自己紹介

このブログでは、僕が描いた神話や伝説などに関する絵や、その絵の解説を載せています。
(イラスト、記事の執筆:マゴラカ、ワンタ) ※2024年度より、月・水・金曜日の21時に更新していきます。

2020年9月30日水曜日

「一目五先生」


一目五先生(イチモクゴセンセイ)

中国に伝わる妖怪の一種。一目五先生は、浙江省に出没する妖怪で、この一目五先生は疫鬼(エキキ。疫病を引き起こして人間を苦しめる鬼神、或いは妖怪)の一種である。一目五先生は、5体1組で行動する疫鬼で、この内の4体は目が無く、残りの1体だけが一つ目であるという。視覚については、一つ目の鬼に全てを頼っており、この一つ目を持つ鬼が、残りの目の無い4体の鬼達の指導者で、この一つ目の鬼が統率し、他の4体の目の無い鬼に指示を与え行動するという。一目五先生の中でも、この一つ目を持つ鬼を「一目先生」と呼ぶとも言われている。一目五先生は、人間の匂いを嗅ぐ事で、その人間の精気を吸いとるらしく、一目五先生の内の1体に匂いを嗅がれた人は病気となり、一目五先生の内の5体全員に匂いを嗅がれてしまった人は疫病に罹ったようになり、どんどん衰弱し、やがて死に至るという。一目五先生は、深夜になると現れ、街中を徘徊するという。また一目五先生は深夜の旅籠に出没する事もあるという。この様に街中や旅籠を徘徊して、熟睡している人がいると、その人を嗅いで精気を吸いとるのだという。また、人間の内、誰を犠牲者とするかは、一つ目の鬼が判断しているのだという。一目五先生が精気を吸いとる人間は誰でもいいという訳でも無いらしく、善人や福のある人には、一目五先生は手を出さず、かといって、悪人の匂いを一目五先生が嗅ぐと、一目五先生は腹を壊してしまう為、悪人にも手を出さないという。一目五先生が獲物とするのは、善人でも悪人でも無い普通の人であるという。

出典:
ピクシブ百科事典
幻想世界の住人たちⅢ<中国編>(新紀元社)
図説 妖怪辞典(幻冬舎)

作者ひとこと:
一目五先生のデザインは、本来、5人1組の疫鬼であるところを、一つ目の大きな球体と、4体の目の無い人型が合体しているロボットの様な姿に描きました。

2020年9月29日火曜日

「賁羊」


賁羊(フンヨウ)<羵羊、墳羊>

中国に伝わる幻獣、または精霊の一種。賁羊は羊の姿をしており、土の精霊であるという。4世紀に東晋の政治家・文人の干宝(カンポウ)が著した怪異説話集「捜神記」に賁羊の話が記されており、これによると、春秋時代、魯国(現在の山東省の曲阜県を中心とする国)の大夫である季桓子(季桓斯)が井戸を掘っていたところ、土中から素焼きの甕の様なものを掘り出した。この甕の中には羊が入っていた。季桓子は「私は井戸を掘っていて犬を捕らえた。これは何だろうか」と孔子に尋ねた。孔子はこれに答えて「私の知る限りでは、これは羊です。聞くところによれば、木石の怪は「夔(キ)」や「魍魎(モウリョウ)」で、水中の怪は「龍」や「罔象(モウショウ)」、土中の怪は賁羊というそうです」と話したという。更に「捜神記」は「王子」なる書物を引いて、木の精を遊光、金の精を清明としている。日本で、江戸時代中期に医師である寺島良安(テラシマ リョウアン)によって編纂された日本の類書(百科事典)「和漢三才図会(ワカンサンサイズエ)」の「羊」の項目で賁羊について記し、やはり土の精であると説明している。

出典:
[妖怪図鑑]新版TYZ
プロメテウス(「第十二巻:捜神記を翻訳してみた」のページ)
幻想動物の事典
幻想世界の住人たちⅢ<中国編>(新紀元社)

作者ひとこと:
賁羊のデザインは、積み重なった石の上に座っている、体から花や草が生えている羊の姿に描きました。

2020年9月28日月曜日

「橐𩇯」


橐𩇯(タクヒ)

古代中国の地理書「山海経(センガイキョウ)」の西山経に記されている怪鳥。橐𩇯は、西山の羭次山という山に生息している鳥である(羭次山とは、現在の浙江省の龍王山のことと思われる)。橐𩇯は、人間の頭と一本脚の梟に似た鳥の体を持った姿をしている。この橐𩇯は、夏には隠れて姿を現さず、冬になると現れて活動するという。この橐𩇯には雷を避ける力があり、橐𩇯自体を携帯したり、橐𩇯の羽を身に纏ったりすると、その人は雷の難から逃れられるという。

出典:
神魔精妖名辞典
幻想動物の事典
幻想類書

作者ひとこと:
橐𩇯のデザインは、髪を結った人間の女性の頭と、一本脚の梟の体を持った姿の怪鳥に描きました。

2020年9月27日日曜日

「顒」


顒(ギョウ)

