自己紹介

このブログでは、僕が描いた神話や伝説などに関する絵や、その絵の解説を載せています。
(イラスト、記事の執筆:マゴラカ、ワンタ) ※2024年度より、月・水・金曜日の21時に更新していきます。

2023年2月28日火曜日

「嗽喉」


嗽喉(ソウコウ)


作者ひとこと:
嗽喉のデザインは、その鋭い口で、人間の咽に刺さる怪虫、というイメージで描きました。

2023年2月27日月曜日

「甘美」


甘美(カンビ)


作者ひとこと:
甘美のデザインは、アメーバの様なスライムの様な不定形な姿の虫に描きました。

2023年2月26日日曜日

「柔軟」


柔軟(ジュウナン)


作者ひとこと:
柔軟のデザインは、蛇の様な蛭の様な体を持った怪虫の姿に描きました。鳥の様な頭の嘴で、人間の体液を啜るイメージです。

2023年2月25日土曜日

「流下」


流下(リュウカ)


作者ひとこと:
流下のデザインは、鯰の様な姿の怪虫に描きました。

2023年2月24日金曜日

「休止」


休止(キュウシ)


作者ひとこと:
休止のデザインは、短い六本足で人間の体内をチョコチョコ歩くイメージで、イラストの休止を描きました。

2023年2月23日木曜日

「アーパス」


アーパス

インド神話に登場する神の内の一柱。アーパスは、古代インドの聖典「リグ・ヴェーダ」に登場する水の女神である。アーパスという名前は「水」の女性名詞「アプ(ap)」の複数形である。水の女神アーパスは、リグ・ヴェーダに4篇の独立讃歌を持ち、滋養、医薬の本源として「ヴァルナ(古代インドの神であり、最高神)」や「ソーマ(月の神)」、一切諸神がアーパスの中から、その力を汲み取るとされ、滋養や医薬、幸福や繁栄を授けることが祈願される。あるいはまた、過失や嘘を浄化することが祈願されている。しかしアーパスは、神話的には単純に自然界の水を象徴しており、その擬人化もあまり進んでいない。アーパスは、「ヴァス神群(自然現象を神格化した8柱の神々の総称)」の一柱とされることもある。

出典:
Wikipedia

作者ひとこと:
アーパスのデザインは、下半身が水を流している水瓶の形になっている、水の女神の姿に描きました。

2023年2月22日水曜日

「カー」


カー

古代エジプトの「魂」の一つで、生命力の象徴。カーは、人間が産まれた時から傍らに一緒に存在する。このカーは、古代エジプトの「魂」の様なものである。古代エジプト人は、人間を5つの要素から構成されていると考えていたようだ。それが肉体、「バー」、カー、名前、影である。この内、バーとカーはどちらも日本語では「魂」と訳されるが、一言で説明するのはなかなか難しい。バーの方は、私たちが通常考える「魂」に比較的近く、死後、バーは、その死んだ人間の肉体から離れて飛び回る。バーは、また、その人の「人格」の様なものでもある。一方のカーは、産まれた時から人間に備わっているものと考えられていたようで、カーはいわば、人間の活力、生命力の象徴の様なものと考えるとイメージしやすいのかもしれない。カーとは、常に個人の傍らにいて、人間の活力や生命力を象徴している。カーは、そんなイメージの「魂」である。死後、バーとカー、2つの「魂」が一体化することで、一体化した「魂」は「アク」と呼ばれるものになる。アクとなった魂は、祝福された魂として、「イアルの野」と呼ばれる楽園で永遠に暮らすことができるのだという。そのために、この2つの「魂」がスムーズに合体できるように、古代エジプト人は様々な儀式を執り行った。カーは、その存在を維持するために、常に食事を必要としたらしい。それは宿る肉体が死んだ後も変わらない。だから、死後も、カーは食べたり飲んだりする必要があるとされた。古代エジプト人が死者に対して食べ物を供えたり、食べ物の絵が捧げられたりするのはこのためで、これらの供え物が途切れるとカーは消滅してしまう。もし、万が一、魂がアクになる前にカーが消滅してしまうようなことになれば、人々は「あの世」で永遠に生きられなくなってしまうのだから、事態は深刻だ。なので「カーの召し使い」と呼ばれる墓守が、そうならないようにせっせと食べ物を運んだのである。カーは、人間の傍らに立つ小さな像として表現されたが、そのカーの像の頭上には「肘を曲げて差し挙げている両腕」を載せている。カーは、創造神「クヌム」が人間をつくる際に一緒につくったとされている。

