自己紹介

このブログでは、僕が描いた神話や伝説などに関する絵や、その絵の解説を載せています。
(イラスト、記事の執筆:マゴラカ、ワンタ) ※2024年度より、月・水・金曜日の21時に更新していきます。

2018年6月26日火曜日

「相柳(ソウリュウ)」



相柳(ソウリュウ)

中国神話に登場する怪物。九つの人間の頭と、真っ青な大蛇の体という姿をしている。九つの頭で、九つの山のものを食べ尽くす。また、相柳の触れた所は地下から水が溢れ出し、相柳の通過した後は谷や沢に変貌してしまった。その谷や沢の水は毒性の強い水で、人間も動物も逃げ出してしまい、そこは荒れ果てた土地になってしまう。相柳自身も体から毒水を出し、周囲の土地を汚染し天下を困らせた。相柳は洪水を起こす邪神「共工(キョウコウ)」の臣下であり、共工の命を受けてあちこちの土地で暴れ回った。治水事業に務めた夏の帝「禹(ウ)」は、国を滅ぼしかねない相柳を大軍を率いて討つ事に成功したが、その時に流された大量の相柳の血液が広範囲の土地を汚染し、農業などを不能にした。その後、禹は相柳によって作られた毒の沢を埋めようとするが、作業は難航。沢を埋める代わりに周囲の土を高く盛って、天子の墓を建立した所、毒の水が収まった。

出典:
よくわかる「世界のドラゴン」事典(廣済堂出版)
Wikipedia

作者ひとこと:
相柳のデザインは、3つの頭が頭として機能し、6つの頭が腕のように機能し、周囲に伸びて周りのものを食べ尽くすイメージを描きました。

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