古代中国の地理書「山海経(センガイキョウ)」の南山経に記されている怪鳥。顒は、あちこちに炎が噴き出していて草木も生えていない殺風景な活火山である「令丘の山」(現在の江蘇省茅山のことと考えられている)という山に生息している鳥である(顒が生息しているのは、令丘の山の南側にある「中谷」という谷である、という説もある)。顒は、梟に似た鳥の姿をしており、その顔は人面で、四つの目が縦に二個ずつ並んでおり、顔の両側には人間の耳も生えている。また「顒」という名前は、この鳥の鳴き声から名付けられたという(この鳥が「ギョウ、ギョウ」と鳴く事から「顒」という名が付いた訳である)。この顒が現れると天下が旱魃に見舞われるという。

出典:
神魔精妖名辞典
幻想動物の事典
幻想類書
幻想世界の住人たちⅢ<中国編>(新紀元社)

作者ひとこと:
顒のデザインは、四つの目と大きな口がある頭を持った、梟に似た怪鳥の姿に描きました。

2020年9月26日土曜日

「彭侯」


彭侯(ホウコウ)

中国に伝わる幻獣、または精霊の一種。彭侯は木の精霊の一種で、生えてから1000年が経った樹木に宿るという(生えてから1000年が経った樹木に取り憑く、という説もある)。彭侯は、人間の顔と、黒い体毛の犬に似た体を持った姿をしていると言われている。更に特徴として、尾が無いと言う。また、この彭侯は煮て、食べる事が出来るという。4世紀に東晋の政治家・文人の干宝(カンポウ)が著した怪異説話集「捜神記」によると、三国時代の呉で、陸敬叔という人が、人を使って樟の大木を切らせたところ、斧を数回も打ち込まないうちに、樟から血が噴き出して来た。やがて樟が切り倒されると、その樟の中から人間の顔と犬の体を持った奇怪な者が飛び出して来た。これこそが彭侯であって、陸敬叔は彭侯を知っていたので、この飛び出して来た彭侯を捕らえて、煮て食べてしまったという。彭侯は犬の味がしたという。また「捜神記」によれば、中国の聖獣・白沢(ハクタク)が述べた魔物などの名を書き記した「白沢図(ハクタクズ)」の中に、彭侯の名があると記述されている。

出典:
Wikipedia
ピクシブ百科事典
幻想世界の住人たちⅢ<中国編>(新紀元社)
図説 妖怪辞典(幻冬舎)

作者ひとこと:
彭侯のデザインは、人間の様な頭と、尾の無い犬の体を持った精霊の姿に描きました。

2020年9月25日金曜日

「刀労鬼」


刀労鬼(トウロウキ)

中国に伝わる妖怪の一種。刀労鬼は、江西省の臨川の付近の山々の山中に住んでいる妖怪で、この刀労鬼は疫鬼(エキキ。疫病を引き起こして人間を苦しめる鬼神、或いは妖怪)の一種である。刀労鬼は風雨が激しい時に、それに乗じて現れるという。この刀労鬼の鳴き声は、まるで口をすぼめて声を出すかの様な(唸り声の様である、という説もある)鳴き声で、その鳴き声を上げながら、人間に出会うと、その人間に何かを吹きかける。刀労鬼に吹きかけられたものが付くと、その部分が酷く腫れ上がり、その部分から体に毒が回りだして、苦しくなってくるという。刀労鬼には、雄と雌がいて、刀労鬼の雄の毒の方が回りが早く、刀労鬼の雄の毒は、半日で体内に回ってしまうという。刀労鬼の毒に侵された患者には、常に人がついて看病してやらねばならず、手当てがちょっとでも遅れてしまうと、その患者は死んでしまうという。

出典:
幻想動物の事典
幻想世界の住人たちⅢ<中国編>(新紀元社)

作者ひとこと:
刀労鬼のデザインは、着物を着た獣の様な妖怪の姿に描きました。激しい風雨に乗じて現れるというので、下半身は雨雲の様な感じにしてみました。

2020年9月24日木曜日

「馬絆蛇」


馬絆蛇(バハンダ)<馬絆(バハン)、馬黄精(バオウセイ)、鉤蛇(コウダ)>

中国に伝わる幻獣の一種。馬絆蛇は、元の時代に四川省や雲南省周辺の河川に生息していたとされる龍の一種。この馬絆蛇は龍の中でも蛟竜の一種であるとされた。馬絆蛇は、蛇の様な体と、猫か鼠の様な頭部を持った姿をしているという。その頭の頭頂部には白い星状の斑点が一つあるという。馬絆蛇は巨大な怪物で、馬絆蛇が動く様は、まるで小屋が転がる様であったとさえ言われている。馬絆蛇は全身がヌルヌルしており、耐え難い程の血生臭い匂いを発していたという。その為、馬絆蛇が出現すると川や風が臭くなったという。馬絆蛇は大変凶暴で、馬絆蛇に出くわしてしまった者は人間を含め、皆、馬絆蛇に喰われてしまうという。なので、四川省や雲南省の人々は、この人間を襲い食べてしまう怪物を恐れていたという。また、馬絆蛇という名は、水辺や水際に繋がれている馬を襲う事から名付けられたとも言われている。馬絆蛇は別名「鉤蛇(コウダ)」とも呼ばれており、鉤蛇の名は、古代中国の地理書「山海経(センガイキョウ)」の中山経、晋代の郭璞(カクハク)の注釈にも見え、それによると「永昌郡に鉤蛇がいる。全長は数丈(一丈は約三メートル)、尾が分かれており、水中にいて、岸の上にいる人、牛、馬を川に引き込んで貪り食う。これまた馬絆蛇と呼ぶ。謂わく此の類なり」とある。