出典:
ファンタジィ事典

作者ひとこと:
カーのデザインは、頭に両腕が乗った、精霊、または霊魂の姿に描きました。

2023年2月21日火曜日

「ケリコフ」


ケリコフ

フランスの文筆家コラン・ド・プランシーによって書かれた悪魔、オカルト、占い、迷信、俗信、およびそれらに関連した人物のエピソードなどを集めた辞書形式の書籍「地獄の辞典」に載る魔神。ケリコフは、ロシアに伝わる湖の魔神である。

出典:
幻想動物の事典
神様コレクション

作者ひとこと:
ケリコフのデザインは、背中に蝙蝠の様な翼を生やし、馬の様な足を持った魔神の姿に描きました。

2023年2月20日月曜日

「アンフィスバエナ」


アンフィスバエナ


作者ひとこと:
アンフィスバエナのデザインは、体の両端に頭のついている蛇の姿に描きました。

2023年2月19日日曜日

「伊奢沙別命」


伊奢沙別命(イザサワケノミコト)

日本神話に登場する神の内の一柱。伊奢沙別命は、福井県敦賀市の気比神宮の祭神で、「気比大神(ケヒノオオカミ)」あるいは「御食津神(ミケツノカミ)」とも呼ばれ、古くから航海の神、漁業の神、農業の神として北陸・敦賀地方の人々に信仰されてきた有力神である。気比大神の「ケヒ」は「食飯(けい)」の意味で、御食神という呼び名は食物神としての性格を示している。とくに、具体的な機能的特徴としてあげられるのが、農業を守護する風の神としての働きである。その霊威のほどは、大和(奈良県)の龍田神社や広瀬神社の風神と並び称されたほどである。古代には朝廷から厚く崇敬され、日本の神々の中でも重要な位置を占めた気比神宮には、新羅遠征の後、「神功皇后(ジングウコウゴウ)」が参拝したという伝承があり、歴史的には遣唐使の盛んな時代に、遣唐使の乗った船の航海の無事を祈願して、しばしば朝廷が幣帛を奉じた記録も残っている。伊奢沙別命の別名の御食津神に関して、「古事記」の「仲哀天皇(チュウアイテンノウ)」の条の「名替え」の話がよく知られている。仲哀天皇の皇太子となった「品陀和気命(ホムダワケノミコト)」(後の応神天皇(オウジンテンノウ))は、「武内宿禰(タケノウチノスクネ)」を随行して敦賀国(福井県)の気比大神に参拝し、禊をするために仮宮を立てて滞在した。その時、伊奢沙別命が夢の中に現れて、「私の名を太子の名と交換しよう」と告げた。その言葉に従うと答えると、神は「明日の朝、浜辺に出ると名前を交換した印の贈物があるだろう」と告げた。翌朝海辺に行ってみると、そこにはイルカが打ち上げられていた。それで品陀和気命は「神が御食(みけ)の魚(な)をくださった」と言って、神の名を御食津神と呼んだという。なお、この時名前を交換して、気比大神が伊奢沙別命に、皇太子が品陀和気命となったという説もあると、応神天皇即位の条には記されている。

出典:
「日本の神様」がよくわかる本(PHP文庫)

作者ひとこと:
伊奢沙別命のデザインは、後ろにイルカを引き連れている、半人半魚の姿の神に描きました。

2023年2月18日土曜日

「天目一箇神」


天目一箇神(アメノマヒトツノカミ)

