自己紹介

このブログでは、僕が描いた神話や伝説などに関する絵や、その絵の解説を載せています。
(イラスト、記事の執筆:マゴラカ、ワンタ) ※2024年度より、月・水・金曜日の21時に更新していきます。

2020年12月31日木曜日

「ハントゥ・ハントゥアン」


ハントゥ・ハントゥアン<ハンツー・ハンツアン>

マレーシアに伝わる「ハントゥ(ハンツー)」と呼ばれる霊魂、精霊、妖怪に相当する霊的存在の一種。このハントゥ(ハンツー)は、マレーシアの一部である西マレーシア(「半島マレーシア」とも呼ばれている)に住んでいるマレー人の民間伝承では、悪い精霊の総称とされる。ハントゥ・ハントゥアンは、山彦の妖怪または精霊である。このハントゥ・ハントゥアンはジャングルに住んでおり、人間を迷わせる。

出典:
神様コレクション
幻想動物の事典
コトバンク
ピクシブ百科事典(マレーシアの妖怪」のページ)

作者ひとこと:
ハントゥ・ハントゥアンのデザインは、四本の触手の様な腕を持った精霊の姿に描きました。

2020年12月30日水曜日

「ペフナン」


ペフナン<ペッナン>

マレーシアに伝わる妖怪の一種。このペフナンは大地のあらゆる所に出現する妖怪である。もし、このペフナンと出会ってしまうと、出会ってしまった者は、消化できるものなら何でもお構いなしに食べてしまいたい、という欲求に駆られてしまう。例えば、このペフナンと出会った次に、野生動物などを見つけてしまうと、「この野生動物を食べたい」という欲求に駆られてしまい、その者は狂った様に、その野生動物を追う。つまり、このペフナンと出会ってしまうと、その相手は食べ物に関して貪欲になってしまうわけで、時にはこの「食べたい」という欲求に駆られるあまり、その者は死者を貪り食ってしまう事もある。この様になってしまうのは、ペフナンの魔力によるものであると言われている。このペフナンの魔力を封じる事が出来るのは、祈祷師の持っている魔除けだけで、この魔除けを衣服から出ている身体の部分、例えば首や腕や手首などに巻きつけるとよい、と言われている。ペフナン自身は雑食で、時にはペフナン自身が人間を襲って食べる事もある。

出典:
妖怪世界遺産

作者ひとこと:
ペフナンのデザインは、頭と両手だけの三ツ目の鬼の様な姿の妖怪に描きました。

2020年12月29日火曜日

「ハントゥ・ドマン」


ハントゥ・ドマン<ハンツー・ドマン、ハントゥ・デマン>

マレーシアに伝わる「ハントゥ(ハンツー)」と呼ばれる霊魂、精霊、妖怪に相当する霊的存在の一種。このハントゥ(ハンツー)は、マレーシアの一部である西マレーシア(「半島マレーシア」とも呼ばれている)に住んでいるマレー人の民間伝承では、悪い精霊の総称とされる。ハントゥ・ドマンは、馬の頭と人間の身体(馬頭人身)という姿をしている悪霊である。

出典:
神様コレクション
幻想動物の事典
コトバンク
ピクシブ百科事典(「マレーシアの妖怪」のページ)

作者ひとこと:
ハントゥ・ドマンのデザインは、馬の頭を持った姿の精霊、または妖怪に描きました。

2020年12月28日月曜日

「ハントゥ・ガルー」


ハントゥ・ガルー<ハンツー・ガルー>

マレーシアに伝わる「ハントゥ(ハンツー)」と呼ばれる霊魂、精霊、妖怪に相当する霊的存在の一種。このハントゥ(ハンツー)は、マレーシアの一部である西マレーシア(「半島マレーシア」とも呼ばれている)に住んでいるマレー人の民間伝承では、悪い精霊の総称とされる。ハントゥ・ガルーは、「伽羅(キャラ)の木」(熱帯アジア原産のジンチョウゲ科ジンコウ属の常緑高木で、代表的な香木の一つである「沈香(ジンコウ)」の中でも特に質の良いもの)の守護霊である。このハントゥ・ガルーは、自分が守護している伽羅の木を切り倒した人間の命を奪う「ハントゥ・ガルー(ハンツー・ガルー)」という名前は「伽羅の木の精霊」という意味である。

出典:
神様コレクション
幻想動物の事典
コトバンク
Wikipedia

作者ひとこと:
ハントゥ・ガルーのデザインは、菱形の頭から木の枝の様な一本角が生えている三ツ目の精霊の姿に描きました。

2020年12月27日日曜日

「ハントゥ・バカル」


ハントゥ・バカル<ハンツー・バカル>

マレーシアに伝わる「ハントゥ(ハンツー)」と呼ばれる霊魂、精霊、妖怪に相当する霊的存在の一種。このハントゥ(ハンツー)は、マレーシアの一部である西マレーシア(「半島マレーシア」とも呼ばれている)に住んでいるマレー人の民間伝承では、悪い精霊の総称とされる。ハントゥ・バカルは、ジャングルに住んでいる自然の悪霊または妖怪である。または、このハントゥ・バカルは密林の精霊であるともされている。

