自己紹介

このブログでは、僕が描いた神話や伝説などに関する絵や、その絵の解説を載せています。
(イラスト、記事の執筆:マゴラカ、ワンタ) ※2024年度より、月・水・金曜日の21時に更新していきます。

2020年10月5日月曜日

「双睛」


双睛(ソウセイ)

中国に伝わる幻獣、または霊鳥の一種。双睛は、古代中国の神話伝説時代の5人の帝王「五帝(ゴテイ)」の内の一人であるともされている「堯(ギョウ)」が在位70年の時、その在位70年を記念して、堯の元へ献上された霊鳥であるという。双睛は別名を「重明の鳥(チョウメイノトリ)」といい、両方の名前の「双」と「重」は、どちらも「2」という意味で、「睛」と「明」のどちらも「瞳」という意味である。何故このような名前が付けられたかというと、双睛の目の中には瞳が二つあることから、この名前が付けられたのである。双睛は鶏に似た姿の鳥で、この鳥の鳴き声は、鳳凰の鳴き声に似ているという。また、双睛は、羽毛が抜け落ちても、羽根の無い翼で空を飛ぶという。この双睛は、邪悪を払う力を持ち、虎や狼などの猛獣を追い払い、様々な災害や様々な悪を防ぐ能力を持っているという。双睛は滅多に現れない霊鳥であるが、その性格はきまぐれで、1年の内に数回現れる事もあれば、数年の間、全く姿を見せない事もあったという。しかし双睛は邪悪を払ったり、災いを防ぐ霊鳥である為、人々は双睛が巣を作ってくれる事を願い、家の前を掃ききよめたり、門や戸を洗ったりして綺麗にしていたという。また、双睛が現れない時には、木や金を使って双睛の像を作って門や戸に置いておくと、それだけで魑魅魍魎や様々な妖怪も自然に退散してしまうという。

出典:
Wikipedia
幻想世界の住人たちⅢ<中国編>(新紀元社)

作者ひとこと:
双睛のデザインは、目の中に瞳が二つある鶏の様な姿の霊鳥に描きました。

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