自己紹介

このブログでは、僕が描いた神話や伝説などに関する絵や、その絵の解説を載せています。
(イラスト、記事の執筆:マゴラカ、ワンタ) ※2024年度より、月・水・金曜日の21時に更新していきます。

2021年2月28日日曜日

「ピー・ルアン」


ピー・ルアン

タイに伝わる、神々、精霊、妖怪、幽霊たちの総称である「ピー」の内の一種。ピー・ルアンは、家の守り神、祖先霊である。

出典:
タイの助

作者ひとこと:
ピー・ルアンのデザインは、仮面の様な頭だけの姿の霊に描きました。

2021年2月27日土曜日

「リチュム」


リチュム

フィリピンのルソン島北部、コルディリエラ山脈に居住する少数民族であるイフガオ族の神話に登場する神。リチュムは、創造神「カブニアン」の配下の神で、リチュムはカブニアンの配下の神々の中でも、カブニアンの側近の神である。神話では、最初に生まれた人間が神に捧げものをしなかったので、リチュムが、これに罰を与えた、とされている。

出典:
神魔精妖名辞典

作者ひとこと:
リチュムのデザインは、雲の中から鬼神の様な頭を出している姿の神に描きました。最初の人間を罰したというので、地上の人間に雷、稲妻を落とす感じのイラストにしました。

2021年2月26日金曜日

「アモモンゴ」


アモモンゴ

フィリピンに伝わる幻獣、または怪物の一種、または未確認動物(UMA)の一種で、このアモモンゴは、人間型・類人猿型の未確認動物の一種である、とも言われている。このアモモンゴは、全身を真っ白い体毛に覆われた猿の様な姿をしており、その手足には長く鋭い爪を生やしている。このアモモンゴは、フィリピンのネグロス島北部にある活火山の「カンラオン山」の麓にある洞窟の中に棲んでいる。また、このアモモンゴは、動物の臓物が好物である。普段、アモモンゴは住処である洞窟の中から出る事は無く、滅多にその姿を人前に晒す事は無いが、餌食にありつけない日が続くと、夜中に洞窟から出て、こっそりと付近の人里に下りてきては、人々の家畜などを襲って、その臓物を食べる。2011年8月20日に掲載されたサンスター・バコロド紙のニュースによると、3年前の2008年、アモモンゴが夜中に、カンラオン山麓の町、ラ・カステリアーナに出没し、鶏50羽とヤギ1頭を襲い、それらの臓物を食い散らしたばかりか、付近にいた町民夫婦にも襲い掛かった。アモモンゴに襲われた夫婦の腹には、鋭い爪で引っかかれた跡がくっきりと残されていたという。なお、このアモモンゴは、人間と同じくらいの体長である。

出典:
犬のクンクンby河村賢一
神様コレクション

作者ひとこと:
アモモンゴのデザインは、その手足に長く鋭い爪を生やした、凶暴そうな猿の怪物の姿に描きました。

2021年2月25日木曜日

「ワクワク」


ワクワク

フィリピンに伝わる怪鳥、または吸血鬼の一種。このワクワクは、鳥の様な姿をした怪物で、大きな鋭い爪を生やした鷲の様な脚と、コウモリの様な翼を持っており、このコウモリの様な翼自体も、刃物の様に鋭い切れ味を持っている。ワクワクは、新鮮な人間の心臓が大好物である。ワクワクは夜行性で、深夜の森をコウモリの様な翼で飛び回り、暗闇に乗じて空から獲物である人間に襲いかかっては、その鷲の様な鋭い爪の生えた脚で、獲物の人間の身体から心臓を抉り出して、その心臓を喰らう。「ワクワク」という名前は、この怪物が羽ばたく時、その羽音が「ワック、ワック」と聞こえる事から、「ワクワク」と呼ばれている。このワクワクの羽音が、大きければ大きい程、ワクワクは獲物である人間から遠くにいる。しかし、その羽音が小さく微かにしか聞こえない時には、実はワクワクは、実際は獲物である人間の、物凄い近くにいる。このワクワクは、フィリピンの魔女に従う使い魔であるとも、魔女自身が変身を遂げた姿であるとも言われている。