出典:
神様コレクション
幻想動物の事典
コトバンク
ピクシブ百科事典(「マレーシアの妖怪」のページ)

作者ひとこと:
ハントゥ・バカルのデザインは、左右に張り出した頭部を持った姿の精霊に描きました。

2020年12月26日土曜日

「ハントゥ・リンバ」


ハントゥ・リンバ<ハンツー・リンバ>

マレーシアに伝わる「ハントゥ(ハンツー)」と呼ばれる霊魂、精霊、妖怪に相当する霊的存在の一種。このハントゥ(ハンツー)は、マレーシアの一部である西マレーシア(「半島マレーシア」とも呼ばれている)に住んでいるマレー人の民間伝承では、悪い精霊の総称とされる。ハントゥ・リンバは、森に住む悪魔の総称である。また、このハントゥ・リンバは、森の精霊であるとも、幽霊であるとも、深い森の妖怪であるともされている。「ハントゥ・リンバ(ハンツー・リンバ)」という名前は「原生林の精霊」という意味である。

出典:
神様コレクション
幻想動物の事典
コトバンク
ピクシブ百科事典(「マレーシアの妖怪」のページ)

作者ひとこと:
ハントゥ・リンバのデザインは、異様に首が長い精霊の姿に描きました。

2020年12月25日金曜日

「ハントゥ・ソンケイ」


ハントゥ・ソンケイ<ハンツー・ソンケイ>

マレーシアに伝わる「ハントゥ(ハンツー)」と呼ばれる霊魂、精霊、妖怪に相当する霊的存在の一種。このハントゥ(ハンツー)は、マレーシアの一部である西マレーシア(「半島マレーシア」とも呼ばれている)に住んでいるマレー人の民間伝承では、悪い精霊の総称とされる。ハントゥ・ソンケイは、胸から下が見えない姿をしており、鼻は異様に長く、周囲を見渡す為に眼窩を広げる事が出来る(目を大きく広げている、とも言われている)。ハントゥ・ソンケイは、人間が狩りで野獣や水鳥を捕らえようとすると、それを邪魔する妖怪である。また、このハントゥ・ソンケイは、人間が仕掛けた罠から動物を解放する悪魔、または妖怪であるともされている。人々は呪文を繰り返す事により、ハントゥ・ソンケイの魔力を中和しようとする。

出典:
神様コレクション
幻想動物の事典
コトバンク
ピクシブ百科事典(「マレーシアの妖怪」のページ)

作者ひとこと:
ハントゥ・ソンケイのデザインは、長い鼻と大きく見開いた目を持っている、胸から上だけの姿の妖怪に描きました。

2020年12月24日木曜日

「ハントゥ・クボル」


ハントゥ・クボル<ハンツー・クボル>

マレーシアに伝わる「ハントゥ(ハンツー)」と呼ばれる霊魂、精霊、妖怪に相当する霊的存在の一種。このハントゥ(ハンツー)は、マレーシアの一部である西マレーシア(「半島マレーシア」とも呼ばれている)に住んでいるマレー人の民間伝承では、悪い精霊の総称とされる。ハントゥ・クボルは、墓場に住んでおり、死者も生者も襲う悪魔、または妖怪である。また、このハントゥ・クボルは死の精霊であるとも言われている。「ハントゥ・クボル(ハンツー・クボル)」という名前は「墓場の精霊」という意味である。

出典:
神様コレクション
幻想動物の事典
コトバンク
ピクシブ百科事典(「マレーシアの妖怪」のページ)

作者ひとこと:
ハントゥ・クボルのデザインは、体の中の骨が浮き出た様な模様を持つ、幽霊の様な悪霊の様な姿に描きました。

2020年12月23日水曜日

「ハントゥ・デネイ」


ハントゥ・デネイ

マレーシアに伝わる「ハントゥ(ハンツー)」と呼ばれる霊魂、精霊、妖怪に相当する霊的存在の一種。このハントゥ(ハンツー)は、マレーシアの一部である西マレーシア(「半島マレーシア」とも呼ばれている)に住んでいるマレー人の民間伝承では、悪い精霊の総称とされる。ハントゥ・デネイは、獣道のお化け、または妖怪である。

出典:
神様コレクション
幻想動物の事典
コトバンク
ピクシブ百科事典(「マレーシアの妖怪」のページ)