出典:
プロメテウス
Dragon Banquet~竜の宴~
よくわかる「世界のドラゴン」事典(廣済堂出版)
幻想世界の住人たちⅢ<中国編>(新紀元社)

作者ひとこと:
馬絆蛇のデザインは、額の辺りに星状の斑点がある猫に似た頭と、蛇の様な体を持った怪物の姿に描きました。

2020年9月23日水曜日

「山都」


山都(サント)

中国に伝わる神の一種。山都は南康(ナンコウ。江西省)に住んでいたという山神である。山都は人間の様な姿をしていて、身長は50㎝くらい。体の色は黒く、目は赤い。そして黄色い髪の毛で全身が覆われているという。ただし山都は自由自在に姿を変える事が出来るという。山都は奥深い山中に住んでおり、石をひっくり返しては蟹を見つけて食べているという。山都は樹木の上に巣を作るという。その巣は、全体として見ると木筒の様で、横に穴が開いており、巣自体はとても軽い。巣の内側は鳥の卵の様な形をしており、すべすべで、鮮やかな色をしているという。巣は二つ重なっており、その二つの巣は中央で繋がっているという。地元では「上が雄の山都の巣で、下が雌の山都の巣だ」と言われていたという。また、巣の中央の寝床の部分には羽毛が敷かれているという。伝説によると、南宋の頃、山都の住む樹木を切り倒し、山都の巣を家に持ち帰った者がいた。すると、その日の夜中にその者の家から出火し、家が丸焼けになってしまったという。これは、巣を奪われた復讐として山都が、巣を奪った者の家を焼いたのだという。

出典:
フランボワイヤン・ワールド
幻想世界の住人たちⅢ<中国編>(新紀元社)

作者ひとこと:
山都のデザインは、長い髪の毛で覆っている黒い体の小鬼の様な姿に描きました。

2020年9月22日火曜日

「薄魚」


薄魚(ハクギョ)

古代中国の地理書「山海経(センガイキョウ)」の東山経に記されている怪魚。薄魚は東山の女烝山を流れる鬲水という川の支流である石膏水という川に生息している魚である。この薄魚は一つ目の鯉(チョウザメという説もある)の様な姿の魚で、まるで嘔吐するかの様な声で鳴くという。この薄魚が現れると天下が大旱魃に見舞われるという。

出典:
神魔精妖名辞典
幻想動物の事典
幻想類書
幻想世界の住人たちⅢ<中国編>(新紀元社)

作者ひとこと:
薄魚のデザインは、オタマジャクシの様な姿の一つ目の怪魚に描きました。

2020年9月21日月曜日

「蛟竜」


蛟竜(コウリュウ、コウリョウ)

中国に伝わる幻獣の一種。蛟竜は龍の一種とも、龍が変態する前の幼齢期の姿であるとも言われている。蛟竜の体長は3m程で、細かな鱗に覆われた蛇に似た体を持ち、その体に四肢を有しており、その脚は平べったく盾状になっているという。頭は小さく細頚で、その頚には白色のコブがあるという。胸元は赤褐色で、背中は青い斑になっており、尻尾の先は渦巻き状になっているという。また蛟竜の頭には一角が生えているという(無角であるという説もある)。蛟竜の姿について別の説では、蛟竜は、枝分かれしていない真っ直ぐで短い角を持ち、退化して短くなった全部で四本の爪を持つ脚がある、という姿や、蛟竜は龍に似たもので、鱗、ヒゲ、四足のない蛇に似た形のものである、という説もある。また蛟竜は、眉が交生するので「蛟」と名付けられたとされている。漢の武帝の時に蛟竜が釣り上げられた事があるという。この蛟竜は鯉を餌として釣り上げられ、体長は7~8m程で、その姿は蛇に似ていて牙を持ち、体に鱗が無く、頭には柔らかい角があったという。また蛟竜の骨は青く、肉は紫色をしていたそうで、この肉を酢でしめた料理を皇帝が食したところ、大変美味であったという。蛟竜は水中を住処とするものであり、人里から遠く離れた湖や、水のある静かな場所の水底、或いは池や河川、深い淵に棲み着いているとされ、いつも水中に潜っている事から「潜蛟」とも呼ばれる。この蛟竜は卵生であるという。しかし孵化する場所については、水中で卵から生まれるとも、陸で卵から孵化するとも言われている。蛟竜には凶暴な面もあり、時には人間を水中に引きずり込んで殺したり、洪水を引き起こす事もあるという。また、池にいる魚の数が3600匹に増えると、蛟竜がその魚達の主となり、子分となった魚達を引き連れて飛び去ってしまうという。これを防ぐ為には池の水中に魚取りの簗(ヤナ)を仕掛けておくと、蛟竜は諦めて去って行くという。別の説では、池の中の魚が360匹になると、蛟竜がその魚達の長となる為、それを防ぐには池の水中に鼈(スッポン)を放てば良いという。水に棲む虺(キ。水の蝮、或いはウミヘビの一種)は500年で蛟竜となり、蛟竜は1000年で龍になるという。その龍は500年で角龍となり、1000年で応龍になるという。1000年を生きて水中に棲み続けた蛟竜は神通力を得るとされ、その様な蛟竜が現れると必ず暴風雨になるという。それは暴風雨に乗じて蛟竜が龍へと変態を遂げ、龍となって海へと向かう時であるという。

