自己紹介

このブログでは、僕が描いた神話や伝説などに関する絵や、その絵の解説を載せています。
(イラスト、記事の執筆:マゴラカ、ワンタ) ※2024年度より、月・水・金曜日の21時に更新していきます。

2025年2月28日金曜日

「𧌁䗤」


𧌁䗤(ジョウヨウ)


作者ひとこと:
ジョウヨウのデザインは、魚のヒレを持った蛇の姿に描きました。

2025年2月26日水曜日

「髠頓」


髠頓(コントン)

中国に伝わる妖怪の一種。髠頓は、頭がない牛のような姿をしている。この髠頓は、人を見れば追ってくる。その名で呼べば(「髠頓」と名を呼べば)逃げ去る。この髠頓は、ふるい牧場や壊れた池の精である。

出典:
復元白沢図 古代中国の妖怪と辟邪文化(白澤社)

作者ひとこと:
髠頓のデザインは、頭の無い牛の姿に描きました。

2025年2月24日月曜日

「彘」


彘(テイ)


作者ひとこと:
彘のデザインは、牛の様な尾を生やした虎の姿に描きました。イラストの彘は、後ろ足も牛の蹄にしてみました。

2025年2月21日金曜日

「イン」


イン

中国に伝わる妖怪の一種。インは、赤い鼠のような姿をしている。このインは、ふるい城壁の精である。
※インの漢字は「車員(これで一字)」

出典:
復元白沢図 古代中国の妖怪と辟邪文化(白澤社)

作者ひとこと:
インのデザインは、鼠姿の妖怪に描きました。

2025年2月19日水曜日

「琴虫」


琴虫(キンチュウ)


作者ひとこと:
琴虫のデザインは、獣の頭を持った蛇の姿に描きました。

2025年2月17日月曜日

「賓満」


賓満(ヒンマン)<賓両(ヒンリョウ)>

中国に伝わる妖怪の一種。賓満は、人の頭の様な姿で、体はなく(人の頭だけの姿)、赤い目をしている(赤い耳である、という説もある)。この賓満は、人を見れば、転がる(賓満は、人をみつけると、ころころ転がってきて、人をびっくりさせる)。その名で呼べば(「賓満」と名を呼べば)逃げ去る(「賓満」と名前を呼ぶと、賓満は、ぱっと消えてしまうともいう)。この賓満は、大軍が戦った場所の精である。

出典:
和漢百魅缶
復元白沢図 古代中国の妖怪と辟邪文化(白澤社)

作者ひとこと:
賓満のデザインは、女性の頭だけの姿の妖怪に描きました。

2025年2月14日金曜日

「犰狳」


犰狳(キヨ)


作者ひとこと:
犰狳のデザインは、トビの目、鳥の嘴、蛇の尾を持った、ウサギの様な姿の獣に描きました。

2025年2月12日水曜日

「冕」


冕(ベン)<冤(エン)>

中国に伝わる妖怪の一種。冕は、蛇の様な姿をしており、一つの体に頭が二つある。また、五色の紋様が入っている。この冕は、ふるい沢の精である。その名を呼べば(「冕」と名を呼べば)、金銀を取らせることができる。

出典:
復元白沢図 古代中国の妖怪と辟邪文化(白澤社)

作者ひとこと:
冕のデザインは、頭と尾にあたる部分にそれぞれ頭がある蛇の姿に描きました。

2025年2月10日月曜日

「彭侯」


彭侯(ホウコウ)



作者ひとこと:
彭侯のデザインは、人の様な頭と、尾のない、黒い体色の犬の様な体という姿の精霊に描きました。

2025年2月7日金曜日

「揮文」


揮文(キブン)<山冕(サンベン)>

中国に伝わる妖怪の一種。この揮文は、蛇の様な姿をしており、一つの体に頭が二つある。また、五色の紋様が入っている。この揮文は、ふるい住宅の精である。その名を呼べば(「揮文」と名を呼べば)、金銀を取らせることができる。

出典:
復元白沢図 古代中国の妖怪と辟邪文化(白澤社)

