不化骨(フカコツ)
中国に伝わる妖怪、または怪異。不化骨は、土葬されて地中に葬られた死体が、大地の精気を吸って変化してなるものであるとされる。不化骨は、その死体の人間が生前に、体の中で最もよく使っていた部分の骨の中の一部分が、他の肉体の部分が朽ちてしまった後でも、大地の精気を吸い続けて朽ち果てる事が無くなり、変化したものである。その様にして骨から変化してなる不化骨というものは、黒い玉の様な形をしているという。例えば、生前、銀細工師の様に指先を使う職人であった人の死体であれば、その指の骨が不化骨に変化するという。この不化骨は、生きている人を祟る能力を持っているという。
出典:
フランボワイヤン・ワールド
幻想世界の住人たちⅢ<中国編>(新紀元社)
作者ひとこと:
不化骨のデザインは、睨みつける目が中に見える玉の様な姿に描きました。祟る力を持っているのを表す為、玉の周りに邪気をイメージした点描を描きました。
0 件のコメント:
コメントを投稿