出典:
Wikipedia
ピクシブ百科事典
よくわかる「世界のドラゴン」事典(廣済堂出版)
幻想世界の住人たちⅢ<中国編>(新紀元社)

作者ひとこと:
蛟竜のデザインは、蛟竜が龍の幼齢期の姿とも言われているので、サンショウウオの幼生や、オタマジャクシの様な姿に描きました。

2020年9月20日日曜日

「虹蜺」


虹蜺(コウゲイ、コウニ)

中国に伝わる幻獣または霊獣の一種。虹蜺は空にかかる虹になるとされた龍の一種である。または虹蜺は虹を司る龍であるとも言われている。空にかかる虹を龍や蛇に見立てる思想は、オーストラリアの先住民であるアボリジニやアフリカなど世界の各所で見受けられる。中国でも虹を龍や蛇に見立てて考えられてきた。漢字の「虹」が虫偏であるのも、中国の伝説において虹が蛇や龍の一種であると見なされていたからである。古代中国の殷の時代にはすでに「虹」の文字を弓なりに背を丸めた龍の姿で記した遺物が発見されている。虹蜺は天に棲む七色に輝く体を持った龍の一種で、この虹蜺が空に出現する事で空に虹が出来ると考えられていた。虹蜺は、鮮やかな色を司る雄の「虹(コウ)」と、暗く淡い色を司る雌の「蜺(ゲイまたはニ)」の一対の龍であるとされている。いつもは天に棲む虹蜺であるが、時には地上に姿を現す事もあった。この虹蜺、人間の姿に変身する事もあり、ある時、人間の男性の姿に変身した雄の「虹」が人間の女性と交わり、子供を作ったという話が伝えられている。晋王朝時代には、とある人の家に突然、虹蜺が入って来て、その家の釜の中の水を飲み始めた事があった。これは珍しい事なので、この家の主人は喜んで虹蜺に酒を振る舞ったところ、虹蜺はお返しに釜の中に大量の金塊を吐き出して去って行ったという。

出典:
神魔精妖名辞典
よくわかる「世界のドラゴン」事典(廣済堂出版)
Wikipedia(「虹蛇」のページ)

作者ひとこと:
虹蜺のデザインは、大蛇の様な姿の龍に描きました。

2020年9月19日土曜日

「蠃魚」


蠃魚(ラギョ)

古代中国の地理書「山海経(センガイキョウ)」の西山経に記されている怪魚。蠃魚は西山の邽山を流れる濛水(羊水とも)という川に多く生息している魚である。この蠃魚は鳥の翼を持った魚の姿をしており、またこの蠃魚は鴛鴦(オシドリ)の様な声で鳴くという。この蠃魚が現れた国は洪水が起こるという。

出典:
神魔精妖名辞典
幻想動物の事典
山海経動物記
幻想類書
幻想世界の住人たちⅢ<中国編>(新紀元社)

作者ひとこと:
蠃魚のデザインは、鳥の翼を生やした魚の姿に描きました。

2020年9月18日金曜日

「䱻魚」


䱻魚(カツギョ)

古代中国の地理書「山海経(センガイキョウ)」の東山経に記されている怪魚。䱻魚は東山の子桐山を流れ、余如澤に注ぐ子桐水という川に多く生息している魚である。この䱻魚は鳥の翼を持った魚の姿をしており、水から出入りする時に光を放つ。またこの䱻魚は鴛鴦(オシドリ)の様な声で鳴くという。この䱻魚が現れると天下が大旱魃に見舞われるとされる。

出典:
神魔精妖名辞典
幻想動物の事典
山海経動物記
幻想類書
幻想世界の住人たちⅢ<中国編>(新紀元社)

作者ひとこと:
䱻魚のデザインは、鳥の翼が生えている魚の姿に描きました。

2020年9月17日木曜日

「𩶯魮」


𩶯魮(ジョヒ)

古代中国の地理書「山海経(センガイキョウ)」の西山経に記されている怪魚。𩶯魮は西山の鳥鼠同穴山を流れる濫水(漢水とも)という川に多く生息している魚である。𩶯魮の姿はというと、𩶯魮の体は銚子を伏せた様な形をしていて、ヒレや尾は魚だが首から先は鳥の様だという(鳥頭である)。またこの𩶯魮は磬石(ケイセキ=鳴石。中国、古代の楽器「磬(ケイ)」に用いる石)の音の様な声で鳴くという。また、この𩶯魮は珠玉(シュギョク)を産むとされている。

出典:
神魔精妖名辞典
幻想動物の事典
山海経動物記
幻想類書
コトバンク

作者ひとこと:
𩶯魮のデザインは、鳥の頭と魚の体という姿の怪魚に描きました。

2020年9月16日水曜日

「螭」


螭(チ)

