自己紹介

このブログでは、僕が描いた神話や伝説などに関する絵や、その絵の解説を載せています。
(イラスト、記事の執筆:マゴラカ、ワンタ) ※2024年度より、月・水・金曜日の21時に更新していきます。

2024年10月30日水曜日

「一つ目玉」


一つ目玉(ヒトツメダマ)


作者ひとこと:
一つ目玉のデザインは、体の殆どが、大きな一つ目を持った巨大な頭で、そこから手足が生えている姿の妖怪に描きました。

2024年10月28日月曜日

「掛取」


掛取(カケトリ)

事八日(コトヨウカ。12月8日)に家々にやって来るとされるもので、鞄をさげた鬼だとされる。柊を家の戸口に挿して、これが家にやってくるのをよけるといわれていた。群馬県藪塚本町(現・太田市)に伝わる。「掛取(かけとり)」は一般的にはお盆や大晦日に家々にやって来た商店の集金のこと。

出典:
日本怪異妖怪事典 関東(笠間書院)

作者ひとこと:
掛取のデザインは、鞄を持った四つ目の鬼の姿に描きました。

2024年10月25日金曜日

「袖引小僧」


袖引小僧(ソデヒキコゾウ)<袖引き小僧>

埼玉県比企郡川島町中山上廓に伝わる妖怪。昔、夕暮れ時に上廓の辺りを歩いていると、背後から服の袖を引っ張られることがあった。振り向いても誰もいない。そのまま歩きだすと、また同じように背後から袖を引かれる。誰ともなく、袖引き小僧のしわざだといわれたという。

出典:
日本怪異妖怪事典 関東(笠間書院)
日本妖怪大事典(角川書店)

作者ひとこと:
袖引小僧のデザインは、大きくて長い腕を持った子供姿の妖怪に描きました。

2024年10月23日水曜日

「ゴウヘ」


ゴウヘ(ごうへ)

「ごうへどり」「ごうへいどり」とも。栃木県栃木市などに伝わる。子どもに対し「あばさけるとゴーへが来る」と言ったりして大人がおどかしたりした(「栃木市岩舟の世間話」)。「あばさける」というのは「ふざける」などといった意味合い。「ごうへ」は、ことばとしては木菟や梟・雉・鷺などの鳥の鳴き声を示すものであり、「ゴーへーゴーへー、テレスケデーコ、ブッツァクド」(「栃木市岩舟の世間話」)、「ゴウヘイー、ゴウヘイー、テレスケダイコ、ブッツァイタ」(「古河の昔話と伝説」)などと表現される。鳥の声の聞きなしをもととしている言い伝えの例のひとつである。

出典:
日本怪異妖怪事典 関東(笠間書院)

作者ひとこと:
ゴウヘのデザインは、子供のもとに現れる鳥の怪物というイメージで描いてみました。

2024年10月21日月曜日

「オブゴ」


オブゴ(おぶご)

埼玉県本庄市児玉町に伝わる。夜遅く歩くと、生まれたての赤ん坊が泣く声が「オウェー」と聞こえる。足の運び方に合わせて泣き、恐くて早足で歩くと泣き声もそれに合わせてついてくる。これを「オブゴ」と呼び、赤ん坊はすでに亡くなっている子どもである。オブゴに憑かれた場合は、ポケットのゴミなどを投げてやれば、姿は見えなくてもピタッと泣き声が止む。

出典:
怪異・妖怪伝承データベース

作者ひとこと:
オブゴのデザインは、赤ん坊の姿の妖怪に描きました。

2024年10月18日金曜日

「坊主来い」


坊主来い(ボウズコイ)

悪い子供を取りに来るという恐い存在。東京都多摩市などに伝わる。いつまでも泣いて言う事をきかない子供に「坊主来いが来るぞ」と言った。八王子では、夜に赤ん坊が泣くと、「ぼうずこい」が山から来て、羽の中に入れてさらっていく、と言われていた。「坊主来い」は、もともと木菟(ミミズク)の鳴き声から来ている。

出典:
日本怪異妖怪事典 関東(笠間書院)
怪異・妖怪伝承データベース

作者ひとこと:
坊主来いのデザインは、大きな翼を持った鳥の怪物の姿に描きました。その大きな翼で、子供や赤ん坊を包み込んで攫ってしまうイメージです。

2024年10月16日水曜日

「オクポ」


オクポ(おくぽ)

埼玉県日高市などでいわれる。このオクポは、暗い大木に寝泊まりしていて、暮れ方になると鳴くという。子供が泣き止まなかったりすると「オクポが来る」といって大人たちはおどかしていた。また、「オクポが聖天院で鳴くと人が死ぬ」とか「オクポが向山で鳴くと晴れになり、いいことがある」ともいわれていた。「おくぽ」というのは木菟(ミミズク)などの鳴き声を示すことばで、「オークポオークポ」などと用いられている。

