自己紹介

このブログでは、僕が描いた神話や伝説などに関する絵や、その絵の解説を載せています。
(イラスト、記事の執筆:マゴラカ、ワンタ) ※2024年度より、月・水・金曜日の21時に更新していきます。

2022年4月22日金曜日

「桓因」


桓因(ファンイン、ファニン、ファンニン、カンイン)

古朝鮮の建国神話に登場する神で、天上界の最高神(天帝)である。「三国遺事(さんごくいじ)」は「古記」(現存せず)を引用する形で、桓因と、その子である「桓雄(ファヌン、かんゆう)」という神について書いている。桓因と、桓因の庶子である桓雄は天界に住んでいた。ある時、桓雄は下界に興味を持ち、どうしても下界である地上に降りたくなった。これを知った桓因は、それが地上の人間達のためになると考え、桓雄を地上に送り出す事にした。桓因は桓雄に下界を治めるように命じ、「天符印(てんぷいん。鏡と剣と鈴)」を桓雄に与え、桓雄は太伯山(三国遺事の注釈では妙香山の事であると明記されているが、白頭山とする説も散見される)の「神檀樹」という樹木の下に、部下3000人と共に天下った。天下った桓雄は、「風伯(フウハク。風神)」「雨師(ウシ。雨の神)」「雲師(ウンシ。雲の神)」らを率いて、穀物の成長の他、生命、病気、刑罰など人間にとって重要な事柄を全て担当して、世を治め、「神市」という国を築いた。また桓雄は、ある熊の願いを叶えて、その熊を人間の女にしてあげ、この「熊女(ウンニョ、ゆうじょ)」との間に子供をもうけた。この子供が「檀君王倹」であり、この檀君王倹が、朝鮮最初の国家である「檀君朝鮮(だんくんちょうせん)」を築いた人物であるとされる。桓因は、仏教に登場する「帝釈天(タイシャクテン)」の事であるとも言われており、「桓因」とは帝釈天の別名であるとも言われている。三国遺事では、桓因に対して注釈で、「帝釋」とも言う、と書かれている。

出典:
東洋神名事典(新紀元社)
Wikipedia

作者ひとこと:
桓因のデザインは、天空に浮遊している巨大な人型の神、というイメージで、桓因の姿を描きました。

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