日本神話に登場する神の内の一柱。天目一箇神は、「日本書紀」に登場する天津神の一柱。「古事記」では存在が言及されていない。天目一箇神は別名を「天目一箇命(アメノマヒトツノミコト)(古語拾遺)」「天之麻比止都禰命(アメノマヒトツネノミコト)」「天久斯麻比止都命(アメノクシマヒトツノミコト)(新撰姓氏録)」「天目一神(アメノマヒトツノカミ)(延喜式)」「天目一命(アメノマヒトツノミコト)(播磨国風土記)(先代旧事本紀)」などの名でも呼ばれる。新撰姓氏録では、天目一箇神は「天津日子根命(アマツヒコネノミコト)」の子であるとしている。古語拾遺では天目一箇神は、「伊斯許理度売命(イシコリドメノミコト)」の子孫とされている。日本書紀によれば「天照大御神(アマテラスオオミカミ)」が天岩屋戸(あまのいわやと)にこもった際に、天目一箇神が刀剣や鉄鐸を作り、また、「大物主神(オオモノヌシノカミ)」を祀った時には、天目一箇神は作金者(かなだくみ)として御料物を奉った。また、「邇邇藝命(ニニギノミコト)」が地上に降臨した際の随伴神の一柱として、天目一箇神も名を連ねられている。他にも、「崇神天皇(スジンテンノウ)」の代に模造した神器は、この天目一箇神の末裔の作とされている。天目一箇神は、金工鍛冶の祖神とされ、「天目一箇神」という名前は鍛冶職人が片目で長時間火を見つづけるため、片目の萎える職業病を「目が一個の神」として表したと考えられる。天目一箇神は、式内社である天目一神社(あめのまひとつじんじゃ)で祀られるほか、天津日子根命を祀る多度大社の別宮である、一目連神社の祭神とされるが、「一目連(イチモクレン)」と天目一箇神は元々別々の存在だったものが同一視されるようになったものと思われる。

出典:
神魔精妖名辞典
東洋神名事典(新紀元社)

作者ひとこと:
天目一箇神のデザインは、一つ目の神の姿に描きました。

2023年2月17日金曜日

「アヌビス」


アヌビス

エジプト神話に登場する神。アヌビスは、黒犬の頭に人間の身体を持った姿をしており、死者、特に墓地を守る冥界の神である。このアヌビスは元々、冥界の王「オシリス」などよりも古くから信仰されていた神である。アヌビスは墓を守り、死者を冥界へと導く役割を担う神である。餌を求めて墓場をうろつく野犬の姿が死者を守っている様に見えた事から、墓地の番人として信仰されるようになったとされる。アヌビスという名前は、ギリシアやローマ人によってつけられたもので、エジプトでは「若い犬」を意味する「インプ(インプウ)」という名で呼ばれた。一方、アヌビスは従来ジャッカルだとも言われていた。というのも、その姿は犬科の特徴を表しているが、その尻尾は幅が広くて太い棍棒の様な形をしているからだ。そのため、黒犬とジャッカルをかけあわせた動物である可能性もある。アヌビスの様なジャッカルの姿の神はおそらくエジプトの王朝時代以前から複数存在し、信仰を集めた。アヌビスは、「山野に居る者」「聖なる地(=墓地)の主」「ミイラ作りに居合わせる者」という別名があるように、遺体の処置に関わる儀礼を司り、都市郊外の埋葬地の守護神として信仰を集めた。アヌビスの、このような職能は、砂漠地帯にある墓地を徘徊するジャッカルの習性に由来すると考えられる。アヌビスは、猫の女神「バステト」の子ともされるが、後代になってオシリスと、その妹「ネフティス」の子とされるようになった。ところが、ネフティスは、砂漠の神「セト」の妻。オシリスとネフティスの子であるアヌビスは、いわば不義の子とされるようになった。不義の発覚を恐れたネフティスによって捨てられたアヌビスは、オシリスの妻「イシス」に拾われ、義母であるイシスを補佐していく。その神話が、アヌビスによるミイラ作りである。砂漠の神セトによってバラバラにされたオシリスの身体をつなぎ合わせてミイラとして保存し、オシリスの復活を助けたのだ。これは神話の中ではじめて行われたミイラ作りで、そこからアヌビスは、ミイラ作りの職人の守護神とされるようになった。古代エジプトで、「神秘の長老」と呼ばれる神官の長は、死体を整え墓へ運ぶ儀式の際、犬の頭の形をした仮面をかぶりアヌビスの役を演じたという。また、墓地などで行われた儀礼においては、アヌビスの覆面をした神官が死者の生命力を回復させる「口開け」の儀礼を行った。アヌビスが持つ、もう一つの重要な役割は、冥界で死者の魂を計量する事である アヌビスは死者を、冥界の王オシリスの裁きの間へと導き、死者の心臓と法の女神「マアト」の羽を天秤にかける。重さがつり合わなければ罪があるとされ、死者の心臓、つまり魂は、幻獣「アメミト」に食べられてしまうのだ。死者を導く役割から、アヌビスはギリシア、ローマ時代には冥府に死者を導く「ヘルメス」と同一視され、生と死に関する秘儀を司る知識の神ともされた。またアヌビスは、イシス信仰の広がりとともにイシスの随伴者として信仰を集めた。アヌビスの主な信仰中心地は上エジプト第十七州キュノポリス(犬の街)やメンフィス周辺(ヘリオポリス、トゥーラ、サッカラ)などで、アヌビオンに代表される大規模なイヌ科動物の集団墓地が知られている。

