擂木鳥(レンギドリ)
擂粉木に羽根や目が生えて鳥のようになったもの。「擂木に羽根(ありえないこと、といった意味)」といった画題で、鳥羽絵に描かれていたものが広く描かれるようになったもので、江戸では「豆絵(まめえ。画面を細かく区切ってたくさんの絵が描きこまれている形式のおもちゃ絵)」などにこのかたちの妖怪も描かれていることが多い。熊本県などでいわれる「木心坊(キシンボウ)」という妖怪は、椿の木でできた擂粉木が化けるとされることから、平成以後この擂木鳥の画像が結びつけられて絵に描かれることも多いが、もともとの要素が異なる存在同士(擂粉木の伝承に擂粉木の画像)を当てはめあっただけに過ぎず、直接の関係性は全くない。
出典:
日本怪異妖怪事典 関東(笠間書院)
作者ひとこと:
擂木鳥のデザインは、羽根が生え、目がある擂り粉木姿の妖怪に描きました。
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