作者ひとこと:
ハントゥ・デネイのデザインは、獣道のお化け、または妖怪とされているので、蹄の両手両足を持っている獣の様な姿に描きました。

2020年12月22日火曜日

「チャラク」


チャラク

マレーシアに伝わる妖怪の一種。このチャラクは、「ポコク・ブンゴル」という樹の上に棲みつく妖怪で、このチャラクは果実を好んで食べる。このポコク・ブンゴルの樹の下を通ると血が垂れてくる事があるが、この血はチャラクがポコク・ブンゴルの樹の上から垂らしているのである。このチャラクの血には、恐ろしい程の毒素が含まれているらしく、ポコク・ブンゴルの樹の下を通る者の鼻に、この血が当たってしまうと、その鼻から鼻血が出て、やがて鼻の両脇に穴が開いてしまう。チャラク自体は常にポコク・ブンゴルの樹の上にいるので、中々その姿を見る事は出来ない。

出典:
幻想動物の事典
妖怪世界遺産

作者ひとこと:
チャラクのデザインは、キノコの傘の様な頭の妖怪に描きました。足から血を流しています。

2020年12月21日月曜日

「ハントゥ・サワン」


ハントゥ・サワン<ハンツー・サワン、サワン>

マレーシアに伝わる「ハントゥ(ハンツー)」と呼ばれる霊魂、精霊、妖怪に相当する霊的存在の一種。このハントゥ(ハンツー)は、マレーシアの一部である西マレーシア(「半島マレーシア」とも呼ばれている)に住んでいるマレー人の民間伝承では、悪い精霊の総称とされる。ハントゥ・サワンは、子供に発作や痙攣を起こす悪霊または悪魔である。「ハントゥ・サワン(ハンツー・サワン)」という名前は「痙攣の精霊」という意味である。

出典:
神様コレクション
幻想動物の事典
コトバンク

作者ひとこと:
ハントゥ・サワンのデザインは、頭に短い角か触角の様なものが二本生えている三ツ目の精霊の姿に描きました。

2020年12月20日日曜日

「ハントゥ・ロンゴック」


ハントゥ・ロンゴック<ハンツー・ロンゴック、ハントゥ・ロンガク>

マレーシアに伝わる「ハントゥ(ハンツー)」と呼ばれる霊魂、精霊、妖怪に相当する霊的存在の一種。このハントゥ(ハンツー)は、マレーシアの一部である西マレーシア(「半島マレーシア」とも呼ばれている)に住んでいるマレー人の民間伝承では、悪い精霊の総称とされる。ハントゥ・ロンゴック(ハンツー・ロンゴック、ハントゥ・ロンガク)は、病気の精霊である。この精霊は頻繁に空を見上げている。この精霊に襲われ攻撃された者の口からは泡が出る(または、この精霊は襲って攻撃した相手の口から泡を出させる、とも言われている)。「ハントゥ・ロンゴック(ハンツー・ロンゴック)」という名前は「ゴミの山の精霊」という意味である。

出典:
神様コレクション
幻想動物の事典
コトバンク
ピクシブ百科事典(「マレーシアの妖怪」のページ)

作者ひとこと:
ハントゥ・ロンゴックのデザインは、頭から一本の触手の様なものが生えている姿の精霊に描きました。

2020年12月19日土曜日

「ハントゥ・ラウト」


ハントゥ・ラウト<ハンツー・ラウト>

マレーシアに伝わる「ハントゥ(ハンツー)」と呼ばれる霊魂、精霊、妖怪に相当する霊的存在の一種。このハントゥ(ハンツー)は、マレーシアの一部である西マレーシア(「半島マレーシア」とも呼ばれている)に住んでいるマレー人の民間伝承では、悪い精霊の総称とされる。ハントゥ・ラウト(ハンツー・ラウト)は、海の精霊の総称である。「ハンツー・ラウト(ハンツー・ラウト)」という名前は「海の精霊」という意味である。

出典:
神様コレクション
幻想動物の事典
コトバンク
ピクシブ百科事典(「マレーシアの妖怪」のページ)

作者ひとこと:
ハントゥ・ラウトのデザインは、四つの眼を持つクジラをイメージした姿の精霊に描きました。

2020年12月18日金曜日

「ハントゥ・アイェル」


ハントゥ・アイェル<ハンツー・アエール、ハントゥ・エア>

マレーシアに伝わる「ハントゥ(ハンツー)」と呼ばれる霊魂、精霊、妖怪に相当する霊的存在の一種。このハントゥ(ハンツー)は、マレーシアの一部である西マレーシア(「半島マレーシア」とも呼ばれている)に住んでいるマレー人の民間伝承では、悪い精霊の総称とされる。ハントゥ・アイェル(ハンツー・アエール)は、淡水の精霊の総称である。「ハントゥ・アイェル(ハンツー・アエール)」という名前は「水の精霊」という意味である。

