自己紹介

このブログでは、僕が描いた神話や伝説などに関する絵や、その絵の解説を載せています。
(イラスト、記事の執筆:マゴラカ、ワンタ) ※2024年度より、月・水・金曜日の21時に更新していきます。

2021年5月19日水曜日

「一目連」


一目連(イチモクレン、ヒトツメノムラジ)

日本で信仰されている神 一目連は、三重県桑名市でいう暴風の神。この一目連は三重県桑名市多度町多度にある多度大社の別宮の一目連神社に祀られている。一目連は暴風神、雷雨神としての性質から、この神の出現時に激烈なる暴風雨を伴うとして、人々から恐れられていた。江戸時代中期の旅行家「百井塘雨(ももい とうう)」の紀行「笈埃随筆(きゅうあいずいひつ)」には一目連について次のようにある。[多度権現の摂社の一目龍社は、扉もなくただ簾がかかっているだけの小さな社である。この社の神が外出する際には、大雨が降り雷がしきりに鳴って、黒い雲が屋根すれすれのところを通って行く。この土地の者は、この神が外出すると風はおさまり、海上も穏やかになると言って喜ぶが、他国の者はこれを嫌う。他国では田畑が荒れ、何もかも飛ばされてしまうからだ。人はこの神を一目連と呼ぶのは間違いである。一目連の名は一目龍のことであろう]などと記されている。毎年7月~8月頃に暴風雨が訪れると、土地の者は「この風は一目連が出かけるのだから止みはしない」とか、「もう出かけた後だから風は止む」と言ったりする。また、伊勢・尾張・美濃・飛騨では一目連が神社を出て暴れると暴風が起きるとの伝承がある。また、一目龍社の社殿に扉がなく、簾がかかっているのは一目連が神威を発揮するために自由に出入りできるようにとの配慮であるという。この一目連という神は、日本神話に登場する製鉄・鍛冶の神「天目一箇神(アメノマヒトツノカミ)」と同一視されるが、本来の一目連は、多度大社社殿の背後にある多度山に住んでいた、片目の潰れた龍神であるという。

出典:
Wikipedia(「天目一箇神」のページ)
ピクシブ百科事典
日本妖怪大事典(角川書店)

作者ひとこと:
一目連のデザインは、一つ目だけがある球形の姿の神に描きました。

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