自己紹介

このブログでは、僕が描いた神話や伝説などに関する絵や、その絵の解説を載せています。
(イラスト、記事の執筆:マゴラカ、ワンタ) ※2024年度より、月・水・金曜日の21時に更新していきます。

2019年12月14日土曜日

「バニップ」



バニップ<バンニップ、ブンイップ、バンイップ、バニープ、ブニィープ、バニヤップ>

オーストラリアの先住民であるアボリジニの神話や伝説、伝承に登場する怪物。バニップはオーストラリアの川や湖などの水辺に生息している。バニップは頭は鳥、胴体がワニという姿をしており、体には毛が生えているとされる。また他の説ではカバに似ているというものや、体は毛むくじゃらで長い腕と鉤爪を持つという説もある。またバニップの体の高さは約13フィート(3.962m)もあるとされ、更にバニップの目は異様な光を放つ。また時折バニップは凄まじい吠え声を上げる。いつも水中にいるバニップは、時に陸に上がって来るとも言われており、バニップは陸上では二足歩行をするとされる。バニップは卵を産む怪物とされ、バニップの卵はエミューの卵の2倍程の大きさであるという(因みにバニップの卵は食べると不味いらしい)。バニップは非常に凶暴な怪物で、人間を攫って貪り喰ったり、人間、特に女性を好んで襲う。逆に人間がバニップの子供を攫うと、子供バニップの母親が激しく怒り、人家を水攻めにして一帯に洪水を引き起こすとされる。アボリジニの神話である天地創造の時代の物語「ドリームタイム」では、バニップは、自然界の善なる精霊「ビアーミ」と敵対する悪霊であるとされる。ドリームタイムの物語の中に、バニップが登場する話は少なくない。作家の草野巧の著書によれば、バニップは巨大な蛇の様な体型をしているが頭は鳥で、固い嘴(クチバシ)を持つとされる。しかし、バニップは人を襲い食らう怪物で、目撃者は皆食い殺される為、その姿を確実に知っている者はいないという。乾期の間は土に掘った穴の中に隠れ、雨期になると活動を始めるとされる。その鳴き声は「ブー」と唸る様な響きがあり、雨期の間はあちこちでバニップの鳴き声が聞かれるという。また博物学者、生物学者、民俗学者である「南方熊楠」は、1911年の河童に関する「柳田国男」宛の書簡の中で、バニップ(南方熊楠は「ブンイップ」と書く)について紹介している。

出典:
Wikipedia
世界の「神獣・モンスター」がよくわかる本(PHP文庫)

作者ひとこと:
バニップのデザインは、鳥の頭と鱗に覆われたワニを意識した胴体、海竜の様な鰭(ヒレ)、魚の尾鰭を持った姿に描きました。

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