自己紹介

このブログでは、僕が描いた神話や伝説などに関する絵や、その絵の解説を載せています。
(イラスト、記事の執筆:マゴラカ、ワンタ) ※2024年度より、月・水・金曜日の21時に更新していきます。

2022年1月2日日曜日

「アスワング」


アスワング<アスワン>

フィリピンに伝わる吸血鬼、または食人鬼の怪物で、女吸血鬼であるとも言われている。伝承によるとアスワングは、普段は物静かな人間として街で暮らしており、夜になると森に入って、怪物の正体を現し、魔力を持った動物などに変身して人間を襲うという。しかし、アスワングが街で人間として生活している中で良好な人間関係が結べている者は襲わないとも言われており、フィリピンでは「アスワングは泥棒より良い」といった表現もあるという。人間に化けているアスワングを見破る方法としては、アスワングが化けている人間の瞳を見ると逆さにものが写っている、足の間から相手を逆さに覗くと、もし、その相手がアスワングが化けている人間だった場合、見た目が変わる、アスワングが化けている人間に「ヒンチュラ」という油を近づけると、その油が沸騰して泡立つ、といった各種の見分ける方法が伝わっている。アスワングはヨーロッパの吸血鬼と同じく、教会などの聖地やニンニク、塩、十字架、聖水、聖灰などに弱いと言われており、変わったところでは、アカエイの尾で作られた鞭や、鵞鳥の尾、フィリピンの「アジマット」というお守りを苦手としているという。一説によると、現在伝わっているアスワングの伝承は、16世紀以降にフィリピンを植民地としたスペイン人が、離れた地域の現地民どうしが手を結んで反乱を起こすのを防ぐために、統治の手段の一つとしてヨーロッパの伝承を組み合わせて現地民達の恐怖心を煽ったものだと言われている。アスワングは、体長1.5m~1.8m程で、猿の様に上半身は毛深く、背中に生やしたコウモリの様な翼で素早く飛翔し、手には鋭い爪が生えている怪物であるという。別の説では、顔が犬で、身体はトカゲという姿をした怪物であるとも言われている。しかし、アスワングの姿についての伝承では総じて、「身体は人間に似ている」と言われており、二足歩行をする事から、アスワングは一種の獣人の様な怪物であるとも考えられている。アスワングは満月の夜に良く出現すると言われ、アスワングが人里に出現する際には、犬達が騒ぎ出すと言われる。アスワングは人間の血を好むが、コウモリを補食している事も良くあると言う(一説には、アスワングはコウモリを主食としているとも言われている)。

出典:
ピクシブ百科事典
Wikipedia

作者ひとこと:
アスワングのデザインは、犬の様な顔で、背中にコウモリの翼を生やし、トカゲの様な鱗に身体が覆われている女性の怪物の姿に描きました。

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