓮寺は怪火であるが、火とはいっても大蓮寺の火は物を燃やす事は無いという。
出典:
妖怪邸・妖怪堂 日記帳
日本妖怪大事典(角川書店)
作者ひとこと:
大蓮寺のデザインは、顔がある火の玉の様な怪火の姿に描きました。小雨の降る夜の田んぼの上をフラフラと飛び回っているイメージです。
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