兎児爺(トゥルイエ)
中国に伝わる存在。ある年、北京の城下へ
突然に病が流行りだし、どの家からも患者が出て、
どんな薬を飲んでも快方に向かわない。
月の女神「嫦娥(じょうが、こうが)」は心を痛め、
庶民らの病を治すよう月のウサギ「玉兎(ギョクト)」
を地上へ寄越した。玉兎は少女の姿に化けて
北京の街に降り、一軒一軒を廻り病人を治療した。
人々は感謝し、みんな贈り物をしたかった。
しかし玉兎は何も欲しがらずに、他人の服を借りて
着るだけだった。あるときは男の服を着たり、
ある時は女の服を着たりと毎日別の身なりをした。
さらに多くの人々を治すために馬、鹿、獅子や虎
などの背まで借り北京の城内外をくまなく廻った。
こうして北京から疫病を取り除いて、玉兎は月へと
帰っていった。北京の人々は玉兎を象った泥人形
を作り、旧暦8月15日には青果や豆を供えて
世の中へ吉祥と幸福を持って来たことに
感謝するようになった。
出典:
Wikipedia
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