自己紹介
このブログでは、僕が描いた神話や伝説などに関する絵や、その絵の解説を載せています。
(イラスト、記事の執筆:マゴラカ、ワンタ) ※2024年度より、月・水・金曜日の21時に更新していきます。
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2018年5月23日水曜日
「安王祠蛇(アンオウシダ)」
安王祠蛇(アンオウシダ)
中国の洪の翠巌(スイガン)にあった斉の安王(アンオウ)の祠に住んでいた主で、とても大きな大蛇。昔「死心(シシン)」という和尚がこの祠近くの寺にやって来ると、この祠が異常に人々からもてはやされている淫祠(インシ。いかがわしい神をまつったやしろ・ほこら)になっていたので、この祠を潰して寺の脇に移し、祠の跡地に庵(世捨て人や僧侶などの閑居する小さな草葺きの家)を結んで自分が住んでいた。すると死心が寝ているときに、主の大蛇が出没。しかし死心が大声で一喝したところ逃げて行った。次の夜は神の姿で現れ「余はもはやこの地に安住できぬ。ついては広南にひき移るによって60人ばかり人手が欲しい。そのこと、ぜひご了承くだされ」と言って来たので、死心はそれを許可した。すると翌日、寺で使っている壮夫(ソウフ。壮年の男性。また、勇壮な男性)たちが疫病にかかって、バタバタと急死。その数は、ちょうど60人だった。
出典:
和漢百魅缶
作者ひとこと:
安王祠蛇のデザインは、伝承通り大蛇の姿にしました。祠の主なので、冠を被っています。周りの人魂は、疫病で死んだ壮夫たちの魂です。魂たちを引き連れているイメージで描きました。
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