螭吻(チフン)<鴟吻(シフン)>
中国に伝わる伝説上の生物で、龍が生んだ九匹の子である「龍生九子(リュウセイキュウシ)」の内の一体。龍生九子は、それぞれ姿形も性格も異なっている。龍生九子は各々の性格に合わせた場所で各々の活躍を見せるが、親である龍になる事は出来なかったという。これを「龍生九子不成龍」と言う。また、兄弟でも性格が違う事を指して、この言葉を用いる事もある。龍生九子という言葉は古くからあったが、その龍が生んだ子が、どのようなものだったのかはずっと語られなかった。明の時代になると、その子が一体一体、様々な書物に記載されるようになったが、記載されている書物によって名前・順序が異なる。螭吻の姿はただ単に「獣に似ている」としか記載されていない為、その姿についての詳細は不明であるが、古来、螭吻はハイタカ(猛禽類の一種)の尾を持つとされていた。それが、唐代になると螭吻は魚に似た姿や、魚の形をした龍の姿、鯨に似た姿や、鯱(魚の体と虎の頭という姿をした想像上の動物)に似た姿をしているとされるようになった。この螭吻は、遠くを見たり、遠くを望む事を好み、また口に何かを咥える事も好んだという。また螭吻は大量の水を口に含んでいるとも言われている。螭吻の遠くを望む事を好むという伝承から、螭吻の姿を象った飾りは、建物の屋上の屋根の大棟の両端に取り付けられた。この建物の屋根に飾られる螭吻の飾りは、日本の鯱(シャチホコ)の原型ではないかと言われている。また螭吻の姿を象った彫刻は橋梁に象られている事もあるという。
出典:
Wikipedia
プロメテウス
ピクシブ百科事典
よくわかる「世界のドラゴン」事典(廣済堂出版)
作者ひとこと:
螭吻のデザインは、龍の様な頭と魚の体を持った巨大な怪魚の姿に描きました。
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