自己紹介

このブログでは、僕が描いた神話や伝説などに関する絵や、その絵の解説を載せています。
(イラスト、記事の執筆:マゴラカ、ワンタ) ※2024年度より、月・水・金曜日の21時に更新していきます。

2022年9月21日水曜日

「ヴァッサゴ」


ヴァッサゴ


古代イスラエル王国の第三代王「ソロモン」が封印した72の悪魔の序列3位であり、26個軍団を率いる地獄の君主。性格は温厚で、過去や未来の事を語り、隠されたものや失われたものを発見する。召喚時にどんな姿で現れるか知られていないが、「アガレスと性質は同じ」と言われることから、アガレスとしばしば似た様な姿で描かれるという。またヴァッサゴは「予言の貴公子」と呼ばれ、その姿は、三角形に近い白い骸骨の様な頭を持った、老人の姿をしている。目はこめかみ近くまでつり上がっているが盲目で、ただ異次元を見通す事だけは出来る。大きなワニに跨がり、右手にはカラスをとまらせている。ヴァッサゴは、全ての淫らな事と悪徳、女性が隠している秘密に通じ、その講釈をしたがる。過去、現在、未来の出来事に関して、かなりの知識を持っていて、失せ物を見つける力もある、とも言われている。またヴァッサゴは、痩せさらばえた盲目の翁の姿で、鳥を供にし、ワニに乗った姿で現れると言われる。アガレスとよく似た容姿だが、魔法書「ソロモンの小さき鍵」によると、性質も同一であると記されている。さらにアガレスと同じ堕天使でもある。この魔法書によると、ヴァッサゴは悪魔ではあるが善の性質を持っており、過去、現在、未来を告げる事を仕事とし、さらに隠されたものを見つけ出す能力を持っているとされる。また、淫猥な事や女性の秘事にも詳しいらしい、とも言われている。ヴァッサゴは、「精霊の職務の書」では「ウサグー」「ヴサグー」表記で登場。本書では率いる軍団の数は20。女性の愛を掻き立てる力、隠された宝物を見つけ出す力を持つ。本書によると「彼の行いにおいては真実で正義である」という。「ラッド博士のゴエティア」によると、ヴァッサゴに対抗する天使の名は「シタエル」である。

出典:
ピクシブ百科事典
幻想世界幻獣事典(笠倉出版社)
図説天使悪魔辞典(幻冬舎コミックス)
幻想世界の住人たちⅡ(新紀元社)

作者ひとこと:
ヴァッサゴのデザインは、手にはアガレスと同じオオタカをとまらせ、ワニに跨がった、眼窩に眼球がない老人の姿の悪魔に描きました。

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