出典:
犬のクンクンby河村賢一
ファンタジィ事典

作者ひとこと:
ワクワクのデザインは、コウモリの様な翼を持った姿の怪鳥に描きました。

2021年2月24日水曜日

「ブアウ」


ブアウ

ベトナムに伝わる悪魔、魔物の一種。ブアウは、頭が無い人間の男性の姿をしている。世界に人間が現れて間もない頃、ある一組の人間の夫婦がいた。夫が海に出かけると、物陰からブアウが現れ、妻を引っ掴んで、そのまま茂みに連れ込んだ。そして、夫婦の家からかなり離れた所で、ブアウは妻の背中に膠の様なネバネバしたものを塗り付けて、そのまま妻を岩に貼り付けてしまった。何も知らない夫が家に帰って来ると妻の姿がない。夫は方々を探し回り、ようやく妻を発見して助けようとしたが、妻の背中に塗り付けられたネバネバした「悪魔の膠」はびくともしなかった。そこで夕方、夫はブアウの通る道に罠を仕掛け、その罠でブアウの足を絡めてブアウを捕らえた。夫は捕らえたブアウから命を助ける代わりに、「悪魔の膠から離れられる薬」を取り上げると、そのままブアウを斬り殺してしまった。それからしばらく経って、妻は子供を産んだが、その産まれた子供はブアウとの間の子供であった。その子は産まれるとすぐに妻の乳房に吸い付いて離れなくなった。この子供は恐ろしく醜かったが大変利口で、産まれた直後から口を利き、様々な物の名前を知っていた。ある時、夫は子供にバアングの木の名前を聞き、子供が答えようと口を開けた瞬間、子供の頭を剣で真っ二つに斬った。すると、子供の肉片は蛭になった。また、ブアウは、戦争で殺された男性の幽霊・怨霊であるとも言われており、頭が無い男性の姿をしている。

出典:
神様コレクション
神魔精妖名辞典

作者ひとこと:
ブアウのデザインは、頭の無い人間の様な姿の魔物に描きました。

2021年2月23日火曜日

「チュウハ」


チュウハ<チュ・ウハ、チュ=ウハ>

ベトナムにおいて信仰されている家の守護霊。ベトナムでは、檳榔樹の実を石灰と混ぜたものを嗜好品として噛む風習があるが、チュウハは、ベトナムの各家庭の「ライム(石灰)」の調合用の「ジャグ(容器)」に住んでいる。もし、そのジャグをうっかり壊してしまったりすると、そのジャグを壊してしまった家庭の家族に災いが降りかかるという。これを防ぐ為には、チュウハに新しい住処に移ってもらう為に、壊れたジャグと新しいジャグを一緒に近くの祠に奉ると良い。

出典:
神様コレクション
神魔精妖名辞典

作者ひとこと:
チュウハのデザインは、子供の様な無垢な顔をした、玉形の姿の精霊に描きました。

2021年2月22日月曜日

「ピー・ラン・グルオン」


ピー・ラン・グルオン

タイに伝わる、神々、精霊、妖怪、幽霊たちの総称である「ピー」の内の一種。ピー・ラン・グルオンは、ピーの中でも悪霊のピーの内の一種である。このピー・ラン・グルオンは、後ろから見ると、背中が空洞になっていて、そこから内臓が見えている。更に、この空洞になった背中の中には内臓以外にも、大量の蛆やヤスデがいて、うようよと這い回っている。このピー・ラン・グルオンは、森の中に群れをなして住んでいる。

出典:
幻想世界神話辞典
ピクシブ百科事典(「タイの妖怪」のページ)

作者ひとこと:
ピー・ラン・グルオンのデザインは、背中から沢山のヤスデや蛆が飛び出ている姿の悪霊に描きました。

2021年2月21日日曜日

「ピー・ゴーンゴーイ」


ピー・ゴーンゴーイ

タイに伝わる、神々、精霊、妖怪、幽霊たちの総称である「ピー」の内の一種。ピー・ゴーンゴーイは、ピーの中でも悪霊のピーの内の一種である。ピー・ゴーンゴーイは、森に住んでいる。このピー・ゴーンゴーイは一本足の悪霊で、常に「シュ―シュー」という音を立てている。眠っている人間がいると、ピー・ゴーンゴーイは、この「シュ―シュー」という音を立てながらその人間のところにやって来て、眠っている人間の足の親指から血を吸う。

