自己紹介

このブログでは、僕が描いた神話や伝説などに関する絵や、その絵の解説を載せています。
(イラスト、記事の執筆:マゴラカ、ワンタ) ※2024年度より、月・水・金曜日の21時に更新していきます。

2017年9月30日土曜日

「祝融(シュクユウ)」



祝融(シュクユウ)

中国神話に登場する火の神。
「炎帝神農(エンテイシンノウ)」の子孫
とされ火を司る。また、南の神でもある。
人頭獣身で、二頭の龍に乗っている。
水神の「共工(キョウコウ)」と戦って、
これに勝った。「天帝(テンテイ)」の命を
受けた祝融が、殷が夏を滅ぼす際に、
夏の都城に火を降らせた。

出典:
フランボワイヤン・ワールド
Wikipedia

2017年9月29日金曜日

「貍力(リリキ)」



貍力(リリキ)

古代中国の地理書「山海経」に
記されている「距(ケヅメ)」がある
豚の姿をした獣。鳴き声は犬が
吠えるよう。貍力が現れると、
その地方に土木工事が増える。

付注:
距は蹴爪とも書き、牛や馬、
鹿などの脚の後方にある、
地に着かない小さな趾(足指)。

出典:
山海経動物記

2017年9月28日木曜日

「竜瘡(リュウソウ)」



竜瘡(リュウソウ)

中国に伝わる怪異。僧侶の頭の上に
雨粒が落ちてきたと思ったら発生した
大きなできもの。ある日、
一叢の黒雲が降りてきたかと思ったら
頭のできものから2丈ばかりの
白い竜が出てきて、その雲に乗り
天高く消え去っていった。

出典:
和漢百魅缶

2017年9月27日水曜日

「麟(リン)」



麟(リン)

中国神話に登場する霊獣「麒麟(キリン)」
のメスのこと。麒麟の姿形は、
鹿に似て大きく、背丈は5メートルあり、
顔は龍に似て牛の尾と馬の蹄を持つ。
背の毛は五色に彩られ、体毛は黄色く、
身体には鱗がある。頭には一本角を持つ。

出典:
Wikipedia

2017年9月26日火曜日

「麒(キ)」



麒(キ)

中国神話に登場する霊獣「麒麟(キリン)」
のオスのこと。麒麟の普段の性質は
非常に穏やかで優しく、足元の虫や植物を
踏むことさえ恐れるほど殺生を嫌う。また、
麒麟は獣類の長とされ、諸獣を生んだ。

出典:
Wikipedia

2017年9月25日月曜日

「蘿蔔精(ラフクセイ)」



蘿蔔精(ラフクセイ)

中国に伝わる精霊の一種。
小さい大根の精霊である。

出典:
和漢百魅缶

2017年9月24日日曜日

「雷蝎虎尾(ライカツコビ)」



雷蝎虎尾(ライカツコビ)

中国に伝わる怪異。激しい雷のあったあと、
屋根の上や天井の中などから出て来たりする
という大きな蝎虎(ヤモリ)の尾っぽ。

出典:
和漢百魅缶

2017年9月23日土曜日

「楊顕(ヨウケン)」



楊顕(ヨウケン)

中国で明代に成立した小説
「封神演義(ホウシンエンギ)」に登場する
「梅山の七怪(バイザンノシチカイ)」という
梅山に住む七人の妖魔の一人。正体は羊。
白い顔、長い髭、頭には二本の角を持つ。
楊センと一騎打ちを演じ、二、三十合
打ち合うと逃げ出し、白光を放って本性の
羊の姿になるが、楊センも羊の天敵である
白虎に変身。逃げようとした瞬間、
楊センの刀に真っ二つにされて死んだ。

出典:
封神演義大図鑑(光栄)
封神演義 Fengshen-Yanyi

2017年9月22日金曜日

「羊魃(ヨウバツ)」



羊魃(ヨウバツ)

中国に伝わる、夜中に水辺に現れる妖怪。
体長が数センチの子羊の姿をしている。
食べ物を求めてうろうろしているだけなので、
出くわしたとしても害はない。川や池などに
沈んでしまった羊の骨が、天地の精気を
貯め込んで変化したものである。

出典:
和漢百魅缶
肝冷斎にようこそ日録目次
⇒漢文日録22.11.10

2017年9月21日木曜日

「幽頞(ユウアン)」



幽頞(ユウアン)

古代中国の地理書「山海経」に記されている、
猿のような姿の獣。身体に模様がある。
よく笑う。人間を見れば眠ったふりをする。
幽鴳は、この獣の鳴き声から名付けられた。

出典:
幻想動物の事典

2017年9月20日水曜日

「重(チョウ)」



重(チョウ)

中国神話に登場する神。五帝の一人
「顓頊(センギョク)」の孫にあたる。
古い時代、天地は今よりも近く、
天上の神々も地上の人間たちも
自由に行き来することができた。
このため、反逆者の「蚩尤(シユウ)」
は「黄帝(コウテイ)」と争ったとき
地上の人々を煽動することができ、
特に「苗族(ミャオゾク)」の人々が
帝意に背くようになった。
そこで顓頊は、重と「黎(レイ)」という
天神に命じ、天地を大きく引き離し、
神々や人間たちの自由な交通を
断ったのである。

