赤菜の婆さん(アカナノバアサン)
栃木県芳賀郡茂木町に伝わる。むかし居たというふしぎな老婆で、畑の野菜をことごとく真っ赤な色に変えてしまうちからを使い、ながいこと農民たちを苦しめていたという。昔、魔法使いの婆さんが住んでいて、どんな野菜も真っ赤にする術を知っていた。魔法を使い、百姓をいじめて米や味噌をもらって生活していたが、誰も相手にしてくれなくなり、すべての作物を赤くする呪いをして、血を吐いて死んだ。神主にお払いしてもらったが効果はなく、赤い作物しかできなかったという。
出典:
怪異・妖怪伝承データベース
和漢百魅缶
作者ひとこと:
赤菜の婆さんのデザインは、西洋の魔女の顔をイメージした顔の老婆に描きました。イラストの赤菜の婆さんは、手に持っている杖から、野菜を真っ赤にする魔法を出すというイメージです。
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