マブイ
マブイは沖縄県に伝わる存在で、霊魂の事である。このマブイは、「魂」と表記される。いわゆる「生霊」にあたるものは「イチマブイ」、死霊にあたるものは「シニマブイ」と呼び、死後日の浅いシニマブイは大変危険だと言われている。霊魂であるマブイは、大変驚いた瞬間や転んだりした時に抜け出てしまう場合があり、それを「マブイウトシ(マブイ落とし)」と言う。マブイが抜け出た人は、無気力になったり病気になったりと、様々な障害が起こる。マブイウトシになった人が離れたマブイを取り戻すには、沖縄の霊媒「ユタ」に頼んで、ユタにマブイを戻す「マブイコメ」「マブイツケ」を行ってもらう必要があると言う。
出典:
妖怪邸・妖堂 日記帳
日本妖怪大事典(角川書店)
作者ひとこと:
マブイのデザインは、ぼんやりと顔が浮かび上がった人魂の姿に描きました。
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