自己紹介

このブログでは、僕が描いた神話や伝説などに関する絵や、その絵の解説を載せています。
(イラスト、記事の執筆:マゴラカ、ワンタ) ※2024年度より、月・水・金曜日の21時に更新していきます。

2021年4月11日日曜日

「雪婆」


雪婆(ユキバンバ)

日本に伝わる妖怪の一種。愛媛県北宇和郡吉田町(宇和島市)では「雪婆(ユキンバ)」と呼ばれており、この雪婆は雪女の類であるとも言われている。この雪婆は、雪の降る頃に現れる妖怪で、一本足の老婆の姿をしている。一本足であるため、歩くと雪上に一本足の足跡を残す。また、この雪婆は人間の子供を攫うとされている為、雪が降り雪婆が現れる頃になると、大人達は子供達を外出させない様に注意を払っていた。また、山梨県西八代郡の旧上九一色村では「雪婆(ユキバンバ)」と呼ばれており、晩秋の曇った夕方に「シロツコ」という小さい羽虫が飛ぶと、雪婆が近くの山まで来ている兆しだと言われていた。雪婆は、明治時代の作といわれる妖怪絵巻「ばけもの絵巻」では「雪姥」とされる。それによれば、かつて奥越の「松の山」なる地方で、2月頃にある人が雪の降る中、麦畑を歩いていると、自分を呼び止める女の声が聞こえた。見ると、乱れ髪の一本足の雪姥が現れ、襲いかかろうとしてきた。彼は必死に逃げ、やがて降っていた雪が晴れるとともに雪姥の姿は消えたという。

出典:
日本妖怪大事典(角川書店)
Wikipedia
妖怪邸・妖堂 日記帳

作者ひとこと:
雪婆のデザインは、「ばけもの絵巻」の図を参考にして描きました。

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