出典:
神様コレクション
幻想動物の事典
コトバンク
ピクシブ百科事典(「マレーシアの妖怪」のページ)

作者ひとこと:
ハントゥ・アイェルのデザインは、ヒレの様な手と蛇の様な下半身という姿の精霊に描きました。

2020年12月17日木曜日

「ハントゥ・ガハル」


ハントゥ・ガハル<ハンツー・ガハル>

マレーシアに伝わる「ハントゥ(ハンツー)」と呼ばれる霊魂、精霊、妖怪に相当する霊的存在の一種。このハントゥ(ハンツー)は、マレーシアの一部である西マレーシア(「半島マレーシア」とも呼ばれている)に住んでいるマレー人の民間伝承では、悪い精霊の総称とされる。ハントゥ・ガハル(ハンツー・ガハル)は、香木の守護霊である。「ハントゥ・ガハル(ハンツー・ガハル)」という名前は「香木の精霊」という意味である。

出典:
神様コレクション
幻想動物の事典
コトバンク
ピクシブ百科事典(「マレーシアの妖怪」のページ)

作者ひとこと:
ハントゥ・ガハルのデザインは、このハントゥ・ガハルが香木の守護霊という事なので、木霊をイメージした姿に描きました。

2020年12月16日水曜日

「ハントゥ・カユ」


ハントゥ・カユ<ハンツー・カユ>

マレーシアに伝わる「ハントゥ(ハンツー)」と呼ばれる霊魂、精霊、妖怪に相当する霊的存在の一種。このハントゥ(ハンツー)は、マレーシアの一部である西マレーシア(「半島マレーシア」とも呼ばれている)に住んでいるマレー人の民間伝承では、悪い精霊の総称とされる。ハントゥ・カユ(ハンツー・カユ)は、木に住む悪魔である。このハントゥ・カユは森に入った人間を病気にする。「ハントゥ・カユ(ハンツー・カユ)」という名前は「木の精霊」という意味である。

出典:
神様コレクション
幻想動物の事典
コトバンク

作者ひとこと:
ハントゥ・カユのデザインは、二本の枝分かれした角を生やした精霊の姿に描きました。この頭から生えている角で悪魔っぽさをイメージしています。

2020年12月15日火曜日

「ガマング」


ガマング

マレーシアに伝わる精霊の一種。ガマングは音の精霊であり、この精霊は胸毛が生えている姿をしている。このガマングは穀物の田に住んでおり、時々叫んでは人々を驚かす。このガマングの叫び声を聞いてしまった人間は、体内が熱くなるのに肌は冷たくなる。

出典:
幻想動物の事典

作者ひとこと:
ガマングのデザインは、大きく口を開けて叫んでいる、後頭部が長く、胸毛が生えている、獣の様な姿の精霊に描きました。

2020年12月14日月曜日

「マットチノイ」


マットチノイ<マット・チノイ>

東南アジアのマレー半島の熱帯密林に居住するセマング族に伝わる精霊。マット・チノイは、草木や花に生息する精霊の一団「チノイ」達の首長を務める精霊である。このマットチノイは大蛇の姿をした精霊で、マットチノイの体内には多数の女性チノイ達を匿っている。また、マットチノイの体の上には男性のチノイである「ハラクギマル」達を乗せており、このハラクギマル達の中でも試練に耐えたハラクギマルにのみ、マットチノイは女性チノイを与える。

出典:
神様コレクション

作者ひとこと:
マットチノイのデザインは、マットチノイが草木や花の精霊チノイの首長であるとの事なので、体中に草木や花が生えている大蛇の姿の精霊に描きました。近くで出会ってしまうと、まるで動くジャングルの様に見える、というイメージです。

2020年12月13日日曜日

「ハラクギマル」


ハラクギマル<ハラク・ギマル>

東南アジアのマレー半島の熱帯密林に居住するセマング族に伝わる精霊。ハラクギマルは、草木や花に生息する精霊の一団「チノイ」の内、男性の精霊(チノイ)達の事である。

出典:
神様コレクション

作者ひとこと:
ハラクギマルのデザインは、ハラクギマルが草木や花の精霊、チノイである事から、体中から苔や草花が生えている男性の精霊の姿に描きました。

2020年12月12日土曜日

「バディ」


バディ

マレーシアの一部である西マレーシア(「半島マレーシア」とも呼ばれている)に住んでいるマレー人のマレー人の民間伝承に伝わる精霊。バディは、不和を引き起こす不可視の精霊である。また、このバディは「ジン」(中東の伝承や民話に登場する煙の精霊、または魔神、魔物、怪物といった感じの存在)の子孫である悪い妖精であるともされており、人間や物を操る事が出来ると言われている。

