地下女将軍(チカニョショウグン)
北朝鮮・韓国の村落に見られる魔除けの為の境界標、「将軍標(しょうぐんひょう、チャングンピョ)」の一種。第二次世界大戦前までは「除魔将軍標」と称され、略称の将軍標も用いられていた。かつての朝鮮半島では、疫病や災難をもたらす鬼神信仰があり、その魔除けのための木製標を村落の入り口に設置していた。これらの木製標は、異形相の人面の下に漢字が刻まれた木柱がバラバラに設置されていた。近年の韓国語で「チャングンピョ(将軍標)」というが、別の表現では「チャンスン」とも言う。竿頭に鳥が止まった神竿を「ソッテ」、人面を彫った神木を「チャンスン」という。鳥は天地を往来して神の使いをすると信じられ神格化され、神木には人面を彫って人格神化したものであるという。チャンスンは、朝鮮半島の村里や寺院の入り口に立っている木製、あるいは石製の神像である。漢字では「長(木+生)」「長生」「長承」「将丞」などと表記される。「長生標」ともいう。チャンスンは各地によって名称が色々で、「コルマギ」「スサルマギ(中部)」「ポクス(南部)」「ミルク(北西部)」などと呼ばれ、風水説や仏教との関係がうかがえる。チャンスンや将軍標には、男女一対のものと単独のものがあり、一般に恐ろしい将軍の面相が彫刻してあり、男チャンスンには冠があるが女チャンスンにはなく、胴体に「天下大将軍」「地下女将軍(地下大将軍)」と彫刻または墨書されている。
出典:
コトバンク(「チャンスン」のページ)
Wikipedia(「将軍標」のページ)
作者ひとこと:
地下女将軍のデザインは、魔除けの為に魔を睨みつけている女神の姿に描きました。
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