自己紹介

このブログでは、僕が描いた神話や伝説などに関する絵や、その絵の解説を載せています。
(イラスト、記事の執筆:マゴラカ、ワンタ) ※2024年度より、月・水・金曜日の21時に更新していきます。

2022年1月31日月曜日

「同奴」


同奴(ドウド)

韓国に伝わる鬼神、または妖怪。同奴は、寅の日に病気を起こす鬼神である。この同奴は、赤い顔の青鬼という姿をしており、その顔には眼がない。

出典:
幻想動物の事典

作者ひとこと:
同奴のデザインは、顔に鼻と口しかない妖怪の姿に描きました。

2022年1月30日日曜日

「孟分春」


孟分春(モウブンシュン)

韓国に伝わる鬼神、または妖怪。孟分春は、庚申の日に病気を起こす鬼神である。

出典:
幻想動物の事典

作者ひとこと:
孟分春のデザインは、「カッ(朝鮮の伝統的な帽子、冠帽の一種)」を被っている頭と、二本の腕だけの姿の妖怪に描きました。イラストの孟分春の周りに漂っている無数の綿毛の様なものは、孟分春がばら撒いた病原菌のイメージです。

2022年1月29日土曜日

「兎鳳蓮」


兎鳳蓮(ウホウレン)

韓国に伝わる鬼神、または妖怪。兎鳳蓮は、丙丁の日に病気を起こす鬼神である。

出典:
幻想動物の事典

作者ひとこと:
兎鳳蓮のデザインは、「カッ(朝鮮の伝統的な帽子、冠帽の一種)」を被っている頭と、四本の腕だけの姿の妖怪に描きました。イラストの兎鳳蓮は無数の病原菌をばら撒く疫病神の様な存在というイメージです。

2022年1月28日金曜日

「東竜」


東竜(トウリュウ)

韓国に伝わる鬼神、または妖怪。東竜は、申の日に病気を起こす鬼神である。この東竜は、魚の首で翼が生えている姿をしている。また、この東竜は聾(ロウ。耳が聞こえないこと)である。

出典:
幻想動物の事典

作者ひとこと:
東竜のデザインは、背中に翼を生やしている、魚の姿の魔物に描きました。

2022年1月27日木曜日

「退奇」


退奇(タイキ)

韓国に伝わる鬼神、または妖怪。退奇は、未の日に病気を起こす鬼神である。この退奇は、手と足は一本で、翼が生えている姿をしている。

出典:
幻想動物の事典

作者ひとこと:
退奇のデザインは、背中に翼を生やし、腕と足がそれぞれ一本ずつある妖怪に描きました。退奇が未の日に病気を起こす鬼神だというので、イラストの退奇は羊の様な姿にしてみました。

2022年1月26日水曜日

「道側」


道側(ドウソク)

韓国に伝わる鬼神、または妖怪。道側は、酉の日に病気を起こす鬼神である。この道側は、赤い顔の青鬼という姿をしている。

出典:
幻想動物の事典

作者ひとこと:
道側のデザインは、衣を身に纏った、三ツ目の鬼の姿に描きました。

2022年1月25日火曜日

「儀光」


儀光(ギコウ)

韓国に伝わる鬼神、または妖怪。儀光は、卯の日に病気を起こす鬼神である。この儀光は、角と尾がある青鬼で、顔は赤い顔、口の中には鉄の歯が生えているという姿をしている。

出典:
幻想動物の事典

作者ひとこと:
儀光のデザインは、大きな四角形の頭から四本の角を生やし、口の中から鉄の歯が覗いている鬼の姿に描きました。

2022年1月24日月曜日

「奇千甫」


奇千甫(キセンホ)

韓国に伝わる鬼神、または妖怪。奇千甫は、甲乙の日に病気を起こす鬼神である。

出典:
幻想動物の事典

作者ひとこと:
奇千甫のデザインは、目玉役の二匹の妖怪と、口役の妖怪の三匹で一つの顔を形成している妖怪の姿に描きました。

2022年1月23日日曜日

「天剛」


天剛(テンゴウ)

