自己紹介

このブログでは、僕が描いた神話や伝説などに関する絵や、その絵の解説を載せています。
(イラスト、記事の執筆:マゴラカ、ワンタ) ※2024年度より、月・水・金曜日の21時に更新していきます。

2021年10月5日火曜日

「客忤魅鬼」


客忤魅鬼(カクキョミキ)

密教仏教経典の「仏説灌頂七万二千神王護比丘呪経」の巻第八では、舎衛国(しゃえいこく(古代インドのコーサラ国にあった首都「舎衛城(しゃえいじょう)」の事))の祇樹給孤独園(ぎじゅぎっこどくおん(コーサラ国の首都「舎衛城」にあった寺院「祇園精舎」の事))において仏陀が、人々を悩ませ害する鬼神の威力を除く為に、「摩尼羅亶大神呪経」というお経の読み方を教えている。その経典の中には多くの鬼神達の名前が含まれており、この経典の中の鬼神の名前を呼べば、名前を呼ばれた鬼神達は人々を害する事が出来なくなるという。客忤魅鬼も、この経典の中に名前が記されている人々を悩ませ害する鬼神達の内の一つである。客忤魅鬼は、水中に棲む精魅鬼の内に入っている鬼神である。客忤魅鬼の性質は記されていないが、名前がそのまま、この鬼神の行動や容姿を表すのだろう。「客(キャク、カク)」という字は「まろうど。別の所から訪ねてきた人。招かれてきた人」「商売の相手となるお金を払う人」「旅。旅をする人」「過去の。過ぎ去った」という意味の字である。また、「忤(ゴ)」という字は「さからう。もとる。そむく」という意味の字である。

出典:
Wikipedia
幻想動物の事典
漢字辞典オンライン

作者ひとこと:
客忤魅鬼のデザインは、人間の目には見えないが、あちらこちらに多数漂っている悪性の精霊というイメージで描きました。

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