自己紹介
このブログでは、僕が描いた神話や伝説などに関する絵や、その絵の解説を載せています。
(イラスト、記事の執筆:マゴラカ、ワンタ) ※2024年度より、月・水・金曜日の21時に更新していきます。
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2020年4月27日月曜日
「ヒチマジムン」
ヒチマジムン<シチマジムン>
沖縄県に伝わる妖怪または幽霊で、「マジムン」と呼ばれる悪霊の一種。沖縄県の国東地方ではヒチマジムンは、形の見えない雲か風の様な姿をしているとされ、風の様に山川を駆けるとされる。板戸の節穴から自在に出入りする事が出来、時には人間を連れ出して20、30里も離れた場所に置き去りにして捨てる事もある。またヒチマジムンは道の辻にいるとされ、人間を迷わせるのだと言う。また出会った人間に対して、赤飯か白飯かのどちらかを選ばせ、その人間の選んだ方を振る舞うが、実は赤飯も白飯も幻術の様なもので、赤飯も白飯もその様に見せているだけで、実際の所、赤飯は赤土、白飯は海の波飛沫であると言う。ヒチマジムンに出会った時は、男は褌を鉢巻として、女はメーチャ(下袴)を頭にかぶると、ヒチマジムンの害を受けなくて済むとされる。また、夜道を歩く時に、頭に櫛を挿していたり、手に篩を持っていたりすると、その人はヒチマジムンに連れ去られると言われている。沖縄県の中城村では、ヒチマジムンは黒い棹の様な背の高い妖怪であるとされる。これに出会った人が、この妖怪を見上げていると、ヒチマジムンの背はどんどん高くなり、最後には、見上げている人の方へいきなり倒れてきて、その人のシー(性)を奪うとされる。このヒチマジムンは豚に化ける事も出来るという。もしこのヒチマジムンに出会ったら、「シチチリ、シチチリ」と唱えて根元を刈る真似をすると、この妖怪を追い払えるとされる。沖縄県東風平町では、ヒチマジムンは龕が悪霊化した大きな黒い魔物であるとされ、沖縄県与那城では、ヒチマジムンは天まで届く大きさをしているとされていたり、また地面一杯に広がったりする事も出来るとても恐ろしいマジムンであるとされている。奄美群島の喜界島では、難産で死んだ女の霊が、夜間に天と地を繋ぐ黒煙の様な大円柱の姿で現れる「シチ」という妖怪が伝えられているが、このシチとヒチマジムンは同一視されている事もある。
出典:
Wikipedia(「マジムン」のページ)
神魔精妖名辞典(「シチマジムン」のページ)
作者ひとこと:
ヒチマジムンのデザインは、頭と手だけの悪霊の様な姿に描きました。伝承の様に、風の様にあちこちを駆け回っているイメージです。
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