ハントゥ・ジン<アントゥ・ジン>
インドネシア、マレーシア、ブルネイの3カ国の領土であるボルネオ島に居住する民族・ビダユ族に伝わる精霊の一種。ハントゥ・ジンは「ハントゥ(霊魂、精霊、妖怪に相当する霊的存在)」の内の一種である。ビダユ族に伝わるハントゥ・ジンは、人間に憑依する精霊である。普段ハントゥ・ジンは森の穴の中に棲んでいるが、病気の人や、酔って放心状態になっている人が近付くと、ハントゥ・ジンは、そのような人に取り憑いてしまう。ハントゥ・ジンが取り憑いてしまった人は、うまく言葉が喋れなくなり、身体も硬く動きにくくなる。霊感がある人が見ると、ハントゥ・ジンとハントゥ・ジンに取り憑かれている人が二重に見えるという。ハントゥ・ジンに取り憑かれてしまうと、何もしないままではハントゥ・ジンは身体から出て行ってくれる見込みはないので、呪術師に頼むしかない。このハントゥ・ジンは巨人のお化けであると言われており、全身毛だらけの巨大な化け物であるという。森の中で木が倒れる音がして、そこに行くとハントゥ・ジンがいるとも言われている。
出典:
幻想動物の事典
ピクシブ百科事典(「マレーシアの妖怪」のページ)
作者ひとこと:
ハントゥ・ジンのデザインは、長い毛が生えている頭と両手だけの姿の精霊に描きました。イメージとしては、人間の目に見えない時と半透明の時とがある生態を持っている精霊という感じです。
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