薬缶吊る<ヤカンヅル、ヤカンズル、薬鑵ズル>
日本に伝わる妖怪、または怪異。薬缶吊るは、長野県長野地方に伝わる妖怪である。薬缶吊るは薬缶の姿をした妖怪である。夜遅い時間に森の中を通ると、木の上から薬缶(薬缶吊る)が、ぶら下がって来る。木の上から薬缶が下がって来るので、これを目撃した人間は驚くが、薬缶吊るは人間に特に危害は加えないという。一方で、薬缶吊るに出会ったり、目撃してしまった人間は病気になってしまうという説もある。とはいえ、薬缶吊るは出現する場所が決まっている為に、そこを避けて通る事が出来る。小説家「山田野理夫(やまだ のりお)」による児童向け書籍では、薬缶吊るは、「薬缶吊る」という名前の通り、薬缶吊るの中には水が入っているとされ、ある男が「喉が渇いた、水が欲しい」と言うと薬缶吊るが下がって来た。男は口を付けて、薬缶吊るの中の水を飲んでみると、その水は甘い味がしたという民話がある。
出典:
日本妖怪大事典(角川書店)
Wikipedia
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作者ひとこと:
薬缶吊るのデザインは、大きな目と小さな二本足を持った薬缶の姿の妖怪に描きました。
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