中国に伝わる幻獣または霊獣の一種。螭は龍の一種とも、龍や蛟龍(コウリュウ)の幼体であるとも言われている。螭の体長は1~3メートルであり、龍の仲間の中では小さな龍であるとされる。螭は龍の姿をしているが、頭に角が無いという特徴がある。その体は赤・白・蒼の三色で彩られているという(螭の体色は黄色であるとする説もある)。また、螭の腹には金簪で刺された跡があり、これは、とある悪王に螭が捕らえられた際、王が寵姫の金簪で螭の腹を刺したためだと伝えられている。螭は、山や沢に生息しており、その様な所の岩や木陰の様な湿った場所を好むという。螭は虫や小さな動物を食べると言われている。この螭は、あまり人目に触れる場所には出現しないと言われている。螭が湿った場所を好むのか、或いは螭がその場所を湿らせるのかははっきりしないが、ある場所から螭がいなくなったが為に、その場所から湿気が無くなったという話も伝わっている。螭の姿を象った装飾「螭首(チシュ)」は宮殿の階段や石柱、石碑の上部などに魔除けとして刻まれる事が多く、また螭首は伝統建築物の排水口の装飾としてもよく使われる。

出典:
Wikipedia(「螭首」のページ、「蛟・みずち」のページ)
ピクシブ百科事典
神魔精妖名辞典
よくわかる「世界のドラゴン」事典(廣済堂出版)

作者ひとこと:
螭のデザインは、角の無いタツノオトシゴの様な姿の龍に描きました。

2020年9月15日火曜日

「蚣蝮」


蚣蝮(コウフク)<𧈢𧏡(ハカ)、覇下>

中国に伝わる幻獣または霊獣で、「龍生九子(リュウセイキュウシ)」の内の一体であるとされる。蚣蝮は、龍に似た動物の姿をしているとも、魚に似た姿をしているとも言われており、この蚣蝮は水を好むという。この蚣蝮の姿を象った彫刻は、柱や雨樋、橋や、水路の出口の意匠として彫られている。

出典:
Wikipedia
ピクシブ百科事典
幻想類書


作者ひとこと:
蚣蝮のデザインは、魚の様な大きな背鰭を生やした蜥蜴の様な姿の竜に描きました。

2020年9月14日月曜日

「椒図」


椒図(ショウズ、ジョクト)<椒圖>

中国に伝わる幻獣または霊獣。「升庵外集(楊慎、1488-1559)」では「龍生九子(リュウセイキュウシ)」の内の一体であるとされる。椒図の姿は、蛙にも、田螺や栄螺の様な巻き貝にも、カラス貝にも似ているとされている。椒図は閉じる事を好み、他所者が自分の巣穴に入る事を嫌うという。故に椒図の姿を象った彫刻は、門扉の握り輪を咥えている姿で門扉に彫刻されている。

出典:
Wikipedia
ピクシブ百科事典

作者ひとこと:
椒図のデザインは、口に扉の握り輪を咥えており、頭に栄螺の様な巻き貝を乗せている竜の姿に描きました。

2020年9月13日日曜日

「䲃魚」


䲃魚(ソウギョ)

古代中国の地理書「山海経(センガイキョウ)」の北山経に記されている怪魚。䲃魚は北山の獄法山に流れる瀤水という川に多く生息している魚である。䲃魚は鯉の様な姿の魚で、鶏の脚(一説には雉の脚とも)が生えている。この䲃魚を食べると、皮膚に出来る疣(イボ)が治るという。

出典:
神魔精妖名辞典
幻想動物の事典
山海経動物記
幻想類書

作者ひとこと:
䲃魚のデザインは、鳥の脚が生えている魚の姿に描きました。

2020年9月12日土曜日

「螭吻」


螭吻(チフン)<鴟吻(シフン)>

中国に伝わる伝説上の生物で、龍が生んだ九匹の子である「龍生九子(リュウセイキュウシ)」の内の一体。龍生九子は、それぞれ姿形も性格も異なっている。龍生九子は各々の性格に合わせた場所で各々の活躍を見せるが、親である龍になる事は出来なかったという。これを「龍生九子不成龍」と言う。また、兄弟でも性格が違う事を指して、この言葉を用いる事もある。龍生九子という言葉は古くからあったが、その龍が生んだ子が、どのようなものだったのかはずっと語られなかった。明の時代になると、その子が一体一体、様々な書物に記載されるようになったが、記載されている書物によって名前・順序が異なる。螭吻の姿はただ単に「獣に似ている」としか記載されていない為、その姿についての詳細は不明であるが、古来、螭吻はハイタカ(猛禽類の一種)の尾を持つとされていた。それが、唐代になると螭吻は魚に似た姿や、魚の形をした龍の姿、鯨に似た姿や、鯱(魚の体と虎の頭という姿をした想像上の動物)に似た姿をしているとされるようになった。この螭吻は、遠くを見たり、遠くを望む事を好み、また口に何かを咥える事も好んだという。また螭吻は大量の水を口に含んでいるとも言われている。螭吻の遠くを望む事を好むという伝承から、螭吻の姿を象った飾りは、建物の屋上の屋根の大棟の両端に取り付けられた。この建物の屋根に飾られる螭吻の飾りは、日本の鯱(シャチホコ)の原型ではないかと言われている。また螭吻の姿を象った彫刻は橋梁に象られている事もあるという。

出典:
Wikipedia
プロメテウス
ピクシブ百科事典
よくわかる「世界のドラゴン」事典(廣済堂出版)

作者ひとこと:
螭吻のデザインは、龍の様な頭と魚の体を持った巨大な怪魚の姿に描きました。

2020年9月11日金曜日

「鱄魚」



鱄魚(ダンギョ)