出典:
幻想世界神話辞典
神様コレクション

作者ひとこと:
バディのデザインは、上半身は豹の様な姿で、下半身は中東のジンの様に、煙の様になっている姿の魔物に描きました。

2020年12月11日金曜日

「ジェマラン」


ジェマラン<ジェンバラン、ハントゥ・ジェンバラン・タナー>

マレーシアの一部である西マレーシア(「半島マレーシア」とも呼ばれている)に住んでいるマレー人の民間伝承に伝わる精霊。ジェマランは地霊、または大地の精霊である。

出典:
神様コレクション
幻想動物の事典
ピクシブ百科事典(「マレーシアの妖怪」のページ)

作者ひとこと:
ジェマランのデザインは、体中から草花や樹木、石などが生えている巨大なナメクジの様な姿の精霊に描きました。

2020年12月10日木曜日

「ペナンガル」


ペナンガル<ペナンガラン>

東南アジアのマレー半島中南部に居住する山岳民族であるセノイ族に伝わる精霊。ペナンガルは密林の中にある蜂の巣を守っている、蜂の精霊である。ペナンガルは密林の木の上で、常に蜂の巣を監視しており、蜂の巣を襲う者から蜂の巣を守っている。なのでペナンガルは蜜泥棒などの蜂の巣を襲う者には容赦しない。もしペナンガルに捕まってしまえば、間違いなくその者はペナンガルによって殺害されてしまう。もしペナンガルから逃げ切れたとしても、蜂に刺された様な痛みを感じ、こうなるともう手の施しようがない。またペナンガルは、夜になると火の玉になって密林を飛び回るが、この時は、この世のものとは思われぬ程の悪臭を放っている。この時のペナンガルに遭遇してしまった者は、ペナンガルのあまりの悪臭に口呼吸しか出来なくなる。そして、吐き気などに悩まされてしまう。

出典:
G's Laboratry(「悪魔召喚研究所」内の「真・女神転生 悪魔事典」のページ)
幻想動物の事典
ピクシブ百科事典(「ペナンガラン」のページ)

作者ひとこと:
ペナンガルのデザインは、蜂の巣の様な形の下半身を持っている蜂の怪物の姿に描きました。

2020年12月9日水曜日

「シラヤ」


シラヤ<シ・ラヤ>

マレーシアの一部である西マレーシア(「半島マレーシア」とも呼ばれている)に住んでいるマレー人の民間伝承に伝わる精霊。シラヤは海の精霊であり、このシラヤは不和と災難をもたらす精霊である。

出典:
神様コレクション

作者ひとこと:
シラヤのデザインは、海の精霊という事でクリオネの様な姿にしてみました。不和や災難をもたらす存在という事で、悪魔の尻尾の様な尾にしてみました。

2020年12月8日火曜日

「ジェワジェワ」


ジェワジェワ<ジェワ・ジェワ>

マレーシアの一部である西マレーシア(「半島マレーシア」とも呼ばれている)に住んでいるマレー人の民間伝承に伝わる精霊。ジェワジェワは、人間と創造主との間を取り次ぐ、斡旋役の精霊である。

出典:
神様コレクション

作者ひとこと:
ジェワジェワのデザインは、頭に花で飾られた冠を被り、豪華な衣装を身に纏っている卵の様な頭の精霊の姿に描きました。

2020年12月7日月曜日

「ビサン」


ビサン

マレーシアの一部である西マレーシア(「半島マレーシア」とも呼ばれている)に住んでいるマレー人の民間伝承に伝わる精霊。ビサンは自然の女精霊であり、楠(クスノキ)の守護霊である。

出典:
神様コレクション

作者ひとこと:
ビサンのデザインは、6つの手が一つ一つ独立して空中に浮いている、女性の姿をした精霊や霊の様な感じに描きました。

2020年12月6日日曜日

明日から東南アジア編がスタート【お知らせ】

2020年8月28日金曜日
「河伯」



2020年12月5日土曜日
「酒虫




「幻獣編」「シベリア周辺の地域編」「日本編」「中国編」「オセアニア編」「北米編」「中国編(2)」「悪魔・堕天使編」「日本編(2)」「インド・中国編」「オセアニア偏(2)」「日本編(3)」「仏教編」「中国編(3)」の14シリーズが終了し、明日からは15シリーズ目の「東南アジア編」が始まります。約100日(約3ヶ月)かけて、全100体を紹介していきます。


お楽しみに。 by ワンタ

2020年12月5日土曜日

「酒虫」


酒虫(シュチュウ)