韓国に伝わる鬼神、または妖怪。天剛は、丑の日に病気を起こす鬼神である。この天剛は、手は一本で足は二本、袋を持っている青鬼という姿をしている。

出典:
幻想動物の事典

作者ひとこと:
天剛のデザインは、一本しかない腕で袋を持っている、三ツ目の鬼の姿に描きました。

2022年1月22日土曜日

「豊有信」


豊有信(ホウユウシン)

韓国に伝わる鬼神、または妖怪。豊有信は、戊己の日に病気を起こす鬼神である。

出典:
幻想動物の事典

作者ひとこと:
豊有信のデザインは、体中に口がある鬼神の姿に描きました。イラストの豊有信は人間の目には見えず、空中を漂って病気を撒き散らす悪霊、というイメージで描いてみました。

2022年1月21日金曜日

「林無生」


林無生(リンムセイ)

韓国に伝わる鬼神、または妖怪。林無生は、壬癸の日に病気を起こす鬼神である。

出典:
幻想動物の事典

作者ひとこと:
林無生のデザインは、丸型の体と長い手足を持った、まるでミジンコの様な姿をした鬼神に描きました。

2022年1月20日木曜日

「長良」


長良(チョウリョウ)<天干>

韓国に伝わる鬼神、または妖怪。長良は、巳の日に病気を起こす鬼神である。この長良は、赤い顔をした黄鬼という姿をしている。

出典:
幻想動物の事典

作者ひとこと:
長良のデザインは、三ツ目の四角い頭をして、獣の様な体をしている姿の妖怪、または鬼の姿に描きました。

2022年1月19日水曜日

「百明」


百明(ヒャクメイ)

韓国に伝わる鬼神、または妖怪。百明は、角があり黄色い顔をした赤鬼である。

出典:
幻想動物の事典

作者ひとこと:
百明のデザインは、頭に六本の角を生やし、一つ目で、口から舌を出している鬼、または妖怪の姿に描きました。

2022年1月18日火曜日

「天赤」


天赤(テンセキ)<天伯>

韓国に伝わる鬼神、または妖怪。天赤は、戌の日に病気を起こす鬼神である。

出典:
幻想動物の事典

作者ひとこと:
天赤のデザインは、頭に仮面を付けており、足が蹄になっている姿の鬼神に描きました。

2022年1月17日月曜日

明日から朝鮮・中国少数民族・台湾編スタート【お知らせ】

2021年10月8日金曜日
「ムー」

2022年1月16日日曜日
「トゥハ・マウス」


「幻獣編」「シベリア周辺の地域編」「日本編」「中国編」「オセアニア編」「北米編」「中国編(2)」「悪魔・堕天使編」「日本編(2)」「インド・中国編」「オセアニア偏(2)」「日本編(3)」「仏教編」「中国編(3)」「東南アジア編」「日本編(4)」「仏教編(2)」「東南アジア編(2)」の18シリーズが終了し、明日からは19シリーズ目の「朝鮮・中国少数民族・台湾編」が始まります。約100日(約3ヶ月)かけて、全100体を紹介していきます。