出典:
幻想世界神話辞典
ピクシブ百科事典(「タイの妖怪」のページ)

作者ひとこと:
ピー・ゴーンゴーイのデザインは、一本足の怪物の姿に描きました。姿のイメージは、ピー・ゴーンゴーイが血を吸うので、血を吸う「蚊」のイメージから、蚊の蛹である「オニボウフラ」を元にして描きました。

2021年2月20日土曜日

「タガマリング」


タガマリング

フィリピンの先住民族であるバゴボ族に伝わる悪魔の一種。タガマリングは、「ブソ」という怪物ないし悪魔の様な存在の内の一種である。しかし、一方タガマリングは精霊の一種である、とも言われている。タガマリングは、隔月でブソの姿(ブソは、長身で痩せすぎの、人間に似た姿をしている。頭には縮れた髪の毛が生え、平たい鼻を持ち、口からは二本の牙が突き出て生えている。目は顔の真ん中に一つしかなく、その目の色は赤、または黄色である)に変身するだけで、他のブソ達より邪悪ではない。

出典:
神魔精妖名辞典
神様コレクション

作者ひとこと:
タガマリングのデザインは、小型の、一つ目の人型の姿の魔物に描きました。

2021年2月19日金曜日

「ブソ」


ブソ

フィリピンのミンダナオ島に住む先住民族であるバゴボ族に伝わる悪魔、または邪悪な怪物の一種。ブソは、長身で痩せすぎの、人間に似た姿をしている。頭には縮れた髪の毛が生え、平たい鼻を持ち、口からは二本の牙が突き出て生えている。目は顔の真ん中に一つしかなく、その目の色は赤、または黄色である。ブソはジャングルや森の奥深くに棲んでおり、また、岩場や墓地に生えている木に棲んでいる事もある。ブソは人間の死者の腐肉を好物としており、ブソは人間達を自分達の縄張りへと誘い込み、罠にかけて殺害しようとする残忍な習性を持っているので油断ならない相手ではあるのだが、実はブソは頭が悪く、非常に愚かなので、逆に人間にあっさりと騙されてしまう。それどころか、猫にさえ手玉に取られて獲物を逃がしてしまう事もある。ある話では、猫がブソと、人間の主人をブソが食べてもいいが、それはブソが朝までに猫の尻尾に生えている毛を全て数える事が出来たらだ、という約束を交わす。ブソは猫の尻尾の毛を数えていき、全ての毛を数え終わりそうになると猫は尻尾をひょいと動かした。ブソは再び尻尾の毛を最初から数え直し始め、全ての毛を数え終わりそうになると再び猫は尻尾をひょいと動かした。そうしてブソはまた、尻尾の毛を最初から数え直し始め、それが終わりそうになる度に猫は尻尾をひょいと動かした。それを何度か繰り返している内に、とうとう夜明けの薄明かりが窓越しに見え、ブソは退散せざるを得なかった。

出典:
ピクシブ百科事典
神魔精妖名辞典
世界の怪物・神獣事典(原書房)

作者ひとこと:
ブソのデザインは、長身で痩せており、手足も細長い、一つ目の魔物の姿に描きました。

2021年2月18日木曜日

「ピー・パー」


ピー・パー

タイに伝わる、神々、精霊、妖怪、幽霊たちの総称である「ピー」の内の一種。ピー・パーは、森の精霊である。

出典:
幻想世界神話辞典
神様コレクション
ピクシブ百科事典(「タイの妖怪」のページ)

作者ひとこと:
ピー・パーのデザインは、球根の様な姿の植物の精霊に描きました。

2021年2月17日水曜日

「ピー・ナム」


ピー・ナム<ピー・ナーム>

タイに伝わる、神々、精霊、妖怪、幽霊たちの総称である「ピー」の内の一種。ピー・ナムは、水の精霊、または水神である。

出典:
幻想世界神話辞典
神様コレクション
Wikipedia(「ピー信仰」のページ)
ピクシブ百科事典(「タイの妖怪」のページ)