古代中国の地理書「山海経(センガイキョウ)」の南山経に記されている怪魚。鱄魚は南山の雞山を流れて南海に注ぐ、黒水という川に生息している魚である。鱄魚は鮒に似た姿の魚で、全身に猪の子の様な毛が生えている。またこの鱄魚は豚の様な声で鳴くという。この鱄魚が現れたり、鱄魚の姿が見られると天下が旱魃になるという。

出典:
神魔精妖名辞典
幻想動物の事典
幻想世界の住人たちⅢ<中国編>(新紀元社)

作者ひとこと:
鱄魚のデザインは、体全体にフサフサと毛が生えている魚の姿に描きました。

2020年9月10日木曜日

「負屓」



負屓(フキ、フイキ)

中国に伝わる伝説上の生物で、龍が生んだ九匹の子である「龍生九子(リュウセイキュウシ)」の内の一体。龍生九子は、それぞれ姿形も性格も異なっている。龍生九子は各々の性格に合わせた場所で各々の活躍を見せるが、親である龍になる事は出来なかったという。これを「龍生九子不成龍」と言う。また、兄弟でも性格が違う事を指して、この言葉を用いる事もある。龍生九子という言葉は古くからあったが、その龍が生んだ子が、どのようなものだったのかはずっと語られなかった。明の時代になると、その子が一体一体、様々な書物に記載されるようになったが、記載されている書物によって名前・順序が異なる。負屓は、大変聡明で、雅と文章の読み書きを好んだという。この負屓の姿を象った彫刻は、石碑の両側に彫られたり、石碑の頂に絡み付いている姿で彫られている。

出典:
Wikipedia
プロメテウス
ピクシブ百科事典

作者ひとこと:
負屓のデザインは、頭に冠を被り、手に筆を持った竜の姿に描きました。

2020年9月9日水曜日

「狴犴」



狴犴(ヘイカン、ゲイカン)<𡩜章・憲章(ケンショウ)>

中国に伝わる伝説上の生物で、龍が生んだ九匹の子である「龍生九子(リュウセイキュウシ)」の内の一体。龍生九子は、それぞれ姿形も性格も異なっている。龍生九子は各々の性格に合わせた場所で各々の活躍を見せるが、親である龍になる事は出来なかったという。これを「龍生九子不成龍」と言う。また、兄弟でも性格が違う事を指して、この言葉を用いる事もある。龍生九子という言葉は古くからあったが、その龍が生んだ子が、どのようなものだったのかはずっと語られなかった。明の時代になると、その子が一体一体、様々な書物に記載されるようになったが、記載されている書物によって名前・順序が異なる。狴犴は年老いた虎に似た威力ある姿をしているとされ、訴訟を好むと言われている。また、狴犴は正義を重んじ義侠心に富み、正義の名のもとに公正公平に物事を主張して是非をはっきりさせ、狴犴は善悪を見分ける事が出来る為、公平に裁いたと言う。また、その狴犴の姿はいつも威風堂々としていると言われている。その狴犴の姿は獄門の監視役として監獄の扉や、官庁の格子窓の装飾として好んで用いられた。また狴犴という言葉は「監獄」「牢獄」の異称となった。また狴犴が好むのは訴訟以外にも、力を好むという説や、お喋りを好むという説もある。

出典:
Wikipedia
ピクシブ百科事典
プロメテウス
Weblio日中中日辞典

作者ひとこと:
狴犴のデザインは、巨大な虎の様な姿に描きました。腹の部分は蛇の腹の様になっており、尻尾も龍の尾の様になっています。

2020年9月8日火曜日

「贔屓」



贔屓(ヒキ)

中国に伝わる伝説上の生物で、龍が生んだ九匹の子である「龍生九子(リュウセイキュウシ)」の内の一体。龍生九子は、それぞれ姿形も性格も異なっている。龍生九子は各々の性格に合わせた場所で各々の活躍を見せるが、親である龍になる事は出来なかったという。これを「龍生九子不成龍」と言う。また、兄弟でも性格が違う事を指して、この言葉を用いる事もある。龍生九子という言葉は古くからあったが、その龍が生んだ子が、どのようなものだったのかはずっと語られなかった。明の時代になると、その子が一体一体、様々な書物に記載されるようになったが、記載されている書物によって名前・順序が異なる。贔屓は亀の様な姿をしており、重い物を支えたり、背負ったりする事を好むと言われている。その為、贔屓の姿を象ったものは、石柱や石碑の土台の装飾として用いられる事が多かった。龍は、数多くいる子供達の中で特に贔屓を可愛がったと言われている。そこから贔屓の名は「贔屓(ひいき。自分の気に入った特定の事物に対し優遇、肩入れする事)」の語源となった。

出典:
Wikipedia
ピクシブ百科事典
よくわかる「世界のドラゴン」事典(廣済堂出版)

作者ひとこと:
贔屓のデザインは、背中に石柱を背負った、龍の様な頭をした巨大な亀の姿に描きました。

2020年9月7日月曜日

「赤鱬」



赤鱬(セキジュ)

古代中国の地理書「山海経(センガイキョウ)」の南山経に記されている怪魚。赤鱬は南山の青丘山にある即翼という沢の水中に多く生息している魚である。赤鱬は、人間の頭と魚の体をした所謂、人面魚である。またこの赤鱬は鴛鴦(オシドリ)の様な声で鳴くという。この赤鱬を食べると疥(ヒゼン。疥癬の事)に罹らなくなると言われている。

