自己紹介

このブログでは、僕が描いた神話や伝説などに関する絵や、その絵の解説を載せています。
(イラスト、記事の執筆:マゴラカ、ワンタ) ※2024年度より、月・水・金曜日の21時に更新していきます。

2020年9月27日日曜日

「顒」


顒(ギョウ)

古代中国の地理書「山海経(センガイキョウ)」の南山経に記されている怪鳥。顒は、あちこちに炎が噴き出していて草木も生えていない殺風景な活火山である「令丘の山」(現在の江蘇省茅山のことと考えられている)という山に生息している鳥である(顒が生息しているのは、令丘の山の南側にある「中谷」という谷である、という説もある)。顒は、梟に似た鳥の姿をしており、その顔は人面で、四つの目が縦に二個ずつ並んでおり、顔の両側には人間の耳も生えている。また「顒」という名前は、この鳥の鳴き声から名付けられたという(この鳥が「ギョウ、ギョウ」と鳴く事から「顒」という名が付いた訳である)。この顒が現れると天下が旱魃に見舞われるという。

出典:
神魔精妖名辞典
幻想動物の事典
幻想類書
幻想世界の住人たちⅢ<中国編>(新紀元社)

作者ひとこと:
顒のデザインは、四つの目と大きな口がある頭を持った、梟に似た怪鳥の姿に描きました。

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