作者ひとこと:
ピー・ナムのデザインは、水の体の精霊の姿に描きました。体の中を生きた魚達が泳いでいます。

2021年2月16日火曜日

「コンティン」


コンティン<コン・ティン、コン=ティン>

ベトナムに伝わる意地悪な自然の精霊、または悪霊の一種。コンティンは、若くして死んだ少女の魂がなる悪霊である。コンティンは木に住んでいて、その住んでいる木の上から、木の下を通る通行人を「キャッキャッ」と笑う。このコンティンの笑い声は人間を狂わせ、人間の魂を奪う。コンティンの存在を信じる人々は、コンティンの住処である木を切り倒す事が出来ないが、信仰や国籍が違う人であれば、コンティンは、その人の魂を奪う事が出来ない為、その様な人が木を切り倒す事が出来るとされる。

出典:
神様コレクション
神魔精妖名辞典

作者ひとこと:
コンティンのデザインは、アオザイを着た少女の姿の魔物に描きました。

2021年2月15日月曜日

「マンククーラム」


マンククーラム

フィリピンに伝わる魔女、または呪術師。女性の呪術師は「マンククーラム」や「ブルーハ」と呼ばれており、男性の呪術師は「マンガガワイ」や「ブルーホ」と呼ばれている。マンククーラムやマンガガワイは、黒魔術を使う魔女や呪術師で、黒魔術によって悪霊を使役する事が出来る。また、このマンククーラムやマンガガワイは、人々に邪悪な呪いをかける魔女や魔術師である。彼等は呪いで相手に痛みと病気をもたらす事が出来る為、人々から大変恐れられている。

出典:
Wikipedia(「フィリピンの神話上の生き物」のページ)
ピクシブ百科事典(「フィリピンの妖怪」のページ)

作者ひとこと:
マンククーラムのデザインは、フードを被り、マントで体を覆い、顔に仮面を着けている姿の魔女、呪術師に描きました。

2021年2月14日日曜日

「コンイオン」


コンイオン<コン・イオン、コン=イオン>

ベトナムに伝わる邪悪な精霊、または悪霊の一種。コンイオンは、妊娠している女性の母体に入り込み、母体の中にいる赤ん坊を死産や流産に追い込む悪霊である。その後、コンイオンは、その女性を宿主として住むようになってしまう為、コンイオンに住み着かれた女性は、コンイオンを追い出さない限り、またその女性は子供を失う事になってしまう。コンイオンを追い出す為には、出産時に犬を生贄にしてベッドの下に埋葬すると良いとされる。

出典:
神様コレクション
神魔精妖名辞典

作者ひとこと:
コンイオンのデザインは、両手が分離している姿の精霊に描きました。

2021年2月13日土曜日

「コホン」


コホン<コ・ホン、コ=ホン>

ベトナムに伝わる邪悪な精霊、または悪霊の一種。コホンは、非業の死を遂げ葬式をしてもらえなかった者や、死んでから供養されなかった者の魂がなる悪霊である。コホンは、木の下の草の茂みに住んでいて、近くを通る通行人を襲う。だが一方でコホンの邪悪な力を借りたい者達は、コホンの力を借りる為にコホンに捧げ物をするという。

出典:
神様コレクション
神魔精妖名辞典

作者ひとこと:
コホンのデザインは、老人の様な頭の姿をした悪霊に描きました。顎から伸びる長い髭は、先に鉤爪の付いた触手になっています。

2021年2月12日金曜日

「ポー・ヌガル」


ポー・ヌガル

主にカンボジア及びベトナムの中部南端および南部に居住する民族であるチャム族の中でも、ベトナムのチャム族に信仰されている神。ポー・ヌガルは、母神である。ポー・ヌガルは、「アウロアハ」、「ヤン・アムー」、「デビータ・スヴァール」という神々に補佐されて大地を作り、北風を起こした。

出典:
神様コレクション

作者ひとこと:
ポー・ヌガルのデザインは、身体から無数の腕が生えている姿の女神に描きました。

2021年2月11日木曜日

「マクノンガン」


マクノンガン

フィリピンのルソン島北部、コルディリエラ山脈に居住する少数民族であるイフガオ族の神話に登場する神。マクノンガンは、兄妹にして最初の男性と女性である、兄「ウィガン」と妹「ブガン」に夫婦となるよう勧め、彼等に人間を作らせた。

