自己紹介

このブログでは、僕が描いた神話や伝説などに関する絵や、その絵の解説を載せています。
(イラスト、記事の執筆:マゴラカ、ワンタ) ※2024年度より、月・水・金曜日の21時に更新していきます。

2023年4月28日金曜日

「青き袋のようなもの」


青き袋のようなもの(アオキフクロノヨウナモノ)

建保7年(1219年)1月7日、鎌倉(神奈川県鎌倉市)の空に現われたという一丈(約3m)くらいの大きさのある、青い袋の様なかたちのもの。煙の様な気を吹き出したかと思うと、翌日まで鎌倉には木も倒れるほどのもの凄い強風が吹き荒れたという。「鎌倉繁栄広記(かまくらはんえいこうき)」(巻十一)に登場しており、須弥山も砕けるかのような勢力で襲来した「鎌倉の大風」の端緒となった不思議な出来事として書かれている。同書を題材とした黒本、鳥居清満(とりい きよみつ)「北条九代序(ほうじょうくだいのいとぐち)」にも、この袋の部分は引用されているが、いずれも絵としては描かれてはおらず、叙述にとどまっている。

出典:
和漢百魅缶
日本怪異妖怪事典 関東(笠間書院)

作者ひとこと:
イラストの青き袋のようなものは、青い袋の様なかたちをした怪物、または魔物というイメージで描きました。下方からは煙の様な気を出しています。

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