出典:
フランボワイヤン・ワールド
中国神話伝説ミニ事典〈神様仙人編〉

2017年9月19日火曜日

「竦斯(ショウシ)」



竦斯(ショウシ)

古代中国の地理書「山海経(センガイキョウ)」に
記されている、キジのメスのような姿をした鳥。
頭は人間に似ている。人間を見れば踊る。
竦斯は、この鳥の鳴き声から名付けられた。

出典:
幻想動物の事典

2017年9月18日月曜日

「夜行呼鬼(ヤコウコキ)」



夜行呼鬼(ヤコウコキ)

中国に伝わる、夜、人家の近くをうろうろ歩きながら
叫び声のような声を立ててくる霊鬼。これが出た家は
一年経つか経たぬかのうちに悪いことが起きて
そこを離散してしまう。

出典:
和漢百魅缶

2017年9月17日日曜日

「木精牛(モクセイギュウ)」



木精牛(モクセイギュウ)

中国に伝わる、千年を経た樹木の精が
変化する化け物。青い牛のような姿をとる。

出典:
和漢百魅缶

2017年9月16日土曜日

「禺彊(グウキョウ)」



禺彊(グウキョウ)

中国神話に登場する神。海神であり風神だが、
風神としては疫病を運ぶ神の性格もある。
五帝の一人「黄帝(コウテイ)」の子供である。
「山海経(センガイキョウ)」によると人頭鳥身で
二匹の青蛇を耳飾りにし、二匹の青蛇を
踏みつけているという姿をしている。
「天帝(テンテイ)」の命令で、渤海(ボッカイ)の
東方に浮かぶ聖仙たちの住む五つの島々を
安定させる、という働きをしたことがある。
これら五つの島々は根がなかったため、
波のためにどこへ移動するかわからなかった。
そこで禺彊は一回六万年の三交代制で、
15匹の巨大な亀を動員し、頭で支えさせた。
このおかげで五つの島々は揺れ動くことなく
安定するようになった。

出典:
フランボワイヤン・ワールド

2017年9月15日金曜日

「緬青獣(メンセイジュウ)」



緬青獣(メンセイジュウ)

中国に伝わる怪獣の一種。
騰越(トウエツ)の緬青にいた獣。
人を見ると地面に伏して鳴く。
この獣が現れるときは兵乱が起きる
などと土地の人に言われていた。

付注:
騰越は、中国の雲南省(ウンナンショウ)・
保山市(ホザンシ)の管轄下にある騰衝市
(トウショウシ)にある地域。

出典:
和漢百魅缶

2017年9月14日木曜日

「句芒(コウボウ)」



句芒(コウボウ)

中国神話に登場する神。「三皇(サンコウ)」の一人
「伏羲(フッキ)」の補佐として東方を治めたため、
句芒は木や春を治める神でもある。
その姿は「山海経(センガイキョウ)」によると
人頭鳥身で、二頭の龍に乗っているという。
また、春の神としての句芒は、手に円を描くための
「ぶんまわし(一種のコンパス)」を持っている。
かつて秦の「穆公(ボクコウ)」の前に現れたときは、
四角形の人間の頭と白い服を着た鳥の身体という
姿をしていた。西方の神「蓐収(ジョクシュウ)」
とは兄弟に当たり、また「五帝(ゴテイ)」の一人
「少昊(ショウコウ)」の子である。

付注:
五行思想によると東は「木」と「春」、南は「火」と「夏」、
西は「金」と「秋」、北は「水」と「冬」、中央は「土」を表す。

出典:
フランボワイヤン・ワールド

2017年9月13日水曜日

「無腹鬼(ムフクキ)」



無腹鬼(ムフクキ)

中国に伝わる鬼神。僧が谷で修行していたときに
目の前に現れて邪魔をしようとした鬼神の一人。
頭から直接足が生えていて腹部がない姿をしている。
僧が「お前は五臓がないから体内の病気を
患うことはないな」と言ったところ鬼は消えてしまった。

付注:
修行をしていた僧の名は「恵嵬」と言い、
この前に「無頭鬼(ムトウキ)」が現れ、
あとに「天女鬼(テンニョキ)」が現れた。
『梁高僧伝(リョウコウソウデン)』などに
載っているらしい。

出典:
和漢百魅缶

2017年9月12日火曜日

「鳧徯(フケイ)」



鳧徯(フケイ)

古代中国の地理書「山海経(センガイキョウ)」
に記されている「鹿台山(ロクタイサン)」という
山に棲む鳥。鳧徯が現れると戦争が起こる。
人間の頭を持った雄鶏の姿をしている。
フケイは、この鳥の鳴き声から名付けられた。

出典:
Wikipedia
幻想動物の事典

2017年9月10日日曜日

「無頭鬼(ムトウキ)」



無頭鬼(ムトウキ)

中国に伝わる鬼神。僧が谷で修行をしていたときに
目の前に現れて邪魔をしようとした鬼神の一人。
頭がない姿をしている。僧が「お前は頭がないから
頭痛に困らせられることはないな」って言ったところ
鬼は消えてしまった。