出典:
神様コレクション

作者ひとこと:
マクノンガンのデザインは、頭と両手だけの老人の様な姿の神に描きました。

2021年2月10日水曜日

「ムルト」


ムルト

フィリピンに伝わる存在。ムルトとは幽霊の事である。「ムルト」という名前は、スペイン語で死を表す「ムエルト(muerto)」が語源であると考えられている。

出典:
Wikipedia(「フィリピンの神話上の生き物」のページ)
ピクシブ百科事典(「フィリピンの妖怪」のページ)

作者ひとこと:
ムルトのデザインは、半身が消えかかっている人型の霊の姿に描きました。

2021年2月9日火曜日

「ディワータ」


ディワータ<ディワタ、エンカンターダ、エンカント>

フィリピンに伝わる精霊、妖精。または女神の様な存在。ディワータは、ギリシャ神話に登場する若くて美しい女性の姿をした下級女神(精霊)の「ニュンペー」に似ている。ディワータ達は、森や海、山などの自然の中に住んでおり、ディワータ達は、その様な森、海、山、大地や大気といった自然界を守護する精霊である。森や山のディワータ達は、アカシアやガジュマルなどの大木に住んでいる。森や山のディワータは、自分が守護している森や山に良い事をする者には恵みをもたらしてあげるが、森や山に悪い事をする者には呪いをかける。自然の中に住んでいる女性の精霊達であるディワータは「エンカンターダ」という別名でも呼ばれているが、自然の中に住んでいる男性の精霊達は「エンカンタード(または「エンカント」とも)と呼ばれている。

出典:
Wikipedia(「フィリピンの神話上の生き物」のページ)
ピクシブ百科事典(「フィリピンの妖怪」のページ)

作者ひとこと:
ディワータのデザインは、角と、鹿や山羊の様な蹄のある足を持った姿の女性の精霊に描きました。イメージ的にはニュンペーにプラスで、ファウヌスやフォーンの様な精霊のイメージも取り入れています。

2021年2月8日月曜日

「ドゥクバ」


ドゥクバ<ドゥク・バ、ドゥク=バ>

ベトナムの民間信仰に伝わる精霊。ドゥクバは、森を司る精霊である。このドゥクバは、空気を司る精霊である「バドゥクチュア」と水を司る精霊である「ドゥクタニャバ」と共に玉皇大帝(ギョクコウタイテイ、中国道教における事実上の最高神)によって創造されたと言われている。ドゥクバとバドゥクチュアとドゥクタニャバは、まとめて「三人の母」と称されており、この「三人の母」であるドゥクバとバドゥクチュアとドゥクタニャバは、パゴダ(仏塔)に設置された小部屋に祀られている。

出典:
神様コレクション
神魔精妖名辞典

作者ひとこと:
ドゥクバのデザインは、体から様々な植物が生えているカエルの様な姿の精霊に描きました。

2021年2月7日日曜日

「ドゥクタニャバ」


ドゥクタニャバ<ドゥク・タニャ・バ、ドゥク=タニャ=バ>

ベトナムの民間信仰に伝わる精霊。ドゥクタニャバは、水を司る精霊である。このドゥクタニャバは、空気を司る精霊である「バドゥクチュア」と森を司る精霊である「ドゥクバ」と共に玉皇大帝(ギョクコウタイテイ、中国道教における事実上の最高神)によって創造されたと言われている。ドゥクタニャバとバドゥクチュアとドゥクバは、まとめて「三人の母」と称されており、この「三人の母」であるドゥクタニャバとバドゥクチュアとドゥクバは、パゴダ(仏塔)に設置された小部屋に祀られている。

出典:
神様コレクション
神魔精妖名辞典

作者ひとこと:
ドゥクタニャバのデザインは、鯰と獣が合体した様な姿の水の精霊に描きました。

2021年2月6日土曜日

「バドゥクチュア」


バドゥクチュア<バ・ドゥク・チュア、バ=ドゥク=チュア>

ベトナムの民間信仰に伝わる精霊。バドゥクチュアは、空気を司る精霊である。このバドゥクチュアは、水を司る精霊である「ドゥクタニャバ」と森を司る精霊である「ドゥクバ」と共に玉皇大帝(ギョクコウタイテイ、中国道教における事実上の最高神)によって創造されたと言われている。バドゥクチュアとドゥクタニャバとドゥクバは、まとめて「三人の母」と称されており、この「三人の母」であるバドゥクチュアとドゥクタニャバとドゥクバは、パゴダ(仏塔)に設置された小部屋に祀られている。