出典:
Wikipedia(「人魚」のページ)
神魔精妖名辞典
幻想動物の事典

作者ひとこと:
赤鱬のデザインは、頭が禿げている人間の男性の頭を持った魚の姿に描きました。

2020年9月6日日曜日

「蜚蛭」



蜚蛭(ヒシツ、ヒテツ)

古代中国の地理書「山海経(センガイキョウ)」の大荒北経に記されている怪虫。蜚蛭は不咸山という山におり、その蜚蛭の姿は蛭であり、その体からは、4枚の羽根が生えている。この蜚蛭は、羽根が生えているとおり、飛行能力があるという。

出典:
山海経動物記
和漢百魅缶
プロメテウス

作者ひとこと:
蜚蛭のデザインは、体に4枚の羽根を生やした蛭の姿に描きました。

2020年9月5日土曜日

「琴虫」



琴虫(キンチュウ)<琴蟲>

古代中国の地理書「山海経(センガイキョウ)」の大荒北経に記されている怪蛇。琴虫は不咸山という山におり、その琴虫の姿は野獣の頭と蛇の体という姿をしている。琴虫の頭がどんな獣に似ているか記されていない為、猫や犬の頭など様々な形で描かれている。

出典:
プロメテウス
珍奇ノート

作者ひとこと:
琴虫のデザインは、狐か野犬の様な頭を持った蚯蚓の様な蛇の姿に描きました。

2020年9月4日金曜日

「狻猊」



狻猊(サンゲイ)

中国に伝わる伝説上の生物で、龍が生んだ九匹の子である「龍生九子(リュウセイキュウシ)」の内の一体。龍生九子は、それぞれ姿形も性格も異なっている。龍生九子は各々の性格に合わせた場所で各々の活躍を見せるが、親である龍になる事は出来なかったという。これを「龍生九子不成龍」と言う。また、兄弟でも性格が違う事を指して、この言葉を用いる事もある。龍生九子という言葉は古くからあったが、その龍が生んだ子が、どのようなものだったのかはずっと語られなかった。明の時代になると、その子が一体一体、様々な書物に記載されるようになったが、記載されている書物によって名前・順序が異なる。狻猊は、火や煙を好み、その火や煙を吸い込んで代わりに口から霧を吐き出すという。また安静と座る事も好きであるという。その狻猊は、獅子に似た猛獣の姿をしているとされ、時に狻猊と獅子は、しばしば同一視される。漢訳仏典でも狻猊は獅子の別名として使われており、「玄応音義(ゲンノウオンギ)」(7世紀半ばに玄応(ゲンノウ)が著した、仏典の難解な語や梵語などの解釈と読みを記した音義書)には「狻猊は獅子のことで、サンスクリットでは僧訶(シンハ)という」とある。「爾雅(ジガ。中国最古の類語辞典、語釈辞典、訓詁学の書)」釈獣には、狻猊は「狻麑」として見え「虦猫」に似て、虎豹を食うとしている。爾雅の郭璞(カクハク。西晋・東晋の文学者、卜者)の注では獅子の事としている。「穆天子伝(ボクテンシデン。周の穆王の伝記を中心とした全六巻からなる歴史書)には「狻猊は五百里を走る」とある。狻猊の「火や煙を好み、それらを吸い込んで代わりに口から霧を吐き出す」という伝承から、狻猊の姿は香炉の装飾・香炉の脚の意匠に好んで使用されたという。また狻猊の「座る事を好む」という伝承から、狻猊の姿は仏座にも用いられたという。また、銅鏡、各神獣鏡の意匠、特に唐の時代に作られた「海獣葡萄鏡」に多数見受けられる瑞獣を海獣または狻猊と呼ぶ事がある。なお、「海獣」とは砂漠の向こうに住む「海外の獣」という意味であるという。

出典:
Wikipedia
プロメテウス
ピクシブ百科事典
よくわかる「世界のドラゴン」事典(廣済堂出版)

作者ひとこと:
狻猊のデザインは、一本角の狛犬や獅子の様な姿に描きました。

2020年9月3日木曜日

「蒲牢」



蒲牢(ホロウ)

中国に伝わる伝説上の生物で、龍が生んだ九匹の子である「龍生九子(リュウセイキュウシ)の内の一体。龍生九子は、それぞれ姿形も性格も異なっている。龍生九子は各々の性格に合わせた場所で各々の活躍を見せるが、親である龍になる事は出来なかったという。これを「龍生九子不成龍」と言う。また、兄弟でも性格が違う事を指して、この言葉を用いる事もある。龍生九子という言葉は古くからあったが、その龍が生んだ子が、どのようなものだったのかはずっと語られなかった。明の時代になると、その子が一体一体、様々な書物に記載されるようになったが、記載されている書物によって名前・順序が異なる。蒲牢は龍に似た姿をしており、海岸に住んでいると言われている。蒲牢は吼える事を好むという。蒲牢が吼えるのは、蒲牢が鯨を襲っている時だとされている。また逆の説では、蒲牢は鯨を恐れており、鯨も蒲牢を見つけると、蒲牢に攻撃を始めるのだとされ、この鯨に襲われている蒲牢が叫ぶ様に吼えるのだとも言われている。この時に上げる蒲牢の吼え声は警告の鳴き声であるとも言われている。また別の説では、蒲牢に襲われている鯨が吼え声を上げており、そのさまを、蒲牢が好むのだ、とも言われている。この蒲牢の吼えるのを好むという性格から、蒲牢の姿を梵鐘などの釣鐘の紐(釣鐘上部の、釣鐘を吊す為に綱などを通す部分)の飾りとして、そこに、その姿を彫り、蒲牢の吼え声に倣って、この鐘が良く響くようにという意味で蒲牢の飾りが付けられたという。また鐘に彫られた蒲牢が、この鐘の音を大きく響かせるのを手伝っているとも言われている。この紐の事を日本では「竜頭(リュウズ)」という。

