アレンキ
ナナイ族やエヴェンキ族に伝わる霊の一種。アレンキは、葬られなかった死者の霊である。アレンキは、冥界にたどり着く事ができず、地上をふらふら彷徨い歩いている。また、夢の中に現れることもある。アレンキが現れるのは、ふつう、森や山、川、湖水などなど、生前にその人が最後にいたところ、つまり突然に死を迎えた場所である。森で死んだ人のアレンキは鬼火となって現れる。そして、また騒音を立て口笛を吹き、唸り声を上げて近くにいる人々を恐れさせる。森の奥から聞こえてくる声は、アレンキが人々を不安にさせたり誘ったりしているものだと言われている。また、人を森の中に迷わせて、自分と同じような末期を迎えさせようともする。川や湖水で死んだ人間のアレンキは、そこに近づく者を水中や峡谷に引きずり込んで殺そうとする。また、通りがかりの人に小石や枝を投げつけることもある。
出典:
幻想動物の事典
作者ひとこと:
アレンキのデザインは、頭と足から炎が出て燃え盛っている、悪魔の様な姿をした悪霊に描きました。
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