出典:
神様コレクション
神魔精妖名辞典

作者ひとこと:
バドゥクチュアのデザインは、バドゥクチュアが空気を司る精霊という事で、龍の様な感じの姿の精霊に描きました。身をくねらせて空気中を泳いで飛んでいるイメージです。

2021年2月5日金曜日

「パサトサト」


パサトサト

フィリピンに伝わる幽霊の一種。パサトサトは、第二次世界大戦で死んだ者の幽霊である。当時、棺桶が間に合わなかった為、死者の家族は遺体を葦の敷物で包んだ。当時は墓荒らしが横行していた為、葦の敷物に包まれた遺体は墓地ではない場所に埋葬された。パサトサトは、その葦の敷物に包まれた遺体の姿をしている。パサトサトは寂しげな道に出没して、この葦の敷物に包まれた遺体の姿で人々の通行の邪魔をする。パサトサトの対処法は、葦の敷物に包まれた遺体姿のパサトサトを何かで刺して、その葦の敷物を広げると、パサトサトは死臭を漂わせながら消える。広げた葦の敷物の中には遺体はおろか、何も入っていない。

出典:
Wikipedia(「フィリピンの神話上の生き物」のページ)
ピクシブ百科事典(「フィリピンの妖怪」のページ)

作者ひとこと:
パサトサトのデザインは、葦の敷物に包まっている水玉模様の不定形の怪物の姿に描きました。

2021年2月4日木曜日

「コンマダーウ」


コンマダーウ<コン・マ・ダーウ、コン=マ=ダーウ>

ベトナムの民間信仰に伝わる悪魔、または悪霊。コンマダーウは、人間達に病気、特に天然痘を運ぶ悪魔・悪霊である。

出典:
神様コレクション
神魔精妖名辞典

作者ひとこと:
コンマダーウのデザインは、大きな一つ目を持ち、沢山の球体が合わさった体の姿の悪霊に描きました。沢山の球体は病原菌やウイルスのイメージです。

2021年2月3日水曜日

「ベルベロカ」


ベルベロカ

フィリピンに伝わる水の精霊、または水の妖精。ベルベロカは、ギリシャ神話に登場する若くて美しい女性の姿をした下級女神(精霊)の「ニュンペー」や、そのニュンペーの中でも泉や川の水のニュンペーである「ナーイアス」に似ている。ベルベロカは、沼や湖の水を一気に吸い込む。ベルベロカに水を吸い込まれた沼や湖に棲む魚達は、水を失って跳ね回る。その魚達を獲ろうと近寄って来た人間や動物を目がけて、ベルベロカは吸い込んでいた沼や湖の水を一気に吐き出し、その人間や動物を溺死させる。こうして溺死させた動物をベルベロカは捕らえて、丸呑みにしてしまう。その為、このベルベロカは人々から恐れられている精霊である。

出典:
ピクシブ百科事典(「フィリピンの妖怪」のページ」
犬のクンクンby河村賢一

作者ひとこと:
ベルベロカのデザインは、ベルベロカが水の精霊という事で、全身に鱗が生えている女性の姿の精霊に描きました。食べた犠牲者の頭蓋骨を腰の飾りとして着けています。

2021年2月2日火曜日

「イヌグライ」


イヌグライ

主にカンボジア及びベトナムの中部南端および南部に居住する民族であるチャム族の中でも、ベトナムのチャム族に信仰されている幻獣、または霊獣。イヌグライは龍の一種である。その姿は、胴体が長く龍の様であるが、頭は鳥の様になっている。このイヌグライは、水利施設を守護する龍である。

出典:
幻想動物の事典

作者ひとこと:
イヌグライのデザインは、水蛇や大鰻の様な龍の胴体と鳥の様な頭という姿に描きました。

2021年2月1日月曜日

「チームハン」


チームハン

主にカンボジア及びベトナムの中部南端および南部に居住する民族であるチャム族の中でも、ベトナムのチャム族に信仰されている幻獣、または霊獣。チームハンは龍の一種である。その姿は、胴体は長い龍であるが、頭は鳥の様で嘴がある。このチームハンは、死者の魂をあの世に送る龍である。

出典:
幻想動物の事典

作者ひとこと:
チームハンのデザインは、鳥の頭の龍の姿に描きました。