自己紹介

このブログでは、僕が描いた神話や伝説などに関する絵や、その絵の解説を載せています。
(イラスト、記事の執筆:マゴラカ、ワンタ) ※2024年度より、月・水・金曜日の21時に更新していきます。

2020年5月4日月曜日

「くねくね」



くねくね(クネクネ)

日本で伝わっている怪談に登場する怪異または妖怪。くねくねは、その名の通り体をくねらせる様にして動くもので、その体の色は白い(稀に黒いくねくね(らしきもの)を見たという話もある)。その動きは、人間とはかけ離れた動き、または、人間の関節の構造上不可能な曲げ方で体をくねらせて動いているとされる。くねくねは夏の、水田などの田園や川原での川向こうなど、水辺で目撃される事が多い。くねくねを目撃した場合、くねくねを遠目に見る分には問題が無いが、邪眼鏡などの道具を介す場合も含めて、くねくねを間近で見てしまい、くねくねの詳細が見え、くねくねが何者であるかを理解した時、そのくねくねが何者であるか理解してしまった者は、途端に精神に異常を来たしてしまうのだとされている。くねくねの話はインターネット上で流布している怪談である。伊藤龍平著「ネットロア ウェブ時代の「ハナシ」の伝承」によれば、ウェブサイト「怪談投稿」にて2000年3月5日に投稿された「分からないほうがいい・・・」というタイトルの話が一連のくねくね譚の初出とされる。その後2001年7月7日、2ちゃんねるオカルト板において「死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない? 6」スレッドにこの話が転載され、「分からないほうがいい」という名前の怪談として広まり、更に2003年3月6日に同じくオカルト板の「不可解な体験、謎な話~enigma~Part14」スレッドにて少年時代、嵐で荒れ狂う海辺で全身真っ白の物体を見たという体験談が語られ、その物体が両手を頭上で高速で動かし踊る様な動きをしていた。それをはっきりと見てしまった視力がよい少女が叫び声を上げておかしくなり、その後、脳に後遺症を負ってしまったらしい、という特徴から「分からないほうがいい」との類似が指摘される。そして2003年3月29日に同じくオカルト板の「死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない? 31」スレッドにおいて、前述した「分からないほうがいい」とそっくりな体験をしたという人物が、それと自分の体験を混ぜ合わせて書いたものを投稿。それが一般的に「くねくね」の名前で呼ばれるようになったと思われる。そしてこの話では今までの話になかった要素として、このくねくねの正体を見てしまった子供が狂った様に笑いながら体をくねらせるようになったという展開が加えられており、この子供が新たなくねくねとなる未来が示唆されている(ただし話者によれば実際にはくねくねしたものは見ていないとの事。前述した「分からないほうがいい」と混ぜた為にこのくねくねという怪異が話の中に現れたのだと思われる)。そして2003年7月に先の「不可解な体験 謎な話~enigma~Part14」スレッドで浜辺に現れたくねくねが再び話題になり、7月9日にオカルト板に「くねくね」という専用スレッドが立てられ、その後、民俗・神話学板にて7月14日に「★★『くねくね』について★★」というスレッドが立てられて情報が求められるなど盛り上がりを見せていったようだ。近年でもその存在について触れられる事も多く、書籍では常光徹著「新・学校の怪談5」に、東北地方のオイヌサマの丘という場所に出現したくねくねの例が語られており、このくねくねを見続けていると魂を取られて心を壊されてしまうとされている。実業之日本社編「怪談&都市伝説DX」には、海辺に現れるくねくねの話が載り、この正体を知ってしまうと、正体を知ってしまった人は気絶したり、気が変になってしまったりすると語られている。2009年頃まで、2ちゃんねるの「民俗・神話学板」における「くねくね」についての専門スレッドでは、「くねくね」の解釈に関する各種の考察が展開されていた。そこでは、くねくねを「タンモノ様」や「蛇神」といった農村部の土着信仰や古来から伝わる妖怪と関連付ける説や、くねくねを「ドッペルゲンガー」の一種とする説、熱中症による幻覚説など、通俗的民俗学のイメージに沿うような様々な説が挙げられていた。

出典:
Wikipedia
日本現代怪異事典(笠間書院)

作者ひとこと:
くねくねのデザインは、舌を出して体をくねらせるように動いている、妖怪か怪物の様な姿に描きました。

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