中国に伝わる怪虫、または精霊。酒虫は、中国清代の作家である蒲松齢(ホ ショウレイ)が著した短編小説集「聊齋志異」に登場する酒の精である。酒虫は、その体長が三寸(清代の単位換算で約9.6cm)程の赤い肉の塊の様な姿をしている。また、日本の小説家である芥川龍之介(アクタガワ リュウノスケ)は、この聊齋志異の酒虫の話を翻案した短編小説「酒虫」を書いたが、その中では酒虫は眼と口がある山椒魚の様な姿をしているとされている。この酒虫は人間の体内に棲みつく事があり、この酒虫が体内に棲みついてしまった人間は、いくら酒を飲んでも酔う事のない大酒飲みになる。また、この酒虫は水を良酒に変える力を持っている。聊齋志異にある酒虫の話によると、大酒飲みだが酔う事の無い富豪の「劉氏」という人のもとを僧が訪れ、その僧が言うには、劉氏は酒虫による奇病に罹っているのだと言う。その僧に劉氏が酒虫の退治を頼むと、僧はまず、劉氏を縛り、次に劉氏の顔の先に酒の入った酒壺を置いた。しばらくすると劉氏は酒が飲みたくなってきたが、縛られている為に動けずにいると、劉氏の喉の奥から虫が飛び出て来て、酒壺の中に飛び込んだ。その虫は三寸程の大きさで、赤い肉の塊の様な姿をしていた。その虫が酒壺の中の酒の中で魚の様に泳いでいた。僧は劉氏からの謝礼を断り、代わりに劉氏から出てきた酒虫を譲り受けた。甕の中に水を入れ、そこに酒虫を入れて掻き混ぜると良い酒が出来るのである。その後、劉氏は酒が大嫌いになったが、次第に痩せ衰え、また貧乏になった。果たして酒虫は本当に病気の元だったのか。実は福の神だったのではないか、とある。

出典:
Wikipedia

作者ひとこと:
酒虫のデザインは、小さな六本脚を持っているオタマジャクシや山椒魚、井守の様な両生類に近い姿をした虫に描きました。

2020年12月4日金曜日

「帝江」


帝江(テイコウ)<帝鴻>

古代中国の地理書「山海経(センガイキョウ)」の西山経に記されている神。帝江は、西山の天山という山に住んでいる神である(帝江は、天山から流れ出ている英水という川が湯谷に注ぐ辺りに住んでいる神である、とも言われている)。この天山の山上には金属鉱物と玉石が豊富にあり、また、ここからは雄黄(ゆうおう。ヒ素の硫化鉱物)なども産出する。この帝江は、黄色い袋の様な姿をしており、六本の足と四つの翼を持っている。また、帝江には頭が無く、目も顔もない。この神は全身に炉の中の炎の様な赤い光を纏っている。この帝江は歌や舞についての知識に精通している。この帝江は神であるとされるが、神獣の様な存在であるとされていたり、神鳥であるという説もある。中国神話において、古代中国の神話時代の帝王である「舜(シュン)」によって中原(チュウゲン)の四方に流された四柱の悪神「四凶(シキョウ)」という神々が登場するが、その四凶の内の一柱である「渾沌(コントン)」という悪神は、「帝鴻氏(テイコウシ)」という古代の帝王の子孫であるとされている。この「帝鴻氏」とは、帝江の事であるとされ、帝江は渾沌の祖先だとされる。また帝江自身が渾沌と同一視される事もある。また、古代中国の神話時代の帝王である「黄帝(コウテイ)」は帝鴻氏とも呼ばれており、黄帝と帝江は同一のものとする説もある。

出典:
Wikipedia
神魔精妖名辞典
幻想動物の事典
幻想類書
プロメテウス
幻想世界の住人たちⅢ<中国編>(新紀元社)

作者ひとこと:
帝江のデザインは、山海経に描かれている帝江の挿し絵を参考にして描きました。

2020年12月3日木曜日

「金蚕」


金蚕(キンサン)

中国に伝わる妖怪、または怪虫。金蚕は動物を使った呪術の一種である「蠱毒(コドク)」に使用される虫の一種である。この金蚕は、金色或いは、黄金の蚕の様な姿形をしている虫で、錦(にしき。様々な色糸を用いて織り出された絹織物の総称)を食べる虫であり、この錦を食べる事から別名を「食錦虫(ショクキンチュウ)」ともいう。中国の宋代初期においては、この金蚕は自然石の中に潜んでいるとされ、この金蚕を飼うと、この金蚕を飼った者に財をもたらす虫とされていたが、後代になると、この金蚕は、蛇や蜈蚣、蝦蟇と並んで蠱毒に用いる代表的な生物とされる様になった。金蚕は、蠱毒を行った呪者の家に取り憑き、その家に莫大な財産をもたらしてくれるが、その代わりに、その家の者は、金蚕に定期的に人間を殺して金蚕に与える必要があり、もし、家の者から人間が与えられなかった場合は、金蚕は、その家の主を食い殺してしまう。この金蚕を家から取り去るには、金蚕が、その家にもたらしてくれた財産に更に数倍の財宝、或いは、もたらしてくれた財産にある程度の利息分を加えた分の財宝と共に金蚕を箱に入れ、その箱を道端に捨てて置くと、金蚕は、これを拾った者の家に移るのだという。これを「嫁金蚕(カキンサン)」という。

