自己紹介

このブログでは、僕が描いた神話や伝説などに関する絵や、その絵の解説を載せています。
(イラスト、記事の執筆:マゴラカ、ワンタ) ※2024年度より、月・水・金曜日の21時に更新していきます。

2020年11月15日日曜日

「土螻」


土螻(ドロウ)

古代中国の地理書「山海経(センガイキョウ)」の西山経に記されている怪獣。土螻は、昆侖之丘(古代中国の伝説に登場する、中国の西方にあるとされる伝説上の山岳「崑崙(コンロン)」の事)に生息している獣である。この土螻は、羊の様な姿の獣で、頭には四本の角を生やしている。また、この土螻は人間を食べる獣である。また、崑崙を南に望む槐江山という山の神である「英招(エイショウ)」は、この土螻の群れを管轄している神であるとされる。英招の管轄下にある土螻達は神獣の一種なのだが、人間を食べる神獣であった。しかし、英招は土螻達の人食いを良しとせず、自らの管轄下にある土螻達が人間を食べる事を許さなかったという。

出典:
神魔精妖名辞典
幻想類書
幻想動物の事典
山海経動物記
プロメテウス(「天神英招 槐江山の天神で四海を飛び回る翼のある人面馬」のページ)
幻想世界の住人たちⅢ<中国編>(新紀元社)

作者ひとこと:
土螻のデザインは、真っ直ぐに伸びた角が二本、渦を巻く様に伸びた角が二本の、計四本の角を持った羊の様な姿の獣に描きました。口の中には、鋭い牙が生え揃っています。

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