自己紹介

このブログでは、僕が描いた神話や伝説などに関する絵や、その絵の解説を載せています。
(イラスト、記事の執筆:マゴラカ、ワンタ) ※2024年度より、月・水・金曜日の21時に更新していきます。

2019年7月22日月曜日

「デーヴァ」



デーヴァ

サンスクリットで神や神々を意味する。名前は「輝かしいもの」、「光り輝く天空」という意味。デーヴァは印欧祖語に遡る言葉で、イランのダエーワとは共通語源。更にラテン語で神を表す言葉・デウスやインド神話の天空神・ディヤウス、ギリシャ神話の主神・ゼウスや古代ギリシャ語を表すテオス、北欧神話の軍神・テュールとは同根語である。「リグ・ヴェーダ」では天、地、水の三領域にそれぞれ十一柱ずつのデーヴァがいるとされる。このデーヴァに対するのがアスラ族である。後のブラーフマナ時代にアスラ達は悪魔とされたが、最初期においてはアスラ達は悪では無くデーヴァ達とは性格の異なる神格を指していた。古代ペルシアのゾロアスター教においてはアスラに対応するアフラ(アフラ・マズダー)が最高神となり、デーヴァに対応するダエーワは悪魔や悪神となった。「リグ・ヴェーダ」のデーヴァは主に太陽や雷などの自然現象の神、工匠などの職能を持つ神、意力などの抽象観念の神に分けられる。その中でも典型的なデーヴァはインドラである。デーヴァ達が住む世界をデーヴァローカと呼ぶ。仏教ではデーヴァは「天部」、「天」、「天人」、「天神」、「天部神」などと漢訳され、デーヴァ達が住む世界デーヴァローカを「天」、「天界」、「天道」、「天上界」などと漢訳される。これら天部達は仏法の守護神であり、福徳神でもあり、天部の神々には現世利益的な信仰を集める者達も多数存在している。これら天部の神々は釈迦の時代以前から古代インドで祀られてきたが、多くは各地の民族や部族の神々であった。それらの民族神は作物の豊穣から魔物退散などの他に、特に戦勝を祈る好戦的な神々が目立った為、仏教経典においては、これら好戦的な神々をも仏陀の威光に服し仏法の元、人々を守護する事を誓ったと説く。そうして仏教を信仰する国の人々を守護する守護尊となったとされる。

出典:
Wikipedia
神の文化史事典(白水社)

作者ひとこと:
デーヴァのデザインは、四本腕を持った姿に描きました。

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