お楽しみに。 by ワンタ

2022年1月16日日曜日

「トゥハ・マウス」


トゥハ・マウス

出典元に情報がありません 誰かご存知の方がいましたらコメントください。

作者ひとこと:
トゥハ・マウスのデザインは、老人の幽霊の様な姿に描きました。

2022年1月15日土曜日

「クロホーム・コー」


クロホーム・コー

出典元に情報がありません 誰かご存知の方がいましたらコメントください。

作者ひとこと:
クロホーム・コーのデザインは、禿げた頭の鬼の様な姿に描きました。

2022年1月14日金曜日

「ケーンコーン」


ケーンコーン

出典元に情報がありません 誰かご存知の方がいましたらコメントください。

作者ひとこと:
ケーンコーンのデザインは、大蛇の様な姿に描きました。

2022年1月13日木曜日

「レアメアソー」


レアメアソー

出典元に情報がありません。誰かご存知の方がいましたらコメントください。

作者ひとこと:
レアメアソーのデザインは、手に斧を持った、全身鱗に覆われている爬虫類の様な姿に描きました。

2022年1月12日水曜日

「メークリア」


メークリア

出典元に情報がありません。誰かご存知の方がいましたらコメントください。

作者ひとこと:
メークリアのデザインは、天女の様な上半身と龍の様な下半身を持った姿に描きました。

2022年1月11日火曜日

「イェイ・アエ」


イェイ・アエ

出典元に情報がありません。誰かご存知の方がいましたらコメントください。

作者ひとこと:
イェイ・アエのデザインは、鰭の様な手足を持った動物の様な姿に描きました。

2022年1月10日月曜日

「ナリーポン」


ナリーポン

タイの伝説に登場する樹木。ナリーポンは、美少年が果実として成っている樹木であり、美女が果実として成っている樹木である「マッカリーポン」という樹木もある(一説には、美女が成っている樹木が「ナリーポン」、美少年が成っている樹木が「マッカリーポン」である、とも言われている)。これらのナリーポン、マッカリーポンの樹木は、インド神話に登場する雷神である「インドラ」が修行者を試す為に生み出した樹木であるという。

出典:
暇つぶしニュース
ピクシブ百科事典(「タイの妖怪」のページ)

作者ひとこと:
ナリーポンのデザインは、全身が蔦で出来ている人型の妖精の姿に描いてみました。

2022年1月9日日曜日

「ナーガ・パドハ」


ナーガ・パドハ<ナーガ・パホーダ>

インドネシアのスマトラ島に伝わる神話など東南アジア神話に登場する巨大な海蛇。創世神話では、ヒンドゥー教の神シヴァの化身(アヴァターラ)の一つである「バタラ・グル」が、最初の固い地面を作ったとされる。そこでナーガ・パドハは、海中で身をくねらせ、尾を叩きつけて、バタラ・グルが作った最初の地面を破壊しようとした。しかし、バタラ・グルは英雄の姿となって、ナーガ・パドハを抑えるのに成功した。その際バタラ・グルは、大変な重量をかけてナーガ・パドハを押さえ込んだので、ナーガ・パドハは海底深く沈んでいったという。また、別の神話によると、「マンガラブラン」という神にしつこく言い寄られていた「ボル・デアク・パルジャル」(バタラ・グルの娘)は、これから逃れようとして天から大海へと飛び降りた。この事を燕から聞いたバタラ・グルは、燕に土を持たせ、娘に届けるように頼んだ。ボル・デアク・パルジャルは燕から受け取った土を海に投げつけると、そこは瞬く間に島となった。これで彼女は助かったが、今度は海蛇のナーガ・パドハが自分の領地を侵されたと知って怒り、背を弓なりに曲げて島を遠くに押し流してしまった。そこでバタラ・グルはもっと土を送りつけて島を大きくさせ、またバタラ・グル自身は英雄の姿となって下界へと降り、ナーガ・パドハの背に鉄の重しを乗せた。ナーガ・パドハは身をくねらせてもがいたが、とうとうこの重しを動かす事が出来ず、海の底に沈んでいった。この時のナーガ・パドハが暴れた名残が今の山々や谷である。東南アジアの島々を作り終えたバタラ・グルは島々に種を振り撒いた。これから植物や動物が生じた。また最後にバタラ・グルとボル・デアク・パルジャルによって最初の人間が作られたという。また別の説によると、バタラ・グルの娘がとても醜い神に求婚され、絶望して海に身投げした。娘の叫びを聞いたバタラ・グルは燕に土を運ばせて、海中に小さな大地を作った。だが、この大地は海蛇ナーガ・パドハに壊された為、再び大地を作り、またナーガ・パドハには剣を突き刺した。ナーガ・パドハは、剣を柄のところまで突き刺されたまま、鉄の檻に閉じ込められた。ナーガ・パドハは、檻が狭くて身動きもままならない。だが、それでも僅かな身じろぎで、大地には地震が起こり、山や谷が出来た。この世の終わりには再びナーガ・パドハが現れ、世界を滅ぼすだろう、と言われている。異伝としては、バタラ・グルがナーガ・パドハの背中で筏を作っていた。だが鑿の柄が壊れてしまった。ナーガ・パドハはその衝撃で身をよじる。これが地震である。バタラ・グルは「静かに、柄が壊れただけだ」と答えた、と伝えられている。

