自己紹介
このブログでは、僕が描いた神話や伝説などに関する絵や、その絵の解説を載せています。
(イラスト、記事の執筆:マゴラカ、ワンタ) ※2024年度より、月・水・金曜日の21時に更新していきます。
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2019年6月23日日曜日
「ヴァースキ」
ヴァースキ<婆素鶏(バスケイ)>
インド神話に登場する、蛇族ナーガ達の諸王であるナーガラージャの一人。地下世界パーターラの支配者で、ボーガヴァティーを都とする。ヴァースキは長大な胴体を持ち、猛毒を有する。神々とアスラ達が不老不死の霊薬・アムリタを作り出す為に乳海攪拌(ニュウカイカクハン)を実行した時には、乳海に巨大亀クールマが入り、その背中に大マンダラ山を載せ、大マンダラ山にヴァースを絡ませ、神々はヴァースキの尾を、アスラ達はヴァースキの頭を持ち、互いに引っ張り合う事で山を回転させ、海がかき混ぜられた。ヴァースキは体が強く引っ張られ、苦しんだヴァースキが口からハラーハラという毒を吐いた。毒は乳海に落ちてアムリタを汚そうとしたが、シヴァがハラーハラを呑み込んで事無きを得た。シヴァの妻・パールヴァティーは夫が毒を飲み込まないように、その首を絞め、シヴァを救った。しかしハラーハラがシヴァの喉を焼いた為、シヴァは首から上が青黒くなった。そのためシヴァの別名をニーラカンタ(青い喉)と言うようになった。ヴァースキは口から毒・ハラーハラが抜けてヴァースキは清浄な存在となり神々の仲間入りをした。こうしてヴァースキは聖なる蛇王となり、この功績を称えてヴィシュヌはヴァースキを腰に巻き、常に武器として持ち歩く事にした。また大洪水の時には人類の祖マヌの乗る方舟が大波に流されない様に魚、マツヤの角と方舟の舳先を結ぶ綱の役をヴァースキが担い、マツヤがヒマラヤ山頂まで方舟を引っ張った。こうしてマヌは大洪水を生き残り人類の始祖となり、地上に生命を再生させた。仏教では釈迦如来の眷属である八柱の神々、天竜八部衆に所属する竜族を率いる八柱の王・八大竜王の一柱「和修吉竜王」と呼ばれ、他の八大竜王と共に幾千万億の眷属の竜達を率いている。和修吉竜王は九頭の姿とされ、日本では九頭龍王・九頭龍大神と呼ばれ、九頭一身の姿だと言われた。また元の伝説では頭が千ある事から多頭龍王とも呼ばれる。和修吉竜王は世界の中心にそびえる山・須弥山を守り、小さい龍や細い龍を取って食べていた。
出典:
Wikipedia
ドラゴン(新紀元社)
作者ひとこと:
ヴァースキのデザインは、人間の上半身と蛇の頭と蛇の下半身を持った姿に描きました。
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