自己紹介

このブログでは、僕が描いた神話や伝説などに関する絵や、その絵の解説を載せています。
(イラスト、記事の執筆:マゴラカ、ワンタ) ※2024年度より、月・水・金曜日の21時に更新していきます。

2019年9月22日日曜日

「エインガナ」



エインガナ

オーストラリアの先住民であるアボリジニが崇拝する、大蛇の姿をした虹の精霊「虹蛇(ニジヘビ、レインボー・サーペント)」の内の一種。エインガナはアボリジニの中でもポンガポンガ族の伝承に登場する虹蛇で、エインガナは全ての水や動物、人間達などの様々な存在を生み出した母であり、ポンガポンガ族からは「始祖蛇」と呼ばれている。天地創造の時代「ドリームタイム」に、この世界は最初、何も無い無限に広がる砂漠であった。この何も無い砂漠にたった一体で横たわっていたエインガナはそれに飽きて、この何も無い世界に生命を溢れさせようと思い立ち、まず風、水、火、石などといったものを作り出し、最後に人間を始めとする全ての生き物を身籠った。身籠ったエインガナは水中へと潜り、再び水面に浮かび上がった際に陣痛になった。しかし、エインガナは膣を持っておらず、このままでは生き物達を産む事が出来ない。長い陣痛に苦しむエインガナの元に、世界を旅していた老いた精霊「バルライヤ」がやって来た。バルライヤは手に持った槍でエインガナの肛門の近くに穴を開け、ようやくエインガナは生き物達を産み落とした。またエインガナは全ての生き物に付けられている「トゥーン」という腱で出来た紐を持っており、エインガナがその紐の一つを手放すと、その紐に付属している生き物は死んでしまう。エインガナは泉に棲んでいるとされ、乾季が終わる頃になると、棲んでいる泉から頭を出して大地に雨を降らせる。

出典:
Wikipedia
ピクシブ百科事典
よくわかる「世界のドラゴン」事典(廣済堂出版)
ドラゴン(新紀元社)

作者ひとこと:
エインガナのデザインは、全ての生き物に付けられている紐が、体中から伸びている大蛇の姿に描きました。

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