出典:
雑記とネタ帳

作者ひとこと:
金蚕のデザインは、蚕の様な姿の芋虫(巨大なイメージ)の怪物に描きました。頭に「呪」と書かれた札の様なものを付けています。

2020年12月2日水曜日

「望天吼」


望天吼(ボウテンコウ)

中国に伝わる幻獣の一種。神獣、または怪獣であるともされている。この望天吼は、動く死体である「僵尸(キョウシ)」(「キョンシー」とも呼ばれる)が変化した怪獣「犼(コウ)」の別名であるともされている。望天吼は、鹿の様な角、駱駝の様な頭部、猫の様な耳、蝦の様な眼、驢馬の様な口、獅子の様な髪、蛇の様な首、蜃(シン。蜃気楼を作り出す竜の一種)の様な腹、鯉の様な鱗、鷹の様な前脚の爪と虎の様な後ろ脚の爪、という、その容貌は様々な動物の特徴が混じり合わさった様な姿をしている。ただし、望天吼(または犼)の姿は様々に伝えられており、「犼は獣名で犬に似て人を食べる」とか、「東海には犼という名の獣がおり、兎に似ており両耳は長く尖っていて一尺あまりの長さである。獅子はこれを恐れ、犼の尿が体にかかると、その部分は腐ってしまった」という姿にも描写されている。また、望天吼(または犼)は、体は小さいが、龍に向かって行く事が出来、もし犼が龍に勝った後は、負けた龍を犼は食べてしまった、とも伝えられている。中国、清の時代の東軒主人(トウケンシュジン)という人が撰したとされる文言小説集「述異記」にも望天吼(または犼)の記述があり、それによると、東海に犼という名の獣がいた。よく龍の脳を食べ、常に空に漂い、獲物には異常なほどに獰猛であった。また、この犼は、いつも龍と戦っていた。犼は口から数丈もの火を吐き、龍はいつも、この犼には勝てなかった。康熙二十五年(1686年)夏の間、平陽県に犼がおり、海中から犼が龍を追い空中へ至る。人々は、三匹の蛟竜と二匹の龍、対して一匹の犼が三日間、昼夜を問わず戦い続けているのを見た。犼は一匹の龍と二匹の蛟竜を殺したところで犼自身も死んでしまい、その死んだ犼は山谷へと落ちて行った。その時死んだ犼は、その体長が十二丈で、馬に似た体で、その体には鱗と鬣があった。犼の死後、その体の鱗や鬣の中から焔の様な一丈余りの火と光が起こり、その火と光は犼の体全体を覆った、とある。また、この望天吼は、龍が生んだ九匹の子である「龍生九子(リュウセイキュウシ)」の内の一体であるともされている。龍生九子としての望天吼は、見張りをする習性があり、華表(カヒョウ。中国で、宮殿・廟宇・陵墓の前に立てられる石柱)の柱の天辺で、天に向かって吼えている。この望天吼の姿は、龍に似ているとされる。この柱の天辺で吼えている望天吼は、天と地の間に立ち、上(天)と下(地)の意思を伝達している役目を果たしているとされている。天安門城楼の前の華表の上には、南を向いて座っている二対の石の望天吼がおり、この二対の望天吼は「望帝帰(ボウテイキ)」と呼ばれている。この望帝帰は、皇帝が外巡を専門に視てばかりおり、皇帝が久しく帰らない時に、望帝帰が素早く皇帝を呼び戻して、政治問題を片付けるのだと言われている。また、天安門の後ろの華表の上にも同じように二対の望天吼がおり、こちらの二対の望天吼は北を向いて座っている。こちらの二対の望天吼は「望帝出(ボウテイシュツ)」と呼ばれている。こちらの望帝出は、皇帝の宮殿内での行動を見ている。もし皇帝が宮殿内深くで政を行っていなければ、直ちに、この望帝出が、その皇帝を宮殿内から出し、皇帝を各地の視察へと向かわせるのだと言われている。これら、華表の上にいる望帝帰や望帝出達は、皇帝に天意を伝え、民情を汲み、皇帝を監督する役目にある望天吼なのだという。また、仏教の菩薩の内の一尊である「観音菩薩(カンノンボサツ)」の騎乗する馬は望天吼であるともされている。

出典:
プロメテウス
幻想類書
goo国語辞書

作者ひとこと:
望天吼のデザインは、鹿の様な一本角、龍の様な髭、蛇の様な腹に、虎の縞模様、牛の様な蹄など様々な動物の特徴がある神獣の姿に描きました。

2020年12月1日火曜日

「山魈」


山魈(サンショウ)

