自己紹介

このブログでは、僕が描いた神話や伝説などに関する絵や、その絵の解説を載せています。
(イラスト、記事の執筆:マゴラカ、ワンタ) ※2024年度より、月・水・金曜日の21時に更新していきます。

2021年8月10日火曜日

「夷国魅鬼」


夷国魅鬼(イコクミキ)

密教仏教経典の「仏説灌頂七万二千神王護比丘呪経」の巻第八では、舎衛国(しゃえいこく(古代インドのコーサラ国にあった首都「舎衛城(しゃえいじょう)」の事))の祇樹給孤独園(ぎじゅぎっこどくおん(コーサラ国の首都「舎衛城」にあった寺院「祇園精舎」の事))において仏陀が、人々を悩ませ害する鬼神の威力を除く為に、「摩尼羅亶大神呪経」というお経の読み方を教えている。その経典の中には多くの鬼神達の名前が含まれており、この経典の中の鬼神の名前を呼べば、名前を呼ばれた鬼神達は人々を害する事が出来なくなるという。夷国魅鬼も、この経典の中に名前が記されている人々を悩ませ害する鬼神達の内の一つである。夷国魅鬼は、水中に棲む精魅鬼の内に入っている鬼神である。夷国魅鬼の性質は記されていないが、名前がそのまま、この鬼神の行動や容姿を表すのだろう。「魅(ミ)」とは「化け物。妖精。もののけ」を意味し「魑魅(チミ、スダマ)」という「山林・木石の精気から生ずる怪物。よく人を迷わす」というものもある。また、「夷国(イコク)」とは「えびす(中国の東部の異民族・中原(黄河中流域を中心とした地域)以外の少数民族・外国人)の国、未開国」という意味である。

出典:
Wikipedia
幻想動物の事典
コトバンク

作者ひとこと:
夷国魅鬼のデザインは、一つ目一本足の妖怪の姿に描きました。

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