髪鬼(カミオニ)<鬼髪(キハツ)>
日本に伝わる妖怪で、江戸時代中期の画家、浮世絵師の「鳥山石燕(とりやま せきえん)」の妖怪画集「画図百器徒然袋(がずひゃっきつれづれぶくろ)」に描かれている。画図百器徒然袋には、ぼさぼさの毛髪が角の様になった女性の姿が描かれており、解説には「身体髪膚は父はは(母)の遺体なるを、千すじの落髪を泥土に汚したる罪に、かかるくるしみをうくるなりと言ふを、夢ごこちにおぼえぬ」と記されている。古来より人間の頭髪には不思議な力があると信じられており、その様な伝承を元に鳥山石燕は、この髪鬼という妖怪を創作したとされている。また、この髪鬼は頭髪の妖怪であるとされており、人間の女性の怨みの念や嫉妬心が自分の頭髪にこもって、その頭髪が妖怪化したものとも言われている。髪鬼となった髪は、どんどん長く伸び、「髪鬼」という名前が示すように、あたかも鬼の角の様に逆立つ。髪鬼となって長く伸びた髪をいくら切り落とそうとも、どんどんと際限なく伸び続けてしまうという。
出典:
Wikipedia
日本妖怪大事典(角川書店)
作者ひとこと:
髪鬼のデザインは、緋袴を履いた身体全てが毛髪で出来た鬼女の様な姿の妖怪に描きました。
0 件のコメント:
コメントを投稿