中国に伝わる怪物、または妖怪の一種。山魈は、人間の頭と猿の体という姿をしており、手足の指は3本指である。また、この山魈の足は一本足で、その足は前後が逆についており、踵が前についている、という姿をしている。この山魈は中国の深い山中に住んでおり、人間と出会っても、人間を恐れないという。北宋時代に北宋の第二代皇帝、太宗(たいそう)の勅命によって編纂された類書「太平広記」には、山魈についての記述があり、それによると、南嶺(南嶺山脈)の南(現在の広東省や広西チワン族自治区にあたる)の地方の山中には、山魈というものが多く住んでいた。山魈は一本足で踵が前についており、手足の指は三本である。この山魈の雄は「山公(サンコウ)」、雌は「山姑(サンコ)」という。山魈は山中で人間に出会うと、山公は金銭を求め、山姑は脂(べに)と白粉を求め、その要求に人間が応じると、山公や山姑は、その人間を自分の縄張りの山の中で護衛してくれる。その為、この一帯の山中を旅行する人々は、彼等山魈に出会った時の為に、金銭や脂と白粉を多く持って行くのである。旅人達の山中での最大の恐怖は虎なのだが、虎は山魈達の支配下にあるので、山魈達の保護下にあれば恐れる必要がない。また、山魈は非常に礼儀正しい種族で、また正直で誠実でもある。その為、もし裏切られた時には酷い復讐をするという。たとえば、山魈達は人間と共同で農業をする事がある。人間の方は田と穀物の種を提供し、山魈達は、土地を耕し、種を蒔くのである。やがて穀物が実ると山魈達は人間を呼びに来て収穫を等分に分割する。山魈達は正直なので多めに収穫物を取ろうとはしない。また、人間達の方も多めに取ろうとはしない。なぜなら、多く取った人は、山魈達の呪いによって天疫病(癩病)に罹ってしまうからだと言われている。また、山魈は蟹や蝦が大好物で、山魈は山中にいる時は、淡水に棲む蟹や蝦を捕まえているという。夜、山中で人間が火を燃やして野宿していると、山魈はそれを見つけて、その火を燃やしている所へ現れるという。そして、自分が捕まえた蟹や蝦をその火で炙って食べるのだという。もし、その人間が塩を持っていると、その人間の油断をついて塩を盗み、その塩を使って蟹や蝦を食べるのだという。もし、山中で山魈に出会っても、その時には間違っても、彼等に向かって妖怪や妖鬼などと呼んではならない。山魈達はそう呼ばれる事を非常に嫌っており、命を取る様な事はしないが、そう呼んだ人間を酷い目に遭わせる。山魈達は、竹が火の中で爆ぜる様な音が嫌いである。だから中国で祭りなどの時に必ず使う爆竹の様なものは大嫌いなのである。中国南北朝時代の南朝梁(りょう)の人物、宗懍(そう りん)によって書かれ、隋(ずい)の杜公瞻(とこうせん)によって注釈が加えられた書物「荊楚歳時記」には、正月に庭先で爆竹を鳴らすのは、山魈や悪鬼を避ける為だという事が記されている。また、なぜ爆竹を鳴らすのかという故事が紹介され、それによると、西方の山奥に人間の様な姿をした一本足の怪物、山魈が住んでおり、この山魈に出会ってしまった人間は皆、高熱を発し苦しみながら死んで行くとされていた。また伝承では、その山魈が春節の際に、山から人里に下りてくる為、人々は春節が巡ってくるのを非常に恐れていたのである。そんなある日、とある農民が山で竹を伐採し家に帰ろうとした際、にわかに肌寒く感じた農民は、伐採した竹に火を付けて暖を取っていた。その時、そこへ山魈が現れたのである。驚いた農民は、火のついた竹を捨てて逃げ出したが、山魈も火のついた竹がパチパチと音を立てている事に驚き、山に逃げ戻った。こうして山魈の弱点を知った人々は毎年正月になると各家庭で竹を燃やし、それに恐れをなした山魈は再び人里に現れ人々を苦しめる事は無くなった、という。中国清代の文人・詩人の「袁枚(エン バイ)」の文言小説集「続子不語」には、山魈は桑の木で作った刀を恐れるという記述がある。桑の老樹を削って刀を作っておき、この刀で山魈を斬ると山魈は即死してしまうのだという。また、この桑の刀を門に掛けておくだけで、山魈は逃げ出してしまうのだという。

出典:
Wikipedia(「爆竹」のページ)
図説 妖怪辞典(幻冬舎)
幻想世界の住人たちⅢ<中国編>(新紀元社)

作者ひとこと:
山魈のデザインは、一本足が逆向きになっている毛むくじゃらの怪物の様な姿に描きました。山奥にいる一本足の鬼の様なイメージです。