自己紹介

このブログでは、僕が描いた神話や伝説などに関する絵や、その絵の解説を載せています。
(イラスト、記事の執筆:マゴラカ、ワンタ) ※2024年度より、月・水・金曜日の21時に更新していきます。

2019年12月19日木曜日

「ウォンジナ」



ウォンジナ<ウォンジーナ>

オーストラリアの先住民であるアボリジニの中でも、キンバリー地区に住むアボリジニの神話に登場する精霊。ウォンジナはアボリジニの神話である天地創造の時代の物語「ドリームタイム」に登場する精霊であり、ドリームタイムの物語の時代である、太古の時代の始源的な生き物でもある。ウォンジナは沢山いて、一体、一体全く姿が違う。ウォンジナの内の一体である「ワシタカのワラナ」は二つの卵を残して「フクロウのジュグン」に投げ棒とブーメランで殺された、というドリームタイムの物語があったり、別のウォンジナの「ワラガンダ」は天に昇って天の河になった、という物語もある。ウォンジナ達は太古の時代に存在したが、彼等は今のオーストラリアに存在する様々なものの前身であった。またウォンジナはアボリジニの人々のトーテムを介して現在も生きられているともされている。またウォンジナ達は岩肌に自らの姿を描き、描き終わったウォンジナは近くの聖なる池に下りてゆくという伝説もあり、ウォンジナが下りて行った聖なる池では人々がウォンジナのエネルギーをいつでも入手する事が出来るとされている。岩絵に描かれたウォンジナの姿は必ず白地に描かれ、ウォンジナの頭部には赤か黄色の太い帯状に描かれた後光の様な頭飾りがある。ウォンジナの両目と鼻は連結しており、口は無い。ウォンジナは雨と雲を司る精霊であり、降雨の神であるともされる。ウォンジナに口が無いのは、もしウォンジナに口があったら絶え間なく雨が降り続けるからだとされる。

出典:
コトバンク
神魔精妖名辞典
神の文化史事典(白水社)

作者ひとこと:
ウォンジナのデザインは雲の上に座り、稲妻と雨を表す流れる水を持った姿に描きました。

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