自己紹介

このブログでは、僕が描いた神話や伝説などに関する絵や、その絵の解説を載せています。
(イラスト、記事の執筆:マゴラカ、ワンタ) ※2024年度より、月・水・金曜日の21時に更新していきます。

2019年9月8日日曜日

「禍斗」



禍斗(カト)

中国に伝わる妖怪または怪物。本来「禍斗」とは中国南方の少数民族の事を指しているが、南方異民族を妖怪化したものが、妖怪としての禍斗である。禍斗は犬の姿をしており、全身が独特の光沢を帯びた黒色の体毛に覆われている。また禍斗の尾の先端は分かれているともされる。禍斗は普通の犬が食べる食物には一切興味を持たず、または犬の食べる食べ物を禍斗が食べても味を感じないともされる。その代わり禍斗は炎(一説には犬の糞)を食べ、火を帯びた糞を排出する。更に口からも火炎を吹き散らし、禍斗のいる所では異様に火災が発生する。また禍斗を見ただけでも火災が引き起こるとされ、古代中国においては禍斗は火災をもたらす不吉な象徴とされた。禍斗という名前は「火を食う獣」を意味する。禍斗は妊娠一ヶ月後の母犬に流星の破片が当たると生まれる。流星の破片が当たった母犬のお腹の中の子犬は普通の子犬として生まれず禍斗として生まれる。また禍斗は火神につき従って火焔を食べるとされ、また火神を助け、時に火神がその職を辞した際には禍斗が火神の職司を司る事もあった。また雷神が雷車に乗って大地を巡幸する際には、禍斗は雷神の後方に付き従う。雷神が雷斧を振りかざし地上に火災を引き起こすと、禍斗は燃え盛っている炎の中に入って、その炎を食べて飢えを満たす。また「山海経(センガイキョウ)」によれば禍斗が食事をしない際には南方海上に位置する「厭火国(エンカコク)」に集まって暮らしているとされる。

出典:
Wikipedia
プロメテウス

作者ひとこと:
禍斗のデザインは、二本足で立っている犬の姿で描きました。後頭部から背中にかけて生えているタテガミは炎にしてみました。

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