出典:
神魔精妖名辞典
東洋神名事典(新紀元社)

作者ひとこと:
ナーガ・パドハのデザインは、巨大な大蛇の姿に描きました イラストのナーガ・パドハには退化した小さな手足もあります

2022年1月8日土曜日

「オラン・バッチ」


オラン・バッチ

インドネシアのセラム島に伝わる幻獣、妖怪、または未確認生物。赤みがかった皮膚に黒くて厚い毛皮で覆われた人間の様な姿をしており、蝙蝠の様な翼と長い尾を持っている。別の説では「猿の様な顔をした巨大な蝙蝠」や「真っ赤な体毛と大きな眼と翼を持つ怪物」、「巨大な怪鳥」、「翼以外にも腕も持つ悪魔の様な怪物」といった姿をしているとも言われている。オラン・バッチという名前は「翼を持つ人」という意味である。オラン・バッチは巨大な翼幅を持ち、攻撃する前に恐ろしい音を発し、それから森や家に急降下して獲物を捕らえる、と伝えられている。オラン・バッチは人間の子供を好んで捕食する怪物で、住処である死火山に毎朝戻っては、捕らえた子供達をそこで貪り食っている。現地の勇猛果敢である事で知られるマルフル族でさえ、夜間に襲来して子供達を攫って頭から食べてしまうオラン・バッチを大変恐れている。

出典:
Wikipedia
ピクシブ百科事典

作者ひとこと:
オラン・バッチのデザインは、蝙蝠の翼を持った猿の様な姿の魔物に描きました。

2022年1月7日金曜日

「バクナワ」


バクナワ

フィリピンのセブ島に伝わる神話に登場する神。バクナワは、龍神にして冥界神である。バクナワは巨大な口を持つ大きな海龍の姿をしており、その体の大きさは湖程もある。赤い舌と髭、エラがあり、また2対の翼ももっている。この翼は1つの翼が大きくて、もう片方の翼は小さい。この2対の翼の色は灰色で、翼はバクナワの体の下側に生えている。このバクナワは月食を引き起こす原因であるという。神話によると、空を明るくする為に、天空神「バサラ」が7つの月を創った。その7つの月を見たバクナワは、月が飴玉の様に見えて美味しそうだったので、海中から現れて空を飛び、口を大きく開けて、7つの月の内、6つを飲み込んでしまった。飲み込まれた6つの月はバクナワの体内で溶けて行った。残る1つの月をバクナワに飲み込まれる事を防ぐ為に人々は笛や太鼓を鳴らして、最後に残された月をバクナワが食べる事を止めた。この時、人間達に見られたバクナワは恥ずかしくなって海中へと戻って行った。この様な出来事があった為バサラは、たった1つだけ残った月に竹藪を植えて、その月の輝きを封じ込め、バクナワに見られないようにする措置をした。しかし、それでも竹藪の影が無くなった時は、月が満月に戻る。バクナワは月が満月の時で、かつバサラが眠っている時を見計らって、海中から飛翔し、月を食べようとする。その度に下界の人々は楽器を奏でてバクナワを追い払っている。

