アルミラージ
イスラム教の詩に登場する黄色い大型のウサギ。アルミラージは、普通のウサギより大きく、毛は黄色 額からは真っ黒な螺旋状にねじれた60㎝ほどの一本角が生えている。このアルミラージは非常に獰猛な肉食獣で、自分よりも身体の大きい獣でも躊躇せず、自慢の鋭い角を振り回し激しく戦う。遂には相手を刺し殺してしまう。アルミラージは食欲旺盛で、刺し殺した獲物が、自分の何倍もある獲物であっても軽々と平らげてしまう。またアルミラージは、人間を襲う事もある。このアルミラージはインド洋に浮かぶ神秘の島に棲息しているとされ、この島に棲息する他の獣や住民達はアルミラージを非常に恐れたという。アルミラージが出現したという知らせが入ると、住民達は魔女にアルミラージを駆逐するように依頼する。本当に魔術の心得がある魔女なら、獰猛なアルミラージを手懐け、無力化できると信じられていた。
出典:
ファンタジィ事典
幻想世界幻獣事典(笠倉出版社)
図説幻獣辞典(幻冬舎)
作者ひとこと:
アルミラージのデザインは、一本角を持ったウサギの姿に描きました。
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