ケサランパサラン
日本に伝わる妖怪で、主に東北地方で見られる、不思議な毛玉。山形県ではテンサラバサラ、宮城県本吉郡、志田郡、黒川郡などではケサラバサラという。兎の尻尾の様な形をした白い毛玉で、小豆から鶏卵くらいの大きさとするのが一般的である。神社の境内や深山などに落ちていたり、庭先などに何処からか飛んで来る。山形県西田川(ニシタガワ)郡念珠関村(ネズガセキムラ)小名部(オナベ)では、雷と一緒に天から落ちて来るもので、天から授かった宝物だとしている。持っていると幸せが訪れると言われ、桐の箱に納めて餌として白粉を与えて大切に扱う。到底、生き物に見えないが、稀に増える事もある。多くの場合は、一年に一度しか見てはならず、禁を犯した人は不幸になる。
出典:
日本妖怪大事典(角川書店)
作者ひとこと:
ケサランパサランのデザインは、小さなケサランパサランが沢山集まった姿で描きました。
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