自己紹介

このブログでは、僕が描いた神話や伝説などに関する絵や、その絵の解説を載せています。
(イラスト、記事の執筆:マゴラカ、ワンタ) ※2024年度より、月・水・金曜日の21時に更新していきます。

2021年9月28日火曜日

「嘆吒山精」


嘆吒山精(タンタサンショウ)

密教仏教経典の「仏説灌頂七万二千神王護比丘呪経」の巻第八では、舎衛国(しゃえいこく(古代インドのコーサラ国にあった首都「舎衛城(しゃえいじょう)」の事))の祇樹給孤独園(ぎじゅぎっこどくおん(コーサラ国の首都「舎衛城」にあった寺院「祇園精舎」の事))において仏陀が、人々を悩ませ害する鬼神の威力を除く為に、「摩尼羅亶大神呪経」というお経の読み方を教えている。その経典の中には多くの鬼神達の名前が含まれており、この経典の中の鬼神の名前を呼べば、名前を呼ばれた鬼神達は人々を害する事が出来なくなるという。嘆吒山精も、この経典の中に名前が記されている人々を悩ませ害する鬼神達の内の一つである。嘆吒山精は、山・渓谷に棲む山精の内に入っている山精である。嘆吒山精の性質は記されていないが、名前がそのまま、この山精の行動や容姿を表すのだろう。「嘆(タン)」という字は「なげく。なげかわしい。ため息をついて悲しむ」「深く感心してほめる。ほめたたえる」という意味がある。また、「吒(タ)」という字は「しかる。大声でしかりつける」「したうち。舌打ちをする。食事をしながら舌打ちをする」「悲しむ。なげく。なげきうれえる」「ほこる」という意味がある。

出典:
Wikipedia
幻想動物の事典
漢字辞典オンライン

作者ひとこと:
嘆吒山精のデザインは、大きく口を開けて嘆いている様な顔のトカゲか虫の様な姿の小さな妖怪の姿に描きました。

0 件のコメント:

コメントを投稿