自己紹介

このブログでは、僕が描いた神話や伝説などに関する絵や、その絵の解説を載せています。
(イラスト、記事の執筆:マゴラカ、ワンタ) ※2024年度より、月・水・金曜日の21時に更新していきます。

2021年8月13日金曜日

「隆残鬼」


隆残鬼(ゴウザンキ)

密教仏教経典の「仏説灌頂七万二千神王護比丘呪経」の巻第八では、舎衛国(しゃえいこく(古代インドのコーサラ国にあった首都「舎衛城(しゃえいじょう)」の事))の祇樹給孤独園(ぎじゅぎっこどくおん(コーサラ国の首都「舎衛城」にあった寺院「祇園精舎」の事))において仏陀が、人々を悩ませ害する鬼神の威力を除く為に、「摩尼羅亶大神呪経」というお経の読み方を教えている。その経典の中には多くの鬼神達の名前が含まれており、この経典の中の鬼神の名前を呼べば、名前を呼ばれた鬼神達は人々を害する事が出来なくなるという。隆残鬼も、この経典の中に名前が記されている人々を悩ませ害する鬼神達の内の一つである。隆残鬼は、水中に棲む精魅鬼の内に入っている鬼神である。隆残鬼の性質は記されていないが、名前がそのまま、この鬼神の行動や容姿を表すのだろう。「隆(リュウ)」という字は「たかい。高く盛り上っている」「さかん。盛大。勢いがある」「たっとい。身分や位が高い」という意味の字である。また、「残(ザン)」という字は「のこる。のこす。あまる。あまり」「そこなう。きずつける。いためつける。ほろぼす」「むごい。むごたらしい。ひどい」という意味の字である。

出典:
Wikipedia
幻想動物の事典
漢字辞典オンライン

作者ひとこと:
隆残鬼のデザインは、大きな一つ目がある毛玉の様な姿で、水かきのある手足を持った妖怪に描きました。

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