出典:
ゼロからわかるエジプト神話(イースト・プレス)
神の文化史事典(白水社)

作者ひとこと:
アヌビスのデザインは、天秤の付いた杖を持った、黒犬、またはジャッカルの頭と人間の身体という姿の神に描きました。

2023年2月16日木曜日

「ピラス」


ピラス


作者ひとこと:
ピラスのデザインは、頭も身体も無数の渦巻きに覆われた姿の悪魔に描きました。

2023年2月15日水曜日

「シリドン」


シリドン


作者ひとこと:
シリドンのデザインは、頭から無数の刺が生えている、一つ目の悪魔の姿に描きました。

2023年2月14日火曜日

「オルネ」


オルネ


作者ひとこと:
オルネのデザインは、一つ目で、鳥の様な手足を持った悪魔の姿に描きました。

2023年2月13日月曜日

「アルマカフ」


アルマカフ<アルマカ>

サバア王国(かつてアラビア半島南部に存在した国家)で信仰されていた神。アルマカフは、月の神である。サバア王国は、月の神を頂点とする天体信仰が主流であり、サバア王国の首都シルワーフ(シルワ)には、月の神アルマカフを祀る神殿が建てられていた。

出典:
Wikipedia(「サバア王国」のページ)

作者ひとこと:
アルマカフのデザインは、山羊の様な、アイベックスの様な姿の神に描きました。

2023年2月12日日曜日

「ケートー」


ケートー

ギリシア神話に登場する海の女神。ケートは、海の持つ危険性や恐怖、未知の生物などを神格化した女神である。ケートーはギリシア美術では、下半身が蛇や魚で表される。ケートーは「ガイア(大地の女神)」と「ポントス(大海の神)」の娘である。ケートーの兄弟には、「ネレウス(海神)」「タウマス」「ポルキュス(海神)」「エウリュビア(海の女神)」がいる。ケートーは、兄弟であるポルキュスと交わり、「ゴルゴン三姉妹」や「グライアイ三姉妹」の母となった。別の説では、ケートーは、「エキドナ」「スキュラ」「セイレーン」の母とも言われており、ケートーの子は全てギリシア神話の怪物となっている。

出典:
ピクシブ百科事典
ファンタジィ事典

作者ひとこと:
ケートーのデザインは、頭に角を生やした、巨大な海獣の姿をした女神に描きました。

2023年2月11日土曜日

「イルルヤンカシュ」


イルルヤンカシュ<イルヤンカ>

ヒッタイト神話に登場する大蛇、または竜。イルルヤンカシュは、天候神との闘争を描いた「イルヤンカ神話」で知られる。神話では、天候神と竜神イルルヤンカシュが争い、いったんは天候神が敗れるものの最終的には勝利するという「イルヤンカ神話」には内容の異なる2種類の版がある。一つの版では、天候神を破ったイルルヤンカシュを、女神「イナラシュ(イナル)」が酒宴に招く。その酒宴で酒甕の酒を全て飲み干し、酔いつぶれたイルルヤンカシュは、イナラシュの協力者である人間の「フパシヤシュ(フパシヤ)」によって縛り上げられ、そこにやって来た天候神が、イルルヤンカシュを討ち果たす。次に女神イナラシュとフパシヤシュにまつわるエピソードが続くが、途中で文書が欠損しているため結末ははっきりしない。もう一つの版では、やはりイルルヤンカシュとの戦いに敗れた天候神が、貧しい男の娘との間に息子を儲ける。やがて成人した息子を、天候神はイルルヤンカシュの娘と結ばせ、息子の助けを借りて奪われた目と心臓(イルルヤンカシュと天候神が戦った際、勝ったイルルヤンカシュは、敗れた天候神の目と心臓を奪ってしまった)を取り戻す。本来の姿に復した天候神は再びイルルヤンカシュに戦いを挑み、今度はイルルヤンカシュを打ち破るが、その際、イルルヤンカシュのもとにいた息子も殺される。冬(死と不毛)の象徴とされるイルルヤンカシュを天候神が打ち倒すこの神話は、一般に季節の循環を表すものとされる。また、この神話については、早くから「ゼウス」と「テュポン」をめぐるギリシア神話との関連が指摘されている。