作者ひとこと:
揮文のデザインは、頭が二つある蛇の姿に描きました。

2025年2月5日水曜日

「陰摩羅鬼」


陰摩羅鬼(オンモラキ)


中国や日本に伝わる怪鳥。この陰摩羅鬼は、漢訳仏典を総集した「大蔵経」にその名があるとして紹介される怪鳥である。林羅山による怪異小説集「怪談全書」には、中国宋代、廉布の「清尊録」にあるものを訳した「陰摩羅鬼」の話が収録されている。宋の時代、鄭州の崔嗣復(さいしふく)という人が、都の外にある寺の法堂の上で休息し、やがて眠りに落ちた。法堂の上で寝ていると、崔は、何者かが自分を叱りつける声で目が覚めた。驚いて起き上がってみると、そこにいたのは、鶴の様な形の鳥で、色は黒く、眼を灯火の様に光らせ、羽を振るい、高く荒々しい鳴き声を発していた。崔が恐れをなして廊下へ逃げ出すと、その怪鳥は姿を消してしまった。翌朝、そのことを寺の僧に話すと、僧は「ここにそのような化物はおりません。しかし、十日ほど前にここへ運ばれた死体を仮に納め置いたものがあります。もしかするとそれかもしれません」と答えた。崔が都に帰ってから、開宝寺の沙門にこのことを話すと、沙門は「『蔵経』の中に、まだ新しい屍の気が変じてこのようになり、これを陰摩羅鬼と名付けるとある」と言ったという。鳥山石燕はこれを参照し、「今昔画図続百鬼」に陰摩羅鬼を描き、「蔵経の中に、『初て新なる屍の気変じて陰摩羅鬼となる』と云へり。『そのかたち鶴の如くして、色くろく目の光ともしびのごとく羽をふるひて鳴声たかし』と『清尊録』にあり」という説明を添えている。鳥山石燕が描いた陰摩羅鬼は仏具の磬子(けいす。大型の鉢の形をした銅製の鳴物)に留まり、口から火のようなものを吐き出している姿である。

出典:
日本妖怪大事典(角川書店)
【妖怪図鑑】新版TYZ

作者ひとこと:
陰摩羅鬼のデザインは、大きな眼のある頭と、真っ黒な身体を持った怪鳥の姿に描きました。

2025年2月3日月曜日

「獬豸」


獬豸(カイチ)


中国に伝わる霊獣、または聖獣の一種。獬豸は、正邪の判別に長けた聖獣であることから法や公正、正義の象徴として扱われた。この獬豸は、「獬廌(カイチ、カイタイ)」「神羊」などの名で呼ばれることもある。この獬豸の身体は羊に似ていて、一本の角があり、また「麒麟(キリン)」のように鱗に覆われているとされる。獬豸は聖、不正を見抜く不思議な力を持っており、不正な者を懲らしめる事から裁判と関係づけられ、後世にはその姿が裁判官の服に描かれた。このため、他の瑞獣は優れた王者の時代に出現するとされているが、獬豸は王者の裁判が公正に行われる時代に出現するとされる。このため司法官のかぶる冠は「獬豸冠」と呼ばれる。獬豸は、人が争うのを見ると悪い側を角で突き、議論をするのを聞くと不正な側を噛むという。「三才図会」には、東望山に獬豸という神獣がいるとある。これは形は羊に似て、一本角があり、よく邪悪に反応し、王の裁判が公平に行われているときに姿を現すという。「説文解字」には獬廌の名で、神人により「黄帝(コウテイ)」のもとに遣わされたと記されている。獬廌は「廌(背の長い獣や虫類)」を食糧とし、春夏は水辺、秋冬は松や栢の樹上で過ごすという。また、舜(シュン)帝の臣である「皋陶(コウヨウ)」は訴訟の際、罪状の疑わしい者を獬豸に触れさせていたといい、これが法冠を「獬豸冠」と呼ぶ由来だとされている。

出典:
神魔精妖名辞典
【妖怪図鑑】新版TYZ

作者ひとこと:
獬豸の姿は、大きな一本角を持った霊獣の姿に描きました。