出典:
Wikipedia
プロメテウス
よくわかる「世界のドラゴン」事典(廣済堂出版)

作者ひとこと:
蒲牢のデザインは、蒲牢が鯨を襲ったり、襲われたりする伝承から、蒲牢も海中を泳ぐ、脚が鰭状になった海竜の様な姿に描きました。

2020年9月2日水曜日

「嘲風」



嘲風(チョウフウ、チョウホウ)

中国に伝わる伝説上の生物で、龍が生んだ九匹の子である「龍生九子(リュウセイキュウシ)」の内の一体。龍生九子は、それぞれ姿形も性格も異なっている。龍生九子は各々の性格に合わせた場所で各々の活躍を見せるが、親である龍になる事は出来なかったという。これを「龍生九子不成龍」と言う。また、兄弟でも性格が違う事を指して、この言葉を用いる事もある。龍生九子という言葉は古くからあったが、その龍が生んだ子が、どのようなものだったのかはずっと語られなかった。明の時代になると、その子が一体一体、様々な書物に記載されるようになったが、記載されている書物によって名前・順序が異なる。嘲風のその姿は、龍の形状をしていて、犬に似ているとも、その姿は鳳凰に似ており、鳥の化身であるとも言われている。嘲風は危険を好んだと言われ、普段は険しい所に好んでいたとされる。また嘲風は、その様な険しい所から、遠くを眺める事を好み、また遠くのものが良く見えたという。また嘲風は妖魔を威圧し、災いを消滅させる事が出来る存在であるとも言われている。その為、妖魔を威圧し、災いを消滅させる嘲風の姿を象った像が、建物の屋根の軒の上に据え付けられた。また嘲風の姿は、寺院のひさしに描かれる事もあった。嘲風の像が、建物や宮殿の軒の上に据え付けられたり、飾られたりしている事から、これが、沖縄県の「シーサー」の起源である、という説がある。

出典:
Wikipedia
プロメテウス
よくわかる「世界のドラゴン」事典(廣済堂出版)

作者ひとこと:
嘲風のデザインは、鳳凰の様な頭と両翼を持った、二本脚の龍の姿に描きました。

2020年9月1日火曜日

「睚眦」



睚眦(ガイサイ)

中国に伝わる伝説上の生物で、龍が生んだ九匹の子である「龍生九子(リュウセイキュウシ)」の内の一体。龍生九子は、それぞれ姿形も性格も異なっている。龍生九子は各々の性格に合わせた場所で各々の活躍を見せるが、親である龍になる事は出来なかったという。これを「龍生九子不成龍」と言う。また、兄弟でも性格が違う事を指して、この言葉を用いる事もある。龍生九子という言葉は古くからあったが、その龍が生んだ子が、どのようなものだったのかはずっと語られなかった。明の時代になると、その子が一体一体、様々な書物に記載されるようになったが、記載されている書物によって名前・順序が異なる。睚眦は、山犬の首を持った龍の姿をしており、その性格は勇猛果敢で、気性が激しく荒く、争いや殺戮を好むとされる。その一方で、睚眦は龍生九子の中でただ一匹、妻子を持っている為、家族を大切にし、情に厚いという一面を持っており、頼られたら必ずそれに応えてくれるとされ、自分が守ると決めた者達に害を与える存在だけでなく、ありとあらゆる悪意・悪念・災厄を食い尽くし、睚眦に一度目を付けられたが最後、どんなに強大な存在であっても徹底的に追い込まれ、必ず討ち滅ぼされてしまうという。睚眦の「睚」の字の由来は「目のきわ」、「眦」は「目の僅かに開きはじめた部分」で、どちらも、まなじりや目尻という意味である。また、どちらの字にも「にらむ」という意味があり、転じて「睚眦」には「目を怒らして見る。にらむ」という意味がある。龍生九子の睚眦の眼力にも凄まじい力が宿っているとされ、その眼力で敵を怯ませ殺害するだけでなく、ありとあらゆる願望を叶えてくれるともされており、その力にあやかろうと、古くから睚眦の姿は王宮の飾りなどに用いられた。また睚眦の、争いや殺生を好むという気性から、睚眦の姿を刀の環や剣の鯉口、罪人を処刑する為の道具や、武器としての鎌や矛に、その姿が彫られた。また、三国志時代には軍旗の図案に睚眦が多く用いられた。また儀仗にも睚眦の姿が用いられる事で威厳を与える力があるとされた。

出典:
Wikipedia
プロメテウス
ピクシブ百科事典
よくわかる「世界のドラゴン」事典(廣済堂出版)

作者ひとこと:
睚眦のデザインは、山犬または、犬の頭をした竜の姿に描きました。背中から翼を生やしており、西洋のドラゴンの姿もイメージしました。