付注:
修行をしていた僧の名は「恵嵬」と言い、
このあとに「無腹鬼(ムフクキ)」と、最後に
天女鬼(テンニョキ)」が僧の前に現れる。
『梁高僧伝(リョウコウソウデン)』などに
載っているらしい。

出典:
和漢百魅缶

2017年9月9日土曜日

「無頭婦人(ムトウフジン)」



無頭婦人(ムトウフジン)

中国に伝わる、頭が首の上に乗っておらず、
その頭を手に持っていたりする妖怪。
古い誰も住んでいない「凶宅(キョウタク)」
と呼ばれていた家に、「何も変なものなど
出るはずがない」と言って、酒を携えて
確認しに行った人がこれに遭遇して驚き、
数日間、恐ろしさで寝込んでしまった。

出典:
和漢百魅缶

2017年9月8日金曜日

「鴖(ミン)」



鴖(ミン)

古代中国の地理書「山海経(センガイキョウ)」
に記されている、赤い嘴(クチバシ)を持った
川蝉のような姿をした鳥。この鳥を飼うと
防火の役目を果たす。

出典:
幻想動物の事典

2017年9月7日木曜日

「麻雀蠱(マジャクコ)」



麻雀蠱(マジャクコ)

中国に伝わる生き物を使った呪術「蠱毒」
の一つで、麻雀(スズメ)を使ったもの。
これに取り憑かれると体が痺れて
動くことも話すこともできなくなってしまう。

出典:
和漢百魅缶

2017年9月6日水曜日

「防風氏(ボウフウシ)」



防風氏(ボウフウシ)

中国神話に登場する神。どのような神か不明だが、
山の神か風神であったとされる。巨人であり頭が龍、
牛の耳があり、眼は一つ、眉毛が一本に連なった
姿をしている。神話によると、夏王朝の「禹(ウ)」は
皇帝となったとき「会稽山(カイケイザン)」に家来の
群神たちを招集した。このとき会合に防風氏が
遅れてしまった。そのせいで処刑されてしまった。
防風氏の骨は一本で車が満ちるほど大きかった。

出典:
フランボワイヤン・ワールド

2017年9月5日火曜日

「奔雲(ホンウン)」



奔雲(ホンウン)

中国神話に登場する、「淮水(ワイスイ)」という
大河の神にして妖怪の「無支祁(ムシキ)」の三男。
牙の長い虎の頭と人間の身体という姿をしている。
風や雲を自在に操る。父の無支祁とともに夏王朝
の王「禹(ウ)」と戦って敗北、山中に逃げ込み、
さらに禹の臣下と戦い、臣下を傷つけたため、
禹は天将(テンショウ)に命じて、ついに奔雲は
天将に斬り殺された。しかし無支祁は
配下の妖怪に命じ、決して朽ち果てることがない
水中の「陰沈木(インチンボク)」を使って棺を作り、
奔雲の死体を葬り、将来の奔雲の復活に備えた。

付注:
淮水は中国を流れる川「淮河(ワイガ)」の別名。
無支祁の「無」は「巫」とも表記される。
無支祁の「祁」は「奇」や「祈」とも表記される。

出典:
幻想世界の住人たちⅢ<中国編>(新紀元社)

2017年9月4日月曜日

「凰(オウ)」



凰(オウ)

中国神話に登場する鳥「鳳凰(ホウオウ)」の
メスのこと。鳳凰は羽のある生物の王である。
骨は黒く、オスとメスは明け方に違う声で鳴く。
また、「霊泉<醴泉(レイセン)>」という
甘い泉の水だけを飲み、60~120年に
一度だけ実を結ぶ竹の実のみを食物とし、
梧桐(アオギリ)の木にしか止まらない。

Wikipedia

2017年9月3日日曜日

「鳳(ホウ)」



鳳(ホウ)

中国神話に伝わる鳥「鳳凰(ホウオウ)」のオスのこと。
「聖天子の出現を待ってこの世に現れる」という
瑞鳥(ズイチョウ)の一種とされる。
「麒麟(キリン)」「霊亀(レイキ)」「応龍(オウリュウ)」
とともに「四霊(シレイ)」という四種の霊妙な
瑞獣(ズイジュウ)の一種とされる。

出典:
Wikipedia

2017年9月2日土曜日

「壁虱(ヘキシツ)」



壁虱(ヘキシツ)

中国に伝わる怪虫。壁の中に巣くって、
部屋の中の人間の生気を吸ったり、
家の中に凶事を招き込んだりする。
金色で琵琶のような姿かたちをしている。

出典:
和漢百魅缶

2017年9月1日金曜日

「天皇(テンコウ)」



天皇(テンコウ)

中国神話、及び道教における神の一柱。
天地人の三皇(サンコウ)の一柱であり、
また、古代中国の伝説上の帝王ともされる。
天地創造の神「元始天王(ゲンシテンノウ。
盤古のこと)」が「太元聖母(タイゲンセイボ)」
と気を通じることによって生まれた。

出典:
Wikipedia