ゲーラス
ギリシア神話に登場する神の一柱。ゲーラスは、「老い」や「老年」を神格化した神で、痩せた小さな老人の姿をしている(痩せた無力な老人の姿をしているとも言われている)。古代ギリシアの叙事詩人であるヘーシオドスは「神統記」の中で、このゲーラスは、夜の女神「ニュクス」が単独で生んだ子供の神々の内の一柱であると説明している。一方、ラテン語の著作家ガイウス・ユリウス・ヒュギーヌスは「神話集」の中で、ゲーラスは、夜の女神「ニュクス」と幽冥の神「エレボス」の間に生まれた神であると説明している。ウェルギリウスやセネカは冥府を描写する時に、ゲーラスを描いている。ゲーラスは「病(ノソス)」「恐怖(ポボス)」「飢え(リモス)」などと一緒に、冥府に住んでいるようだ。ゲーラスは、青春の女神(若さの女神)である「へーべー」とは正反対の存在である。ただし、古代ギリシアにおいては、必ずしも「老い」はネガティブな意味だけを含んでいたわけではない。老いと共に地位や名声を得るため、高徳の様な意味も含んでいる。ゲーラスという名前は、「老い」や「老年」という意味であるが、「略奪」「戦いの褒章」も意味している。
出典:
Wikipedia
ファンタジィ事典
作者ひとこと:
ゲーラスのデザインは、骨と皮だけの痩せ細った老人の姿の魔神に描きました。
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