出典:
日本怪異妖怪事典 関東(笠間書院)
【妖怪図鑑】新版TYZ

作者ひとこと:
オクポのデザインは、頭に角や耳を生やしている、木菟や梟の様な姿の怪鳥に描きました。

2024年10月14日月曜日

「ブチブクレ」


ブチブクレ(ぶちぶくれ)


作者ひとこと:
ブチブクレのデザインは、大きな一つ目を持った、真ん丸な姿の妖怪に描きました。

2024年10月11日金曜日

「びっくり坂」


びっくり坂


作者ひとこと:
びっくり坂のデザインは、坂の道の脇の草が鬱蒼と繁った様な所から腕が生えていて、坂を通った人の顔を撫でようと待ち構えている感じに描きました。

2024年10月9日水曜日

「地蔵ヶ淵のとね坊」


地蔵ヶ淵のとね坊(ジゾウガフチノトネボウ)

神奈川県茅ヶ崎市に伝わる。地蔵ヶ淵にいたという大きな鰻。大きな鰻を釣り上げた男が、早速家に持ち帰ってぶつ切りに刻み、鍋で煮てみたところ、裏口から「地蔵ヶ淵のとね坊ヤーイ」という声が聴こえて来た。すると鍋の中の鰻が「オーイ」と返事をし、ぶつ切りにされる前のすがたに戻って家の外へ出て行ったという(「茅ヶ崎市史」三 考古・民俗編)。「とね坊」という名前は出て来ないが、ぶつ切りにされた身が再び寄り合ってもとに戻り、出て行ったという地蔵ヶ淵の鰻のはなしは、神奈川県藤沢市でも語られており、そちらでは耳の大きな鰻(「藤沢の民話」三)と語られている。【耳の大きな鰻(耳の生えた鰻)】は大鰻の特徴としてよく語られている要素でもある。

出典:
日本怪異妖怪事典 関東(笠間書院)

作者ひとこと:
地蔵ヶ淵のとね坊のデザインは、大きな鰻の姿に描きました。イラストの地蔵ヶ淵のとね坊には、説明文に出て来る、地蔵ヶ淵の耳の大きな鰻の要素も入れて、耳がある大鰻の姿にしてみました。

2024年10月7日月曜日

「テンマル」


テンマル(てんまる)


テンマルは、貂などのことで、死者の墓を掘り起こし、食べてしまう魔物だとされる。群馬県などにみられ、これを防ぐとする習俗が多くみられる。群馬県倉渕村(現・高崎市)では、「てんまる」や「火車(カシャ)」といった魔物を追い返すために、墓に竹で造った「もがり」などと呼ばれる仕掛けを立てておいたという。群馬県甘楽郡秋畑村(現・甘楽町)では、「テンマル」という怪物は、人間の死体を食いにくるもので、これを防ぐために、死体には埋葬した上から目籠をかぶせておくという。埼玉県児玉町(現・本庄市)などでは、「猯(マミ)」のことをこう呼んでいたようで、人を化かしたりすると語られている。

出典:
日本怪異妖怪事典 関東(笠間書院)
日本妖怪大事典(角川書店)

作者ひとこと:
テンマルのデザインは、貂の様な姿をした魔獣、魔物に描きました。

2024年10月4日金曜日

「石川雀」


石川雀(イシカワスズメ)

栃木県那珂川町に伝わる。女体山(那珂川町)の奥にあった金鉱で死んだ者たちの魂が、残した妻子に会いたい一心から化した雀の群れだという。

出典:
日本怪異妖怪事典 関東(笠間書院)

作者ひとこと:
石川雀のデザインは、金鉱で死んだ者の魂をイメージした真ん丸な体を持った雀の姿に描きました。

2024年10月2日水曜日

「ボーコー」


ボーコー(ぼうこう)


埼玉県戸田市などでいわれる怪鳥、あるいは恐いものの総称。夏のはじめの夕方に、このボーコーの鳴き声を聞くことがあり、子供たちは「ボーコーが鳴くから早く帰ろう」と言い合ったりした。また、子供が夜遅くまで遊んでいたり、起きていたりすると「ボーコーが来る」とか、「ボーコーが来るから早く寝ろ」などと言って大人たちはおどかしていた。「ぼうこう」というのは鳩や郭公の鳴き声を示すことばで、「ボーコー、ボーコー」などと用いられている。

出典:
日本怪異妖怪事典 関東(笠間書院)
日本妖怪大事典(角川書店)

作者ひとこと:
ボーコーのデザインは、奇妙な姿の鳥の化け物に描きました。