出典:
Wikipedia
ピクシブ百科事典

作者ひとこと:
バクナワのデザインは、魚の鰭の様な翼を持った海龍の姿に描きました。伝承通り、片方の翼は大きく片方の翼は小さく描きました。

2022年1月6日木曜日

「ラツレ・ダノー」


ラツレ・ダノー<ラトーレ・ダノ、ラトゥレ・ダネ>

インドネシアのニアス島に伝わる神、または悪魔。ラツレ・ダノーは、至高神「ロワラニ」の敵で、病と死をもたらす悪魔であるという。ラツレ・ダノーは暗黒の地下の支配者で、赤と黒、闇、蛇と月に象徴される。また、ラツレ・ダノーはロワラニの兄であるとも言われている。

出典:
神魔精妖名辞典
神様コレクション
東洋神名事典(新紀元社)

作者ひとこと:
ラツレ・ダノーのデザインは、巨大なコブラの様な姿の悪魔に描きました。地下世界を支配している巨大な毒蛇といったイメージです。

2022年1月5日水曜日

「ロワラニ」


ロワラニ<ロワランギ>

インドネシアのニアス島において人々が崇拝する至高神。ロワラニの名前は、嘆願者の祈りや、厳粛なる誓いを立てる際の誓文などのなかに使われる。ロワラニは天上に住んでおり、この神はあらゆる善きものの源泉であると信じられている。太陽や光もロワラニの一部であるとされる。ロワラニの敵対者は、ロワラニの兄である「ラツレ・ダノー(ラトゥレ・ダネ)」である。ラツレ・ダノーは暗黒の地底に住んでおり、この神は疫病と死の源泉であるとされる。ロワラニは生と死の支配者であり、全知にして偏在するものであるとされ、また、人間を創造したのもロワラニであるという。このため、ロワラニによって創られた人間は、ロワラニの所有物であるとされる。だから、人間が自分達の所有物である豚を大切にすれば、ロワラニも自らの所有物である人間達を大事にしてくれると考えられている。ロワラニの聖なる生き物は雄鶏、ライノー鳥、鷲であるという。

出典:
神魔精妖名辞典
東洋神名事典(新紀元社)

作者ひとこと:
ロワラニのデザインは、ロワラニが天上に住んでいる至高神というので、天上に住んでいる鳥神というイメージで描きました。

2022年1月4日火曜日

「ネアク・タ」


ネアク・タ

カンボジアの人々が信仰する土着の精霊信仰において、人々が拝む精霊。ネアク・タは、精霊や先祖の霊である。ネアク・タは村の土地を守ったりしてくれるのだと言う。

出典:
妖界東西新聞(「おむすびどうぞどうぞ」のページ)
コトバンク(「クメール」のページ)

作者ひとこと:
ネアク・タのデザインは、浮遊する人間の顔だけの様な姿の精霊に描きました。

2022年1月3日月曜日

「マガン・ガドゥンガン」


マガン・ガドゥンガン

インドネシアのジャワ島に伝わる怪物、または怪人。マガン・ガドゥンガンは人間から虎に変身する「人虎(ジンコ)」の一種である。マガン・ガドゥンガンは、「ンゲルム・ガドゥンガン」という魔法の儀式によって、眠っている人の魂が体から抜け出して、その魂が虎として実体化し、家畜や人間を襲って補食するというものであるという。別の説では、マガン・ガドゥンガンは、いつもは人間として暮らしているが、持っている「人間の親指程の大きさも無い腰布」を夜に腰に巻く事で、虎に変身する魔法が発動されると言う。虎に変身する魔法が発動すると、体が巨大化して全身が黄色と黒の縞模様で覆われ、やがて虎の姿になる。虎の姿に変身すると、人間の獲物を求めて村の中を彷徨い歩くという。そうして、獲物の人間を見つけると襲い掛かって補食する。しかし、こうする事によって、今まで虎に変身していた者の呪いは解かれて、替わって、そのマガン・ガドゥンガンに襲われた者が呪いを受けて生き延び、呪いによってマガン・ガドゥンガンに変身するようになって、次の犠牲者を探す事になるという。人間として暮らしている時も、マガン・ガドゥンガンである人間の上唇には窪みが無く、それによって、マガン・ガドゥンガンを見分けて探し出す事が出来るという。

