自己紹介

このブログでは、僕が描いた神話や伝説などに関する絵や、その絵の解説を載せています。
(イラスト、記事の執筆:マゴラカ、ワンタ) ※2024年度より、月・水・金曜日の21時に更新していきます。

2020年3月18日水曜日

「送り提灯」



送り提灯(オクリチョウチン)

日本に伝わる妖怪、怪異。本所(東京都墨田区)に江戸時代頃から伝承されている奇談・怪談である「本所七不思議」の内の一つ。提灯を持たずに夜道を歩く者の前に、提灯の様に揺れる明かりが、あたかも人を送って行く様に現れ、あの明かりを目当てに行けば夜道も迷わないと思って近付くと、不意にその明かりは消え、やがて明かりが付くので、近付くとまた消え、これの繰り返しで、いつまで経っても、その明かりに追いつけない、というもの。また、石原割下水では「提灯小僧」といって、夜道を歩いている者の側に小田原提灯が現れ、振り返ると提灯は後ろに回り込み、提灯を追いかけると提灯は姿を消すといった具合に、小田原提灯が前後左右に自在に動き回るという怪異の伝承があり、送り提灯と同様の怪異である。また、江戸時代には向島(現・東京都墨田区向島)で「送り提灯火(オクリチョウチンビ)」と呼ばれる、送り提灯と似た怪異の伝承もあった。ある者が提灯も持たずに夜道を歩いていると、提灯の様な灯火が足元を照らしてくれる。誰の灯火かと思って周りを見ても、人影は無く、ただ灯火だけがある。男は牛島明神(現・墨田区)の加護と思い、牛島明神に提灯を奉納したという。また、もしも牛島明神に提灯を奉納しないと、この提灯火に会う事は無いと言われた。

出典:
Wikipedia
日本妖怪大事典(角川書店)

作者ひとこと:
送り提灯のデザインは、提灯を持った、蛙の様な顔をした女性の妖怪の姿に描きました。

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