出典:
神の文化史事典(白水社)
世界の神話伝説・総解説(自由国民社)

作者ひとこと:
イルルヤンカシュのデザインは、巨大な蛇の様な姿の竜に描きました。イラストのイルルヤンカシュの周囲には、奪った天候神の目玉と心臓も描きました。

2023年2月10日金曜日

「オドントティラヌス」


オドントティラヌス

インドのガンジス川に棲息するという怪物、または怪魚。オドントティラヌスの頭には3本の角があり、全身は硬い鱗に覆われている。また、魚の様な尾があるとも、四肢を持つとも言われている。別の説ではオドントティラヌスは、頭に3本の角を持ち、牛の様な顔で、鱗に覆われた魚の身体、獣の脚を持った姿をしているとも言われている。オドントティラヌスという名前の「オドント」は「歯」、「ティラヌス」は「王」を意味している。古代ギリシアの伝説では、東征に出たアレクサンドロス大王がガンジス川に部隊を派遣した際、兵士達が、このオドントティラヌスを目撃した。オドントティラヌスは、象を丸呑みにできるほどの巨体で、アレクサンドロス大王の兵士達26人が、たった1頭のオドントティラヌスに呑み込まれて喰われてしまった。このオドントティラヌスは、黒い大きな水陸両棲の獣であるとも言われている。また、このオドントティラヌスは多くの象も貪り食っていたとも言われている。

出典:
図説幻獣辞典(幻冬舎コミックス)
幻想世界幻獣事典(笠倉出版社)
世界の怪物・神獣事典(原書房)

作者ひとこと:
オドントティラヌスのデザインは、頭に3本の角を生やし、魚の様な尾鰭を持った怪物の姿に描きました。

2023年2月9日木曜日

「礒撫」


礒撫(イソナデ)<磯撫>

日本に伝わる怪物、または怪魚の一種。竹原春泉「絵本百物語 桃山人夜話」にある。それによると、肥前松浦の沖(長崎県、佐賀県)に、北風が強く吹く時に現れる怪魚。礒撫という怪魚は、鮫の様な大きいもので、鉄の様な針が逆さまに生えた尾を持っている。礒撫は通りかかる船があれば、その針が逆さに生えたような尾で船の中の人を撫で、海中に落として食ってしまうという。「本草異考」の「巨口鰐(キョコウガク)」というのもこれである、などとしている。この礒撫は、鮫の様な姿をした人食いの怪魚である。尾鰭には針の様な細かい突起がびっしりと生えており、この尾鰭で撫でられた者は、この突起に引っ掛けられて海中に沈められるという。また礒撫は、船に近づく時にはほとんど波を立てず、海面を撫でる様に現れるとも言われている。三重県にも「磯ナデ」という怪魚が伝承されている。磯ナデは、三重県熊野市、紀北町などに伝わる怪魚である。「民俗採訪」昭和34年度号によると熊野市荒坂では、磯ナデは尾の長い鮫で、磯端を尾で打つといい、海辺で死んだりすると「磯ナデになでられたんだろう」と言われる。「紀北の民話」7号によると、海山町(現・紀北町)には次のような話がある。昔、小山浦のある母親が子供を連れて浜でツマデ(流木)を拾っていると、波の中から大きな尻尾が現れ、渚で遊んでいた子供をさらって海中に引き込んだ。不意の出来事にただ驚いていると、怪物は200mほど沖の海面に姿を現し、子供を高々と差し上げて見せた。これがイソナデだといい、この家では代々ツマデ拾いをしないという。

出典:
日本妖怪大事典(角川書店)
図説妖怪辞典(幻冬舎コミックス)
日本怪異妖怪事典 近畿(笠間書院)