出典:
Wikipedia(「人虎」のページ)
世界の怪物・神獣事典(原書房)

作者ひとこと:
マガン・ガドゥンガンのデザインは、虎の獣人の様な姿の怪物に描きました。

2022年1月2日日曜日

「アスワング」


アスワング<アスワン>

フィリピンに伝わる吸血鬼、または食人鬼の怪物で、女吸血鬼であるとも言われている。伝承によるとアスワングは、普段は物静かな人間として街で暮らしており、夜になると森に入って、怪物の正体を現し、魔力を持った動物などに変身して人間を襲うという。しかし、アスワングが街で人間として生活している中で良好な人間関係が結べている者は襲わないとも言われており、フィリピンでは「アスワングは泥棒より良い」といった表現もあるという。人間に化けているアスワングを見破る方法としては、アスワングが化けている人間の瞳を見ると逆さにものが写っている、足の間から相手を逆さに覗くと、もし、その相手がアスワングが化けている人間だった場合、見た目が変わる、アスワングが化けている人間に「ヒンチュラ」という油を近づけると、その油が沸騰して泡立つ、といった各種の見分ける方法が伝わっている。アスワングはヨーロッパの吸血鬼と同じく、教会などの聖地やニンニク、塩、十字架、聖水、聖灰などに弱いと言われており、変わったところでは、アカエイの尾で作られた鞭や、鵞鳥の尾、フィリピンの「アジマット」というお守りを苦手としているという。一説によると、現在伝わっているアスワングの伝承は、16世紀以降にフィリピンを植民地としたスペイン人が、離れた地域の現地民どうしが手を結んで反乱を起こすのを防ぐために、統治の手段の一つとしてヨーロッパの伝承を組み合わせて現地民達の恐怖心を煽ったものだと言われている。アスワングは、体長1.5m~1.8m程で、猿の様に上半身は毛深く、背中に生やしたコウモリの様な翼で素早く飛翔し、手には鋭い爪が生えている怪物であるという。別の説では、顔が犬で、身体はトカゲという姿をした怪物であるとも言われている。しかし、アスワングの姿についての伝承では総じて、「身体は人間に似ている」と言われており、二足歩行をする事から、アスワングは一種の獣人の様な怪物であるとも考えられている。アスワングは満月の夜に良く出現すると言われ、アスワングが人里に出現する際には、犬達が騒ぎ出すと言われる。アスワングは人間の血を好むが、コウモリを補食している事も良くあると言う(一説には、アスワングはコウモリを主食としているとも言われている)。

出典:
ピクシブ百科事典
Wikipedia

作者ひとこと:
アスワングのデザインは、犬の様な顔で、背中にコウモリの翼を生やし、トカゲの様な鱗に身体が覆われている女性の怪物の姿に描きました。

2022年1月1日土曜日

すみません、本日はお休みです。


明けまして、おめでとうございます。本年もどうぞ、よろしくお願いします。今年の干支は寅という事で、白虎が主催する酒宴に招待されました。最初は楽しかったのですが、だんだんと皆が酒に酔ってくると、檮杌(トウコツ)と窮奇(キュウキ)が酔って喧嘩を始めてしまい、宴の後半は双方をなだめる事に必死なまま宴は終わってしまいました。なだめるのに大変で、今日はほとほと疲れ切っている為、「絵の紹介と解説」の更新はお休みします。

by マゴラカ(ワンタ)