死霊(シリョウ、シレイ)
死んだ者の霊 怨霊、幽霊、亡霊なども死霊といえる。死霊にまつわる話は古今を通して多く、古典文学や民俗資料などに数多く残されている。その中に語られている死霊の振る舞いも様々である。「広辞苑」によれば、死霊とは生きている人間に取り憑いて祟りをする怨霊の事とされるが、この様に生きている人間に取り憑いて苦しめる以外にも、自分を殺した者を追い回したり、自分が死んだ場所を彷徨っていたり、死の直後に親しい者のもとに挨拶に現れたり、更に生前に慕っていた者や親しい者の前に現れ、一緒にあの世に連れて行こうと殺す事もある。「遠野物語」には、娘と二人暮らしだった父親が死んだ後、娘の前に死霊となって現れ、「一緒にあべ、あべ(来い)」といって娘をあの世へ連れて行こうとしたという話がある。娘は怖がり、親類や友人に来てもらったが、それでも父親の死霊は娘をあの世へ連れて行こうと現れ、一月(ひとつき)ばかりでやっと来なくなったという。
出典:
Wikipedia
日本妖怪大事典(角川書店)
作者ひとこと:
死霊のデザインは、死装束を身に着け足が無い、所謂幽霊といった姿に描きました。
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