作者ひとこと:
礒撫のデザインは、尾鰭に細かい針の様な突起が無数に生えた鮫の様な姿の怪魚に描きました。

2023年2月8日水曜日

「エキドナ」


エキドナ

ギリシャ神話に登場する女神、または怪物。エキドナは、美しい女性の上半身と大蛇の下半身を持った姿をしている。上半身は豊満な美しい女性で、背中に翼を生やし、下半身は青黒い斑と緑色の鱗を持つ醜い大蛇である。このエキドナという名前は「蝮」を意味している。エキドナは、地下の洞窟に住み、人間を襲って食べていたと言われる。「神統記」では、エキドナは、「クリュサオル」と森の女神「カリロエ」の娘とされているが、エキドナの出自については様々な異説がある。別の説では、エキドナは、奈落の神「タルタロス」と大地の女神「ガイア」の間に生まれた娘という説もある。エキドナの夫は、大地の女神「ガイア」が生んだ魔神「テュポン」である。またエキドナは、数多くの怪物を生んだ偉大なる母でもある。エキドナは夫であるテュポンとの間に「キマイラ」「ケルベロス」「オルトロス」「ラドン」「ヒュドラ」「クリュンヌ」「金羊毛の番竜」「刑場の大鷲」など多くの怪物、魔獣を生み出した。テュポンがゼウスとの戦いに敗れた後は、息子であるオルトロスとも彼女は交わり、「スフィンクス」「ネメアの獅子」なども生んだ。またエキドナは、英雄「ヘラクレス」とも交わり三人の子を作ったとも言われている。このエキドナは元々、スキタイ地方の大地母神であったとも言われ、後にギリシャ神話に入って、邪悪な性格が与えられたようだ。また、エキドナは不死だとも言われるが、エキドナは百眼の巨人「アルゴス」に殴り殺されたという神話も残っている。

出典:
知っておきたい世界の女神・天女・鬼女(西東社)
よくわかる「世界の女神」大事典(廣済堂)

作者ひとこと:
エキドナのデザインは、上半身は女性、下半身は大蛇で、背中に翼を生やした女神の姿に描きました。

2023年2月7日火曜日

「ギヴォイチス」


ギヴォイチス<ギウォイティス>


スラヴの民間伝承に伝わる家の守護精霊。ギヴォイチスは、トカゲの姿をしており、ギヴォイチスにはボール一杯の牛乳を捧げて崇められた。また、このギヴォイチスは、トカゲの姿をしている精霊で、牛乳によって育てられた、とも言われている。また、このギヴォイチスはトカゲの姿をした神であるとも言われている。

出典:
神様コレクション
幻想動物の事典
ピクシブ百科事典(「スラヴ神話」のページ)

作者ひとこと
ギヴォイチスのデザインは、頭に二本の角を生やしたトカゲの姿の精霊に描きました。

2023年2月6日月曜日

「おかね狐」


おかね狐(オカネギツネ)

日本の千葉県八千代市下高野にあった広沢池の森にいたという狐で、人間達をよく化かしていた。おかね狐の出没地付近そのものが「おかねぎつね」という呼ばれ方をしており、「おかねギツネには行くなよ」とも語られていたようである。

出典:
日本怪異妖怪事典 関東(笠間書院)

作者ひとこと:
おかね狐のデザインは、雌の妖狐の姿に描きました。イラストのおかね狐の顔は、おかね狐の顔の様にも、おかね狐が狐のお面を被っているようにも見える顔にしてみました。

2023年2月5日日曜日

「源左衛門狐」


源左衛門狐(ゲンザエモンギツネ)

日本の千葉県東庄町の夏方にいた狐。源左衛門狐は、綺麗な娘に化けて、夜道で風呂(肥溜)や牡丹餅(牛や馬の糞)をすすめて来たりするなど、色々な化け術をつかって人間達を化かしたという。

出典:
日本怪異妖怪事典 関東(笠間書院)

作者ひとこと:
源左衛門狐のデザインは、手に牡丹餅を持った妖狐の姿に描きました。

2023年2月4日土曜日

「おだん狐」


おだん狐(オダンギツネ)

日本の栃木県上三川町に伝わる狐。おだん狐は、御定免塚(ごじょうめんづか)のあたりに住んでいて、しばしば人間を化かしたという。

出典:
日本怪異妖怪事典 関東(笠間書院)

作者ひとこと:
おだん狐のデザインは、二本足で立ち上がっている妖狐の姿に描きました。

2023年2月3日金曜日

「毛羽毛現」


毛羽毛現(ケウケゲン)


作者ひとこと:
毛羽毛現のデザインは、全身が長い毛に覆われた毛むくじゃらな姿の妖怪に描きました。

2023年2月2日木曜日

「狂骨」


狂骨(キョウコツ)


作者ひとこと:
狂骨のデザインは、髑髏の頭を持った、悪霊か怨霊の様な姿の妖怪に描きました。

2023年2月1日水曜日

「大首」


大首(オオクビ)


作者ひとこと:
大首のデザインは、目を見開いた、巨大な女性の頭だけの姿の妖怪に描きました。